気がつき、支えようとする
「ご、ごめん……ありがと」
「……」
「うん?」
どうしてだろうか、私の感謝をスルーして、花音ちゃんの視線は黙ったまま下へ向けられていた。きょとんとその視線を追って──私は、すぐに理解した。
──私のクラゲの靴下が、
「うわぁぁぁああっ!」
飛び
「ち、違うの!」
周りから『変』『かわいくない』と言われつづけていた靴下。ディスカウントストアで六割引の、不人気なはぐれもの。私の口からはつい、くせみたいに言い訳が飛び出す。
「これは……そう! 安かったから! 安かったから買ったってだけで……私は……!」
けれどどうしてだろうか。
やがて花音ちゃんは私の前にしゃがみこみ、私の
全部を肯定するみたいに、くしゃっと笑った。
「いいじゃんそれっ! 最っ高にかわいい!」
どうしてこの人はまた、私がいま一番欲しい言葉が、こんな簡単にわかるのだろうか。
ずっと言いたかった。隠していて、でも本当は好きで、だからつらくてムカついて。
だけどもう、隠すことはやめよう。
私はただ、本音を言えばいいだけなのだ。
「──ほんっと、それ!」
私は私が嫌いだった言葉を、今日だけは本音で全力で、ぶちまけるように言った。