「なぁぁぁっ!?」
リサラの言葉に、イリアは思わず椅子から立ち上がるほどに驚いてしまった。
「レ、レストール家って……死神界の名門中の名門で、この死神養成学校を運営してる、あのレストールっ!?」
イリアの言葉に、リサラが少し困ったような顔をする。
「そうなんだけどね。でも、だからってあまり特別
「いやいやいやいや、だって特別よっ。死神界で一番権力がある家じゃないの!」
「それは事実なんだけど、私はまだ死神の資格すら持てない、貴女と同じただの学生よ」
「ただのって……」
隣の可愛らしい少女を見ながらイリアは、自分の家を思い起こした。
死神界でも
お隣さんまで一キロ近くあり、そもそも村の人口は三十人に満たない。おかげで名字なんてものもない。
そんな家のイリアとしては、死神界で最も強力な権力を持つレストール家のリサラは、とてもただの学生には思えないのだ。
(いやでも、これはもしかしてチャンスじゃないの)
ド田舎出身でバックも何もないイリアと
(そうよっ。イリアはあんなド田舎で終わる
グッと
「そうね。今はまだイリアもリサラさんも、ただの学生だもんね~」
「ええ、その通りよ」
「ねえリサラさん。イリアってばぁ、田舎から出てきたばっかりで知り合いとか
するとリサラは、本当に、心の底から同情する気配を見せて、イリアの手を両手で取った。
「そうなんだ。平気よ、イリアさん。私なんかでよければ、喜んで友達になるわ。もちろん分からないことがあったら、
じっとイリアを見つめながらリサラが言う。
「本当に?」
「もちろんよっ。今日から私達は友達よ。そうね、私のことはリサラって呼び捨てでいいわ。私もイリアって呼ぶから」
「リサラさ……ううん、リサラっ、ありがとう!」
リサラの手を握りかえしながらリサラは、心の中で笑いが止まらなかった。
(ふふ、さすがはいいとこのお
そんなイリアの腹黒さなど
「でも良かったわ。お
「ちょ、ちょっと待って」
リサラの言葉がすんなりとは頭に入らず、イリアは慌ててストップを掛けた。
「ルームメイト? 次席? どういうこと?」
「あら知らないの?」
「うん」
「そうね、まずは次席のことだけど……入学式の座順は成績順なのよ。だから、先頭列の
「ホントけ!?」
あまりの事実に、思わずなまりが出てしまう。
「え?」
「あ、いえ、それって本当なのぉ?」
慌てて都会向けに、少女
「ええ、本当よ。だから私とイリアは
「首席と次席だから?」
「ええ。養成学校は
「成績が近い者同士のほうが、
「そういう考えみたいね。だから、学校でも部屋でもよろしくね」
リサラがもう一度手を差し出してきた。
イリアはその手を握りながら、この人の良いお嬢様をしっかりと利用し
※ ※ ※
入学式から三週間もすると、
そうなると起きるのが、
特に異分子は標的となりやすい……。
「イリアさん。貴女ってば、
(この間の実技で、イリアとリサラのペアに負けた連中かぁ)
田舎出身で家も貧しいイリアに負けたことが、よほど腹に
(この前は、ええとテストの点数でイリアを引き合いに出されて
思わずハァとため息が出てしまう。そのため息が取り囲んでいる生徒達には、自分達を
「なによ、そのため息は。なに、ちょっと成績がいいからって私達を馬鹿にしてるわけ?」
「それに、実技だってリサラさんがいなければ私達に手も足も出なかったくせに」
生徒達が言い
イリアは再びため息を
彼女達に、ではない。その先に見えた
リサラという友達は。
「何をしているのかしら、私のルームメイトに」
イリアを囲んだ生徒達の後ろから、リサラが声を掛けた。
幾分トーンが低いのは、かなり
イリアは、この三週間同じ部屋で
しかも、イリアの計画通りとはいえ、本気で自分を友達と思っている。そのせいで、イリアに火の粉が降りかかると必ずやってきて守ろうとするのだ。
