「……っ!」

 全長五十メートルはあろうかという巨体を慌てて避け、素早く泳いで距離を取る。

「さすがは水棲の魔族。時速百キロはあったかの?」

「感心してる場合じゃないけど、物凄いスピードね。体当たりされたらひとたまりもないんじゃないかしら」

 ギルマンが起こした水流に機体が揺れるのを感じながら、魔導散弾砲を構える。

「射撃戦で様子を見た方がいいわね」

「また来るぞ、注意せよ!」

「迎え撃つ!」

 襲い来るギルマンに向け、華凛がニードル弾を射出する。