「なんで私がイリアなんかと付き合わなきゃいけないのよ!」

 リサラがさけぶ。一歩おくれてイリアもまた叫んだ。

「それはイリアの台詞だもんっ。この貧乳無毛女!」

「なんですってぇっ!」

 再びパンツの下ろしあいを始めようとして寮長のかみなりが落ちた。

「いい加減にしなさい! だいたいけんの理由はなんなのですか」

「リサラがイリアのブラジャーを雑巾にしたんです!」

 すかさずイリアがうつたえる。その言葉に、女子生徒達が「えー、ひどいかも」とひそひそと言い合う。

「本当なのですか、リサラさん」

「はい……でも、イリアも私のブラジャーをこわしています」

「イリアさん?」

 寮長に見られて、イリアは小さくうなずいた。

「まったく、互いに何をやっているんだか……。いいですか、やってしまったことは仕方ありません。しっかり互いに謝って水に流しなさい」

 そういうと寮長は生徒達を引き連れて部屋を出て行った。

「リサラ、イリアはさっき『ごめんなさい』って言ってるからね。だから謝るのはリサラだけよ」

 そっぽを向きながらイリアは宣言した。

「なっ、なんですってっ。いいじゃないの、いつしよに謝ればっ」

「そしたらイリアが二回謝ることになるもん。不公平じゃない」

「ふ、ふうん、そう、イリアってばそこまで性格悪かったとは思わなかったわ」

「性格悪いっ、イリアがっ!?

「ええ、そうよ」

「……ああもうっ、おこったわ。絶交よ、絶交!」

 イリアが叫ぶと、リサラもまたった。

「望むところよっ」

 互いに背を見せて座り、二人は思いっきり──、

こうかいしたって知らないもん」

「後悔したって知らないわよ!」

 似たようなことを叫んでいたのだった。