正直、お節介が過ぎてイリアとしてはうんざりだ。
「イリア、平気だった?」
気が付けば、イリアとリサラ以外もう誰もいない。どうやらリサラの
「えっとぉ……ありがとね、リサラ」
心の中で、この程度なら一人でどうにかなるのにと思いつつも、イリアは感謝を伝える
「いいのよ、気にしないで。友達じゃない」
リサラが、演技の
はっきりいって
(何がやだって、この笑顔よねぇ……どうしてこう、単純にイリアを友達って思えるんだか……はぁぁぁ、油断すると、なんだかイリアまでホントにリサラが友達だって思っちゃう時があるし)
リサラと並んで歩きつつ、イリアは頭の中でぼやいた。
あくまでもリサラは、イリアの野心のための道具なのだ。流されるわけにはいかない。
(そうよ。そもそも、次席のイリアにとって首席のリサラ……
イリアは自分に言い聞かせるように、決意を新たにした。
そんな日々が続き、半年も過ぎた
「ねぇリサラ~、今度の休みを使って
寮のベッドに
「また行くの? 先週もその舞台観に行ったじゃない」
「この役者大好きなんだもん。い~じゃない、イリアとリサラは親友でしょぉ?」
友達は、半年の時間を経て親友へとレベルアップしていた。
そう。結局イリアは、リサラのお節介と裏表のない全力好意のおかげで、あっさりと
「はいはい、分かったわよ。まったくもう、最近のイリアってかなり我が
苦笑したリサラに、イリアはクスリと笑った。
「いーじゃない。イリアが我が儘言う相手ってリサラくらいなんだからぁ。
「そりゃ嬉しいけど……知ってるイリア?」
「何を?」
「
「イリアは、全然知らないなぁ」
「私達が付き合ってるっていう噂が流れてるのよ」
「え……でもでも、イリアもリサラも女同士じゃないのぉ」
キョトンとしてしまうイリアだ。
「だから、そういう……そのレズっていうか、
発言内容が
「そ、そうなんだぁ……」
「まぁ、言われてみれば男の子だっているのに……私達、いっつも二人でつるんでるものね」
まだ少し顔を赤らめながらリサラが、
「う~ん、だってイリア、気になる男の子とかいないしなぁ。それにそれに」
「なによ?」
「なんだかみんな、イリア達のことチラチラって見るけど、まともに話しかけてくれないでしょぉ?」
イリアとリサラは基本的に
では一人の時はどうかといえば、全く同じだ。
もちろん
「そうよね。私達っていうより、なんだか向こうから
うんうんとリサラが
だってイリアには、男子達が自分とリサラに近寄ってこない理由が分かるのだ。
(イリアから見ても、リサラは美人だもの……。
入学式の時には、まだかなり幼さが残っていたリサラだったが、この半年で一気に
さらにいえば基本的に
(ま、
うんうんと何度も頷くイリアに、リサラが
「なにニヤニヤ笑いながら頷いてるのよ」
「え……あははは、えっとほら、イリアとリサラに
「私達に釣り合うって、あのねぇ。なんでそんなに
リサラがやれやれと
「だってぇ、イリアもリサラも可愛いもん」
「たまに思うけど、イリアってどうしてそう
「事実は事実だもの。でもでも、だったらぁ」
イリアの
「な、なによ」
「リサラは、どんな男の子だったらいいのかなぁ」
「へっ? ど、どんなって……」
リサラが口元を引きつらせる。
「ふふふ、男の子に興味ないなんて言わせないからね? それとも、本当に女の子が好きで……そうっ、イリアに
「そんなわけないでしょ!」
「ふふっ、だったらぁ、イリアに好み教えて欲しいなぁ」
ニヤニヤと笑いながら、イリアはリサラの隣に腰掛けた。
「ゔ、ゔゔ……そういうイリアの男の子の好みはどうなのよ」
「イリア? そうねぇ。財産があってね、権力があって、野心に
