その次の瞬間──
「俺がここに来たのは、金になると思ったからだ。お前に支払えないほどの税金をふっかけて、交換条件で言いなりにすれば、孤児院に送られる支援金を着服できるからな」
「……え?」
急に罪の告白を始めたジェインに、シャーロットがぽかんとした顔をする。
「それに、新しい院長はとんでもない美少女だって噂だったからな。騙して借金を負わせるなりすれば、その美しい身体を俺の好きに出来ると思ったんだ」
「な、なんて下劣な……汚らわしいっ!」
シャーロットの碧い瞳に、軽蔑と怒りが宿る。
もう十分だと考えたリスティアは、ジェインにかけていた魅了の力を解除した。
「……はっ!? 俺は、なにを……っ。い、今のは誤解だ! ただ、思ったことを口にしたというか、いえ、思ってもいないことを口にしただけでっ! と、とにかく失礼する!」
ジェインが身をひるがえし、出口へと走る。それと同時、怒りに打ち震えたシャーロットが右手を顔の高さに振り上げた。
「引っ捕らえなさい、脅迫の現行犯です!」
右手を振り下ろし、凜とした声で叫ぶ、その瞬間、店の外から騎士の格好をした男達が乱入。あっという間にジェイン達を拘束してしまった。