「そ、そうなんだ……うう、どうせいってやっぱり有利でずるい……」

 の鳴くような小さな声で美菜がつぶやいた。おかげで良介の耳には、何を言ってるんだかよく分からない。

「美菜?」

「……ううん、なんでもない」

 微笑ほほえんで、美菜もまた自分の席に座った。

「なんなんだ?」

「何って、そりゃ……その……」

 ゴニョゴニョとリサラまで、聞き取りにくく呟く。

「ま、いいか。リサラ、とにかくお前の名前を早くこの表紙裏に書いてくれ」

 良介はそう言いながら、ずいっと身を乗り出す。

「良介、ほ、本気なの?」

「ああ、本気だ」

 しっかりとうなずく。そして良介は声をひそめた。

「きっと多くの困難があるはずだ」

「こ、困難って……そ、それは確かにそうだと思うけど、で、でもね、良介」

「いや、今はだまって聞いてくれ」

「え……はい」

 良介のしんけんまなしに、リサラはついつい素直に頷き黙ってしまう。

「屋上に向かって欲しい」

(屋上って……え、つうに考えたら校内で一番高い場所よね。うそ……良介、本気なの?)

 まじまじと良介の顔を見てしまう。そのリサラの視線からげることもなく、しっかりと受け止めながら良介が言葉を続ける。

 なんというか、その真剣さとらしくないシリアスさに、リサラのどうかドキドキしてきてしまう。

「ただの屋上じゃダメだ」

「え?」

「屋上のはしに給水とうがある。あそこ、あまり知られていないけど実はかぎこわれてて裏から中に入って、その上に登れるんだ」

「そ、そうなんだ」

「ああ。そして何より、校内で一番高い場所だ。どこからも見られることはない」

 ドッキーン! リサラの心臓が、いつしゆんれつしそうになってしまう。

(そ、そこまで高い所にこだわるって……その、そこまで良介は私と……)

 もうドキドキバクバクが止まらない。

 意識したことがないと言えば嘘になる。確かにエロ介だし、エッチだし、もうそうスゴイし、変態だし、お世辞にも二枚目とはいえない外見だけど……。

 それでも自分が──リサラがピンチの時には、いつも身体からだを張って助けてくれる。

 それに女の子にはすごく優しいところがある。

 もっとも、リサラに対してだけではなく、女の子ぜんぱんに対してってところが、ちょっともやもやするけど……。

 それでもその優しい姿勢は、悪くない。

(って、な、ななななな、何を考えてるのよ、私は!)

 思念をき飛ばすように、リサラがブンブンとかぶりる。

「あ、あのね良介、まずは落ち着いて考え──っ!!

 良介がリサラの手をにぎり、じっと見つめる。

たのむ、書いてくれ」

「ひゃ、ひゃい」

 変な返事と共に頷いちゃってました。

 顔がカァァァァァと耳まで赤くなる。

 なんかもうフワフワいてて思考がまとまらない。

 ただ良介の顔をまともに見ることが出来なくて、うつむく。そこには表紙の裏とボールペンがある。

 それを良介はリサラのOKサインだと思ったのか、

「ありがとう、リサラ」

 うれしそうに言ってくる。

(ああもうっ、そんな嬉しそうに言われたら……こ、断れるわけないじゃないっ)

 心の中でそうさけび、リサラはボールペンを握った。

 そして──我ながら、何でこんなに手がふるえるんだろうと疑問に思いつつ、やっとのことで自分の名前を表紙の裏に書いたのだった。

「こ、これでいいんでしょ!」

 なんでかおこったような口調になりながら、リサラはコミックを良介に突き出した。

 だが、そんなリサラに良介はにっこりと微笑む。

「ああ、ありがとう」

「え、あの……私だって、か、書きたかったから」

 微笑む良介にそう答えてから、リサラは固まった。

(な、何言ってるのよっ、私はっ。これじゃまるで、私もおまじないで良介とまんみたいなれんあいしたかったって言ってるみたいじゃないのっ。え、あの、なにこれ……なんでこんなみようなスイッチ入っちゃってるわけっ、ねぇ、ちょっと!!