「か、かなって……そもそも、それって向上心って言うのかしら」
「言うわよぉ。やっぱり目標があるんだったら手段とか選ばないで、がむしゃらに走る人がイリア、好みかな」
明るくイリアが
「まぁ、うん、確かにそんな男の子は校内にいなさそうよね」
「で、で、で、イリアは答えたんだからリサラの好みも教えてよね♡」
「好みって言われても……そうね」
観念したリサラが
どうやら今まで、そういったことを考えたこともなかったようだ。
「男の子……ううん、
「そんなに考え込むことかなぁ」
「だって、そういったことって私には関係ないことだったし……」
「そんなに難しく考えないでも、ほら、一緒にいたら楽しそうとか、隣にいてもいいかなぁって思える相手でいいじゃない」
「一緒に?」
「そうそう」
「そうね、そういう相手なら……」
リサラが
「素直な人かしら」
「素直って、それだけじゃわからないわよぉ」
「ええと思っていることを
「思ってることって?」
「男の子って、何を考えているか全然分からないんだもの。だからちょっと
リサラの言葉に、イリアは「う~ん」と
「男の子って、そりゃイリアだってよく知らないけど、なんだか単純なんじゃないのかなぁ」
「さあ。私にはそれも分からないわよ。だって、チラチラ私達を見るけど、何を見てるのか全然分からないし、なんで見たいかも分からないんだもの」
それはきっとリサラが綺麗だって見とれてるんだと思うイリアだ。
「だからかな。思ってることを、ちょっと恥ずかしいようなことだってはっきり口にしてくれる相手が、私はいいかな」
自分で言いながら自分で
「ええぇっ、それだけなのぉ? イケメンだったり、頭が良かったり、色々とあるじゃない」
「う~ん、実際にその時にならないと分からないけど……今はあまり気にならないわね」
「はぁぁぁぁ、リサラってばホントにそっち方面には
やれやれとイリアは頭を振った。もっともそれはそれでリサラらしいかもとも思うのだが。
「ま、でもいいわ。リサラは当分そういった
頭を上げて、イリアが手を
「なんだか失礼なこと言われてる気がするわね……」
「なのでイリアから提案で~す」
リサラの言葉を無視して、イリアは思いっきり手を挙げる。
「提案って無茶なことは
「まずは提案を聞いてよねっ」
「うん」
「明日、リサラはイリアと舞台を観に行きます」
手を下ろさずにイリアが宣言を続ける。
「ええ、そうね」
「これを、デートの
「デートのって……はぁぁぁぁぁっ!?」
思わず
「だって、デートとか経験しないまま青春時代を送っちゃいそうなリサラが、イリアすごくかわいそうなんだもん」
「かわいそうなんだもん、じゃないわよ。そんなことしたら、私達が付き合ってるって噂がさらに強固になっちゃうじゃないっ」
「う~ん、まぁそれもいいかな」
「イリア、もしかしてっ」
リサラが座ったまま思いっきり、イリアから距離を取る。
「
「手段を選ばずに、確かにしそうね……」
「そういうわけで、デート気分で楽しみましょってことよぉ」
「はぁぁ、いいけど……デートの模擬戦って何をするのよ」
「う~ん、まずは服装?」
イリアが言うと、リサラが
「ああ、ちゃんとした相手に見せる服装をしてこいってことね」
「うんうん」
「でもイリア。私は、
リサラの
一番手の
「そうだ。なら、一番お気に入りの下着を着て行くってのは、どーかしら」
イリアのアイデアに、リサラが「はぁ?」と目を丸くする。
「あら勝負下着って、今日の授業でも言ってたでしょぉ。人間界では、ここ一番相手を
「それは言ってたけど……」
「でしょでしょ。というわけで、明日の舞台は勝負下着を着用で決定!」
「まぁ……うん、その程度ならいいかな」
「デート前に勝負下着姿を見せっこしようね♡」
