やがて訪れた週末の土曜日。明日香は午前九時半からアパートの前に立ち、憂鬱な表情を隠さずに宮園を待っていた。

 ──めっちゃブルーなんですけど。

 仕事が終わった後に口説くと宣言している、好きになりかけている男との旅行なんて、気まずい以外のなにものでもない。

 休日出勤手当が出るから、今日一日は間違いなく仕事である。仕事中にモーションかけないでと言いたいところだが、車を買うというプライベートど真ん中のイベントへこれから向かうため、めちゃくちゃ拒否しにくい。

 最近では、もうこのまま流されてもいいんじゃないの、と内から囁く悪魔の声が聞こえてくる。相手に好きだと告白されて、自分も彼に気持ちが傾きかけているのだから、なんの問題があるのかと。

 ……本当に、なぜ迷っているのだろう。誠実な宮園が相手ならば、住む世界が違っても異なる意見をすり合わせて、穏やかに付き合うこともできると思うのに。

 ふーっ、と大きな溜め息を吐いたとき、曲がり角から流線型のフォルムが美しいメタリックシルバーの車が現れた。すぐそばに停まった車体のエンブレムを見た途端、「うひっ」とヘンな声が漏れる。

 ──さすがセレブ。アストンマーティンが来るとは思わなかった……

 前職の外商部では、外車ディーラーとタイアップして高級車を売ることもあったため、これのだいたいの価格は知っている。脳裏に〝007〟のテーマソングが流れて顔が引きつった。

 こんな超高級車に乗ってコンパクトカーを買いに行くのかと、なんだか泣きたい気持ちになってきた。

 颯爽と車から降りた宮園は、情けない表情になっている明日香を見て首を傾げている。

「おはよう、永江さん。どうかした?」

「い、いえ、おはようございます……」

 頑張って営業スマイルを浮かべつつ上司を見上げた。本日の彼は、ネイビーのジャガードジャケットに白系のストライプシャツ、アイボリーのスラックス、とカジュアルなスタイルだ。おかげでいつも宮園に対して抱く苦手意識が湧いてこない。……というか、むちゃくちゃ格好いいので見惚れてしまう。

 驚くほど脚が長い。スリムだけど男性的な逞しさを滲ませるシルエットがとても綺麗だ。あいかわらず爽やかなイケメンっぷりを披露してくるから、顔にじわじわと熱が集まるのを自覚した。

 頬を染めていると指摘されたくなくて、慌てて視線を車へ向ける。

「アストンマーティンの新型、やっぱり素敵ですね」

「興味ある?」

「はい。顧客に売りたかった車種の一つです」

 そっちか、と宮園が声を上げて笑う。何かおかしなことを言ったかと目を瞬いていると、笑いを収めた彼が助手席の扉を開けた。

 生まれて初めて乗ったアストンマーティンは、エンジンのサウンドが刺激的で加速が素晴らしい。さすがスーパースポーツカーだ。車に乗ること自体は嫌いではないので、気鬱が少しずつ晴れてくる。

 しかしお目当てのカーディーラーの駐車場へ入ると、やっぱり視線を集めてしまうのが恥ずかしい。注目されるのが苦手な明日香は心の中で泣きながら、出迎えたディーラーの社員に案内されて店内へ入った。

 するとこちらの顔を見た営業マンらしき男性が笑顔で近づいてくる。

「いらっしゃいませ、永江様。先週に続いてのご来店、まことにありがとうございます」

「あ、どうも……」

 カーディーラーを回った中で、好印象を抱いた唯一の営業マンだった。その後、DMダイレクトメールのハガキを送ってきたのも彼だけ。だからこそここで買おうと思ったのだが、まさかこちらを憶えていたとは。