 大混乱です。

 そんなリサラの耳元に顔を近づけて、良介が呟く。

「さてと、俺はまずじやな大平達を引きつける。リサラはコミックを持って先に行っててくれ」

「ひゃい」

「頼むぞ」

 良介はリサラの頭を軽くたたくと、席からはなれていった。

 ゴンッ。

 リサラが机の上に頭を落とす。

かみの毛なでられちゃった……)

 周囲からはどう見ても叩かれたんだけど。

(良介の手、あんなに大きかったっけ……うう、意外に男らしい手じゃないの)

 机に突っしたまま、リサラは自分の頭に手を乗せた。

(心臓、こんなにドキドキしてるのに……なんで私、嬉しくなってんだろ……)


    ※   ※   ※


「加賀良介!」

 ろうに玉野の声がひびく。

せんぱいか。大平達が追ってくると思ったんだけど……。って、あんた授業中じゃないのかよ」

 本のふくろを持ったまま振り返り、良介は玉野をにらんだ。

「ふふふ、大平くんからけいたいメールが届いたんでね。キミがアレを持っているとね! そう聞いて、授業をけ出さないわけがないじゃないか。この時間、そうまだ十時前だから本屋は開いていない。といってコンビニにそうそう置いてあるわけがない。そんな貴重な本をキミが持っている。そして日本全国の誰よりも早く、読もうとしている。その幸せ、その嬉しさ、ソレをキミはどうして僕達と分かち合おうとしないんだ!」