ニコニコと笑うイリアとは対照的に、リサラは額に手をあてたのだった。
「…………
※ ※ ※
「ふわぁぁぁぁぁぁぁ」
翌日の朝、イリアは自分のベッドの上で思いっきり体を
「時間は……うん、まだまだ
反対側に置かれたリサラのベッドに目をやると、もう起き出しているらしく姿はない。ただベッドの上に下着が綺麗に
「リサラも先生が言ったことを守ったのかぁ。よしよし」
勝負下着は出かける直前に着けて、なるべく清潔な状態で行く。それが授業内容だった。
「まぁ、まれに
立ち上がり、イリアは勉強机二つ分あるベッドとベッドの間をそっと歩いた。
「着る前に、ちょっと気になるし……」
レストール家のお
だから先に
とか思いつつ、本当はやっぱり好奇心のような気がしないでもないが……。
「あれ、意外に
手に取ったリサラのブラジャーは、ホックが背中にあり、クリーム色の
「ううん、でもレストール家が買ったものなんだし……」
ひっくり返して胸を包む部分を確認するが、人間界でいうところのコットン生地で、単に
「あえて言うと、ストラップの付け根のこのリボンが
「うーん、見てるウチにどんどんこのリボン気に入ってきちゃったかも」
イリアはくりくりとリボンを指で
するとだ。
ぽろん。リボンが落ちてしまった。
「うえぇぇぇぇぇぇぇっ?!」
思わず
間違いなく外れてる。
ただ引きちぎったというわけではなく、ストラップから取れてしまっただけらしい。
「あ、
ガチャガチャとストラップにリボンを付け直そうとする。
「あれ、この、くぬっ……ああもうっ、なんでちゃんと付いてくれないのよぉっ!」
ビリッ。
「あ……」
ストラップごと、
「え、ちょ、ちょっと待って、ええとっ、
イリアは自分でも顔が真っ青になってしまうのが分かる。
こっそり
この半年間のルームメイト生活で
「ええと、その……そ、そうだっ。イリアのブラジャーとパンツと
そう思い立って、自分の
「あれ、ブラジャーがない?」
枕をひっくり返してもない。
「あれ、どうして……夕べ、確かにイリア用意したと思ったのに」
もう泣きそうだ。
「……そうだ。それならせめてソーイングセットで、直しちゃえばいいんだ」
そう思い立ってリサラのブラジャーと取れたリボンを手に取り、ソーイングセットを取り出そうとした時、
「ひゃぁぁっ!?」
「ど、どうしたのよ」
「あ、いえ、そのなんでもないかなぁ」
「……イリア、どうしたの?」
「だ、だから、どうもしてないってばぁ」
ニコニコと笑顔を作りながら『何事もない』と嘘を
(あーもうっ、どうしよう……
そう思いつつ、イリアはくしゃくしゃと背後でブラジャーをまとめて──
(ああもうっ、なんでよぉぉっ。イリアが何か悪いことをしたって言うの────っ! あ、まぁうん、したんだけど……)
泣き出したいイリアだ。
「イリア、やっぱり……いつもと
リサラがイリアの様子をうかがう。
「そ、そ、そぉぉぉかしらぁ」
思いっきり
「うん……ねぇ、イリア」
「な、なにかしらぁ」
「本当はもう、気が付いて──」
「ひぃぃぃっ、悪気はなかったのぉ!」
「悪気って……ええと、イリアが私に?」
「え……違うの?」
「あの、ええと、イリア、何かしたわけ?」
「あ、その、そうだけど、もしかしてリサラもイリアに何かしたの?」
イリアが言うと、リサラが視線を泳がせた。
間違いなく、何かリサラも隠している。
「ねぇイリア。お
「うん、それがよさそうかなぁ……。じゃぁ、いっせいの──」
イリアとリサラが同時に「せっ!」と言って、ブラジャーを前に出した。
イリアはリサラの壊しちゃったブラジャーを。
リサラはイリアの
「リサラ、これはどういうこと?」
自分のブラジャーがなんだか