 お客の顔と名前を確実に記憶することは営業マンの心得だ。身をもって知っているが、なかなか難しいことでもある。なのでたいへん感心した。

 彼──は商談中に他のお客に呼ばれることも多く、顧客を多数抱えていると察せられた。お客の反応もいいし、こちらも話していて気持ちいい。

 優秀な営業マンだなー、とぼんやり考えていたら、隣に座る宮園がぽつりとこぼした。

「あの社員、いいな」

 本日の商談は宮園のアドバイスを聞きつつ、とんとん拍子に話が進んでいた。車を選ぶのはもちろん自分なのだが、性能スペックの説明は聞いてもさっぱりわからないため、彼が代わりに受け答えをしては噛み砕いて説明してくれた。……意外と頼りになる。車に詳しいと言っていたのは嘘ではないらしい。

 その宮園は商談の途中、明日香が化粧室から戻ってくると、久米地と二人でディーラーの外でなにやら話をしていた。

 なぜ席で話さないんだろう。ボーっと二人を見ながら待っていると、やがて戻ってきた久米地によって試乗の手続きが進められた。車に乗った感触が良かったのと、これから仕事が忙しくなっていく中、何度もディーラーに足を運ぶ手間を考慮し、この場で購入することを決断した。

 細かいオプション等を決めて注文書に捺印し、申込金を支払ってやっとカーディーラーを出る。時刻はすでに午後一時をすぎていた。

 そのとき、駐車場まで見送りに来た久米地へ、宮園が笑顔で声をかけた。

「じゃあ久米地さん、明日の夜にまた」

 え、と明日香は上司と営業マンの顔を交互に見やる。久米地は苦笑をこぼしていた。

 促されるままアストンマーティンに乗り込み、ディーラーを出たところで運転する宮園へ話しかけた。

「さっきのなんですか? 明日の夜にディーラーへ向かわれるんですか?」

「ああ。君が席を立っているときに仕事の話をしたんだ」

「仕事ですか」

「彼、人柄もいいし仕事ができるのもよくわかったから、うちに引き抜けないかと思って」

「えっ」

 呆ける明日香に構わず、宮園は昼食にしようと提案する。そこですぐさま我に返った明日香は声を張り上げた。

「私にっ、ご馳走させてください! 車を出していただいているので!」

 助手席から身を乗り出すと、赤信号で止まったときに宮園が驚いた顔を向けてくる。

「そんなに気にしなくても」

「いえ! ディーラーにもお付き合いしていただいたので、ぜひ!」

「ディーラーに付いてきたのは、私が行きたかったからだけど……」

 宮園はしばらく黙っていたが、青信号で車をスタートさせたときに小さく笑って頷いた。

「じゃあ、ご馳走になろうかな」

「ありがとうございます。何か召し上がりたいものってありますか」

 この御曹司の舌を満足させられるお店が郊外にあるかしら。やや不安を抱きつつ尋ねてみたら、「特にないな。君は何が好き?」と逆に訊き返されてしまった。

 反射的に「ラーメンぐらいしか思いつきません」と本音を漏らした途端、宮園が盛大に噴き出した。おかげで車が少し蛇行したほどだ。

「きみ……ラーメン、好きだよな……」

 必死に笑いを抑えようとして失敗している笑い混じりの声に、恥じ入った明日香が身を竦める。

「すみません……」

「いやいや、謝ることはないよ。じゃあ、ラーメンにしようか」

 アストンマーティンでラーメン屋に乗りつけるつもりなのか。考えただけで眩暈を感じるので止めて欲しかったが、他のお店にしませんかと提案しても宮園は笑って却下する。

 車は名古屋高速のきよ線へ入り、そのまま一宮いちのみや線へと進んで、あい県一宮市にある出口で地上へ降りた。そこからしばらく走って到着したお店で車を降りたとき、看板にある〝まぜそば〟の文字を見た明日香が表情を輝かせる。