 まるで悲劇の主人公のようにおおぎような演技をしつつ、玉野が言った。そんな玉野に良介は、フッとクールに笑う。

「分かっちゃない。分かっちゃないよ、先輩」

「なんだと?」

「みんなでワイワイ読むもんじゃない。一人で、一人静かにひとみに、心に刻みつけるように読むもんだ」

「……それは僕達と分かち合う気は全くない、そういう回答だと思っていいのかな?」

 玉野がするどい視線を良介に向ける。

「そう取ってもらって構わないな」

「そうか、残念だ」

 静かに呟き、玉野が指を鳴らした。

 瞬間、良介の後方に玉野が部長を務めるボクシング部の部員達が四人現れる。

「キミのように心がせまい人間よりも、僕のような広い心を持った人間が持つべきだろう。なに、しっかりたんのうして数日後には返してあげよう」

「…………」

「やれっ!」

 玉野の号令と共に、部員達がいつせいに良介にけ寄る。

 が、良介はていこうしない。

 袋を取り上げようとする部員達のなすがままになっている。

「ハハ、あきらめがいいじゃないか」

「ま、俺じゃ勝てっこないしね」

「ふむ、な抵抗をしなかったことは、めてあげよう」

 ツカツカと玉野が近づき、部員達が取り上げた袋を受け取り開ける。

「なっ!」

 おどろきの声。袋から取り出した本──教科書を良介にきつける。

「どういうことだ、これは!」

「どうもこうも教科書だよ」

鹿なっ、キミが今朝買ったコミックはどうしたっ」

「ふっふっふっ」

 良介がそう不敵に笑った時だ、玉野の携帯が鳴り響く。

「大平くんからメールだな」

 携帯を開いてメールを読み、玉野がニヤリと笑った。

「なるほどね。リサラくんを巻き込んでいたか……」

「なっ……くそっ、大平め、俺の行動を読んでたのか」

「キミにしてはよく頭を使ったと褒めておこう。でも残念だったね、結局あのコミックは僕達の物になるのさ!」

 勝ちほこったみを浮かべる玉野を見つつ、良介は小さく笑ったのだった。


    ※   ※   ※


「……この本をわたせですって?」

 屋上へと続く階段でリサラが、危険な色を瞳に浮かばせながら、前をふさぐ大平と数名の男子生徒をジロリと睨んだ。

「え、そ、その……そ、そうとも!」

 リサラに睨まれてびくつきながらも、大平がきっぱりと言う。

「どうしてかしら」

 ギュッとコミックをリサラがきしめる。

「どうもこうも、そ、その本は俺達が持っているべきだから」

「いやよ」

 プイッとあごななめ上に向けて、リサラはきよをした。

「なっ……ど、どうして!」

「こ、こ……この本には、その……」

 顔を赤らめる。その様子を、大平達は思わずきんちようして見つめる。

「その、えっと……だから、あ、あのね」

 しどろもどろになってしまうリサラだ。

「……こ、これには」

「これには?」

「こ、これには……その、わ、私の……私の名前が、か、書いてあるからよ」

 顔を赤くしながらリサラは、ようやく言い切った。

「名前……? え、リサラさんの名前がその本に書いてあるってことで?」

 大平が目を丸くする。

「そ、そうよ、悪いかしら?」

「しまった……くそっ」

 大平がくやしそうにこぶしにぎりしめる。

「俺達が女の子の持ち物をうばうなんてこう出来ないと……そうして……あいつめっ」

「なんだかよく分からないけど、もう通っていいのかしら?」

「ええ……俺達にはもう、何も出来ない。負けです……」

 がっくりとうなだれて、大平と男子生徒達が階段を下りていく。

 その様子を見ながらリサラはもう一度、大事そうにコミックを抱きしめたのだった。


    ※   ※   ※


 屋上のはしにある給水とうは、良介が言った通りかぎこわれていて、中に入って登ることが出来た。リサラは上に出ると、たたみじようほどのスペースにチョコンと座った。

 夏休み前のこの季節はしが強く暑い。

 それでも周囲にさえぎるものがないこの場所は、風が通ってここ良い。

 リサラは左手でコミックを持ったまま、右手で軽くその赤く長い髪をかき上げた。

「良介のヤツ、なにしてるのよ。自習の時間終わっちゃうじゃない」

 そうつぶやいて、リサラは「ん?」と首をかしげた。そしてあわてて打ち消す。

「あれよ、別に私が待ち望んでるとか、そーいうことじゃないのよ。ただほら、約束破られるのがいやっていうか、その、人が折角言われた通りに来てやったんだから早く来いってだけで……」

 そこまで言って、リサラはだまった。

 だって独り言でなにやってんだろうと思ってしまったのだ。

「はぁ、なに変なスイッチ入っちゃってるのよ、私」

 手に持ったコミックをじっと見つめる。

「ドキドキで死んじゃう前に、早く来なさいよね良介……」

「え、そんなに走ったのか?」

 横に良介の顔があった。

 一秒、

 二秒、

 三秒──。

「キャァァァァァァァァァッ!」

 いきなり良介の声が聞こえて、リサラは思わず悲鳴を上げてしまった。

「な、なんだよいきなりっ」

 良介が耳元でさけばれてキ───ンとなっている耳を押さえながら、抗議をする。

「そ、そそそそ、それはこっちの台詞せりふよっ。いきなり現れないでよね!」

「いきなりって、つうに上がってきて、普通にとなりに来ただけなんだけど……」

「う、うっさいっ。私が気が付かなかったんだから、いきなりなのよ!」

「ボケーとしてる方が悪いと思うぞ……」

「ふんっ」

 リサラは顔をそむけた。そして、じよじよに顔が赤くなっていくのを感じてしまう。

「ま、いいや。走ってドキドキしてるんだろ?」

 良介がペットボトルをリサラの前に差し出す。そのペットボトルを受け取ってから、リサラは数度ほおたたいて平静をよそおうと良介を向いた。

「なによ、これ?」

「なにってスポーツ飲料。いやぁ、俺も玉野先輩からげるんで走ってのどかわいてさ。まぁ、俺の飲みかけで悪いんだけど、残りやるよ」

「え……」

 折角平静を装ったのに、また顔が熱くなってくる。

 慌ててリサラは顔を背けた。

「なんだよ?」

 不思議そうに聞いてくる良介に、リサラは答えない。

 ただ内心で、

(なんだよっじゃないでしょうが。これって間接キスになっちゃうじゃないのっ。そりゃいつしよにご飯食べてるから、今までだって似たようなことはあって……そ、そんなこと私は気にしてなかったけど、でもでも、今はれんあいのおまじないを完成させようって時じゃないのっ。そんな時に間接キスとか、い、意識し過ぎちゃうでしょうがっ、顔真っ赤っていうか、スイッチ入りすぎて心臓ばくはつしそうじゃないのっ、どうしてくれんのよっ。ねぇ、ちょっと、どーしてそういう女の子の気持ちが分からないわけっ!)