「あのええと……牛乳飲んでたら、イリアのブラジャーを見つけちゃったのよ。で、気になって手に取ったら、凄いパッドが入ってて……思わず笑い出しちゃってね、牛乳を思いっきり
たじたじとリサラが説明する。
「やっちゃったって思ったから、お
「な、なんてことするのよぉぉっ。これイリアが持ってる
「う、うん、悪いって思ってる」
「それで済むわけないでしょ!」
臭くなったブラジャーを
と、モワァッと臭さがにおい立ち、お互いに顔を
「ゔゔ、イリアのブラジャーがぁ……
「え、ええと、その……詰め物取れば、まだそんなに
「それじゃ意味ないでしょっ。詰め物入れないと、おっぱいがあるんだかないんだか分からないから、だから入れてるんでしょぉ!」
「うん、まぁ……イリアのバストサイズ、私より小さいもんね」
申し訳なさそうにリサラが言うが、その一言がイリアの
「なによっ、その言い方っ。リサラだって、男の子と大して変わらない平べったいおっぱいじゃないの! みんな言ってるわよ。美人だし成績はいいけど、おっぱいだけは将来性の
「なんですって!?」
イリアの中で燃えさかる怒りの火が、思いっきりリサラにも燃え移ってしまう。
「そもそもさっきから私が一方的に悪いみたいに言ってるけど、イリアだって私のブラジャーをどうしたのよっ」
「え……あ、その、肩紐のリボン壊しちゃったっていうか、そのごめんなさい」
イリアが差し出したブラジャーをリサラがひったくる。
「ああっ、ホントにっ。リボンが取れちゃってるっ。このリボンが可愛いから、これ私のお気に入りだったのに!」
「いやでも、ほら、ブラジャーとしての機能は残ってるし……」
「機能って、ふんっ、私はイリアみたいにブラジャーで
「だ、騙そう? イリアは別に騙そうとかしてないもんっ。ただちょっとおっぱいを大きく見せようって思っただけだしっ。それが自分を可愛く見せようってことでしょぉ!」
イリアが再度臭くなったブラジャーをリサラに
「それを騙すって言うんじゃないのっ!」
「違うもんっ。将来を先取りしてるだけよ!」
「将来? この間の身体測定で入学時から全然変わってなかったのは誰でしたっけ!」
リサラが勝ち
「そ、それは……あれから大きくなったのよ!」
「身体測定って三日前なんですけどぉ。あーあー、イリアらしくもないわね。苦しい嘘にも
「自分だって五ミリしか育ってないくせに! てか、体重だってリサラ増えたんだし、太っただけでしょぉ」
イリアの言葉に、リサラが
そして二人がその場で睨み合い、バチバチと火花を散らせる。
一秒、二秒、三秒、四秒、五秒。
完全に同時に二人が動いた。
「リサラっ、そこまで言うならイリアが、今ここで貧乳っぷりを測ってあげる!」
「それはこっちの
互いにノーガードでシャツを
「あれリサラってば、今日はブラジャーしてるんだっ」
リサラの上に今にも鼻と鼻が
「何よ、イリアだってそうだったじゃないのっ」
「ゔっ……あ、暑かったからいいのよっ」
「
リサラがイリアのスポーツブラを一気にたくし上げる。同時にイリアもまたリサラのをたくし上げた。
「そういうリサラだって見えてたでしょうがっ」
互いに
「どうせリサラは毛だって生えてないんでしょ!」
「
今度は互いにパンツを下ろし始める。
「うるさいっていう苦情で来てみれば……。一つ質問してもいいかしらね」
いきなり、大人の声が部屋に
「りょ、
イリアがギギッと
「それにみんな……」
女子寮の生徒達も寮長の後ろで両手で顔を覆いながら、
「不純異性交遊は当然禁止していますけれど、不純同性交遊も許可した覚えはないのですけれど、これはつまりそういう
「違います!」
「違います!」
イリアとリサラが仲良く叫ぶ。
「あのあの、二人ってやっぱり付き合ってるの?」
女生徒の一人がおずおずと手を挙げた。