 もしかしてと思いつつソワソワと店内に入ると、券売機の横にある写真付きメニューを見て思わず声を漏らした。

「台湾まぜそばがある!」

 なんてラッキーだろう。一度、食べてみたかったピリ辛汁なしラーメンだ。名古屋めしの一つ。

 いそいそと財布を取り出したのだが、素早く食券を購入した宮園から「はい」と券を渡されて呆けてしまった。

「え? これ……」

「君の分」

 そう言いながら自分の分も購入し、近づいてきた若い女性店員へ笑顔と共に食券を渡す。イケメンに微笑まれたお嬢さんは頬を染めて受け取ると、「お連れ様の券もいただきますね!」と明日香の指先から紙片を奪っていった。

「わっ、私が、ご馳走、するはず……」

 茫然とする明日香の腰を抱いてテーブル席に座らせた宮園は、自身も腰を下ろすと腕組みをして顔を伏せた。笑うのをこらえているようだが、肩が震えているのでバレバレである。

「常務……なんで払っちゃったんですかぁ……」

 あまりにも声が情けなかったのか、俯いたままの宮園がとうとう手で口を押さえた。ブハッ、と抑えきれない笑い声が漏れる。

「すまん。君の反応が面白くて」

 謝ったのは支払いについてではなく、笑ったことに対してだったらしい。

「そうじゃなくて……お金を受け取っていただけませんか」

「駄目。そこは引っ込めておきなさい」

 ようやく顔を上げた彼の顔はいまだに笑っている。そのときふと、彼の視線が常より柔和なものになっていると思った。今まで感じていた社交辞令的な感触が消えて、たとえるなら開業準備室の北川へ向ける親しみのこもった眼差しのような気がする。

 彼を正面から見続けることができなくて、そっと視線を横にずらす。テーブルの上にもあるメニュー表が視界に入ったとき、脳裏に浮かんだことを思い切って尋ねてみた。

「……以前、一緒にラーメンを食べに行ったとき、私が話したことを覚えていらっしゃったんですか?」

 宮園と仕事帰りに台湾ラーメンを食べたとき、自分は『台湾まぜそばを食べに行きたい』と告げて、彼は『それならいい店があるからまた連れていくよ』と言った。そのことをすっかり忘れていたけど、いま唐突に思い出した。

 すると宮園はさらに笑みを深める。

「好きなものを食べた方が嬉しくないか? 少なくとも私はそうだけど」

「常務のお好きなもので良かったのに……」

「君に喜んでもらいたかったんだよ」

 穏やかな口調には本物の好意が含まれているように感じて、戸惑う明日香は視線をさまよわせる。

 ──私の勘は、やっぱり外れているのかな……

 ここ最近、繰り返すことが増えた自問を再び己へ問いかけていると、注文した品が運ばれてきた。おかげで気持ちが少し落ち着く。

「いただきます……。これって混ぜるんですよね」

 まぜそばだから合ってるよね。と、辛そうなミンチ肉やニラ、卵黄、ネギ、刻み海苔がたっぷりと乗せられた麺を見て呟く。すると頷いた宮園が身を乗り出し、「私が混ぜようか」と箸を伸ばしてきたではないか。

「け、結構です!」

 どんぶりを持って椅子ごと後ろに下がると、彼は今まで見たことがないあくらつな表情でクツクツと笑っている。

 ……この人の本性を垣間見たかもと思った。


 台湾まぜそばは実に美味しかった。

 自家製のラー油とお酢を加えると、味の変化があるのが面白い。麺を食べ終わったら、どんぶりの底に残ったタレへ〝追いめし〟と呼ばれる少量のご飯をもらい、よく混ぜてすべてを食べつくす。これまた美味しい。追い飯も含めて〝まぜそば〟であるという。

 この後は一路、岐阜県高山市までひたすら走る。東海北陸自動車道を使って約二時間のドライブだ。

 途中、高速道路の標高日本一という峠を通ったときには、あまりの高さに目がくらみそうだった。高所恐怖症でもないのに。

「うわぁ、高いですね……!」

 窓から山底を見つめても地面がまったく見えない。海抜は千八十五メートルとのこと。地上よりも山のいただきの方が近い感覚だ。

 宮園は高速運転中なので前しか見ていないが、高いところを走っている感覚は大いにあるらしい。

「時間に余裕があればパーキングエリアへ寄ってもいいけど、また今度ね」

「あ、お急ぎですか」

「急いではいないけど、せっかく高山まで来たなら市内を少し歩きたい」

 時刻は午後四時。初冬の空はゆっくりと薄闇に覆われようとしている。市街地は観光地なのですぐに明かりが絶えることはないものの、やはり視界は昼間より閉ざされる。

 飛騨高山は〝昇龍道しょうりゅうどう〟と呼ばれる観光ルートに含まれており、重要拠点の一つでもある。特に合掌造りに興味を持つアジアからのお客は、口コミで毎年増加中だ。

 昇龍道とは、中部・北陸地方九県が共同で進める観光誘致プロジェクトのことで、主に訪日イン外国人客バウンド向けの新しい観光ルートである。ドラゴンルートともいう。

 中部国際空港に降り立った外国人客は、ほとんどが名古屋を経由して中部・北陸地方の観光地へと移動していく。向かう先は飛騨高山以外に、じんぐうけんろくえんとうじんぼうたてやまくろアルペンルートなどなど。

 もちろん名古屋に留まるお客も見込めるため、名古屋市内の企業は昇龍道の観光アピールを怠らない。オルファリオンホテル開業準備室でも力を入れている項目だ。

 それで宮園は高山市内を見たいのかと、明日香は納得すると同時に疑問を抱く。

「常務は名古屋の方ですが、高山へ行かれたことはないのですか」

「恥ずかしながら一度もない。というか国内旅行へあまり行かないんだ」

 海外ならよく行くということだろうか。

「それでしたら、カーディーラーへ行かずに早い時間から向かわれた方が良かったのでは」

 今からだと、そうたいした観光はできないだろう。

「まあそうだけど、岐阜へは君と行きたくて誘ったのに、私だけ先に行くのはおかしいだろ」

 ……そんなふうに言わないで欲しい。もう本当に、彼への想いがどんどん心を染めていくようで、取り返しがつかなくなる予感がする。

 返事をせずに押し黙っていると己の気持ちが露呈しそうで、急いで違う話題を探した。そのとき、すっかり忘れていたことをカーディーラーという単語で思い出した。

「あの、先ほどディーラーの方を引き抜くとおっしゃっていましたが……」

「ああ、久米地さんね」

「はい。もしかしてオルファリオンホテルの──」

「総支配人にどうかと考えている」

 ──やっぱり!

「で、でもっ、異業種の方をいきなり組織のトップに立たせるというのは……」

「そうだな、しばらく系列ホテルで支配人研修の後にってことになる」

「周囲が納得するでしょうか」

「するだろ。オルファリオンはシティホテルほど業務は多くないし、この業界には前例もある」

「え」

 宮園曰く、こうにある某ホテルの総支配人は、元トヨタ系ディーラーの営業マンだった。しかも彼が就任してから朝食部門の評価が急上昇している。

 それで久米地に目を付けたのかと納得したものの、彼をすなら今まさに岐阜へ行かんとする意味がないのでは。そのことを指摘すると宮園は肩を竦め、「選択肢はいくつかあった方がいい」とあっさり答える。……まあ確かに、久米地もこれから見に行くホテルマンも、了承の返事をもらえるかは未知数だ。

 そんなことを話しているうちに飛騨清見ICひだきよみインターチェンジに到着して高速道路を降りる。高山駅近くの有料駐車場に車を停めて、二人は上着を羽織ると徒歩で市街地へ入った。

 すでに太陽は山影に隠れており、提灯と店の明かりが通路を仄かに照らして、幻想的な景色を浮かび上がらせている。夜は夜で、昼間とは違う風情を堪能できるのは魅力的だ。

 古い町並みや高山陣屋など、定番の観光スポットにはこの時間でも観光客が多く、日中ならばさらなる賑わいを想像させる。

 ここは朝市も開催されているので、すべてを堪能しようと思ったら一日では済まないかもしれない。しかも市街地以外に名所がいくつかあると、観光案内所でもらったパンフレットに書いてある。

「凄いですねぇ、街全体が観光地って感じで」

「そうだな。外国人も不自由なく楽しめるよう、街をあげて努力しているのがわかる」

 観光施設や案内標識は必ず多言語併記されており、街中の至るところで公衆無線LANサービスが提供されている。

「この地域にホテルを建てたら儲かりますかね……」

 ぼそりと漏らした独り言を聞いた宮園は、「うちは進出する予定はないけどね」と笑いながら答えた。それは残念だ。

 ときどき街の風景をスマートフォンで撮影しつつ歩いていくと、風に乗って美味しそうな芳香が鼻をくすぐってきた。

 自然豊かな飛騨高山では、飛騨牛を代表とする山の幸が豊富であるが、それ以外に中華そばが有名で、そこかしこに暖簾のれんがはためいている。おかげで店の前を通るたびに明日香の足が止まってしまい、数秒ほど看板を凝視した後にハッと我に返り、慌てて歩き出すというおかしな行為を繰り返した。

 それが三回目のとき、笑うのをこらえていた宮園が、我慢できないといった様子でとうとう噴き出した。

「食べてもいいんだよ。入ろうか」

 グフグフと笑い混じりに言われて、明日香の顔面が真っ赤に染まった。

「い、いえ! お腹いっぱいになるとホテルの食事が入らなくなるので!」

「私は平気だけど」

「駄目です! 仕事で来ていますし!」

 勢いよく頭を左右に振ったとき、山からの強い風が吹き抜けた。名古屋よりも格段に気温が下がる地での冷風を顔面に受けて、小さなくしゃみを連発する。

「大丈夫か。寒い?」

「寒いは寒いですが、元は山猿なので頑丈ですから──」

 大丈夫です、という前に宮園が「えぇっ」と素っ頓狂な声を上げた。目を丸くして驚いている美形を、明日香もきょとんとして見上げる。

「どうかしましたか?」

「どうって……、自分を山猿って表現する人を初めて見たから……」

 イケメンがものすごく微妙な顔で見下ろしてくる。比喩がおかしかったかなと明日香は小さく微笑んだ。

「私は山里で育ちましたから、寒さには慣れているし体も丈夫なんです。ご心配には及びませんよ」

 だから気にしないで欲しいという意味で告げたのだが、なぜか宮園はさらに複雑な表情を見せ、しかもいきなり手を繋いできたではないか。

「ちょっ、なにを……!」

 慌てて引っ込めようとしたが、がっちりと握り込まれて逃げられない。

「宮園常務、離してください……」

 突然どうしたのか。困惑して動けないでいると、彼は手を繋いだまま視線を前方へ向けて歩き出した。仕方なく明日香も歩を進める。

 触れ合う手のひらから温かな体温が流れ込んできた。人肌の温もりを感じたのは何年ぶりだろうか。

 大学一年生の頃、初めて付き合った彼氏と短期間で別れて以来、ずっと恋愛に対して身構えてしまい、恋人なんてできなかった。外商部員時代はあまりの忙しさで、恋よりも仕事を優先し続け、いつからか男性との付き合いを面倒臭いと思っていた。それでもいいと枯れ始める意識があった。

 でもそれは枯れていたのではなく、ただ心に余裕がなかっただけだと、宮園の肌を感じる意識が喚きだす。本当はこうして誰かと熱を分け合いたかったのだと、安らぎを分かち合いたかったのだと心が悲鳴を上げる。