 ちようこうそくでそう叫ぶだけだ。

「……ええと、お願いしておこってるのか?」

 黙っているリサラに、良介が心配そうに聞く。

「そんなわけないでしょ!」

 せいだった。

「お、怒ってるようにしか」

ちがうって言ってるでしょうが!」

「ご、ごめんなさいっ」

「ああもうっ、謝ってるひまあるなら、さっさと良介の名前も書きなさいよっ。それで完成でしょ!」

 グイッとコミックを突きつける。

「え……あ、ああ、確かに俺も書くべきか」

 良介がうなずく。

 そして、コミックの表紙をめくるとサラサラと自分の名前を書きなぐる。

「なっ……もっとていねいに書きなさいよ!」

「へ?」

「だから、こういう重要な時は、ちゃんと丁寧に、心をめて書くべきだって言ってるのよ」

「じゅ、重要ってなんで?」

「なんで? ですってっ。当たり前じゃないの! そ、そのあの、ほら……こ、これからがある意味決まるかもっていうか、その……ああもうっ、そのくらい分かりなさいよね!」

 良介の顔に「?」が大量にく。こいつ、何を言ってるんだ? 的な顔だ。

「あ───っ、やっぱりここにいるぅ!」

 イリアの声がひびく。

「イリアっ、どうして!?

 給水塔の上に、イリアと美菜が登ってくる。

「うーん、でもぉ、まさか本当に二人がこういう仲だったなんて……イリア、ちょっとびっくりよねぇ」

「あ……あ、あの、その……お、おめでとう……ござい……ます

 美菜の声はどんどん小さくなって、聞こえなくなっちゃう。

「そのあの、だって……良介が」

 リサラの声も、すごく小さい。

「あのあの、俺には何がなんだかさっぱりなんだけど」

 キョトンと良介が言う。

「あれ、良介くんは夕べの『しるだくミチル』見なかったの?」

 イリアの疑問に良介は、首をる。

「見たけど……まぁ、ちゆうまん読み出して、あんまり頭に入ってねぇな」

「…………」

「…………」

「…………」

 リサラとイリアと美菜が、ぼうぜんとした視線を良介に向けた。

「ん?」

 良介、またキョトン。

「はぁ……あのね、実は夕べの『汁だくミチル』はおまじない特集で、そこに恋愛のおまじないがあって──」

 イリアの言葉は途中で、

「違うっ、違うからぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 リサラの叫び声に打ち消されてしまった。

「リ、リサラ?」

「違うっ、違うのよっ、これはそーじゃなくて───っ。誤解よぉぉぉぉっ、誤解ったら誤解なんだからっ、私は、ス、スイッチなんてぜぇぇぇぇったいに入ってなかったんだからねぇぇっ!」

 もうぜつきように近い。

 立ち上がり、顔を手でおおって暴れる。

「お、おい、危ないって」

「あ───っ、何も聞こえないっ、聞こえないもの───っ!」

「だから危ないっての!」

 良介がリサラのうでを取る。

「──っ」

 ずかしさマックスで、リサラが派手に飛び退く。

 そして──端で足をはずしてしまう。

「……え?」

 視界がかたむくのをリサラが呆然と見る。

「リサラっ!」

 良介が飛びつくように、そのこしに手を回す。

「え?」

 もう落ちかけてるリサラの体重に引っ張られて──良介の視界も傾く。

「ああぁっ、もっときたえておけば良かったぁぁ!!

「わ、私は重くないからねっ!」

「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろっ!」

 叫びながら、良介が必死にリサラをき目をつぶる。

「《ソーン》よ!」

 イリアが術式を発動させた。

 フワリ、身体からだが浮いた感覚だった。

 そのままストンと、さしてしようげきもなく二人が屋上に着地する。

「…………助かった、のか?」

 良介のつぶやきで、リサラは目を開けた。そして、カァァァァとまた顔が赤くなってしまう。

 だって近いのだ。

 ものすっごく良介の顔が近い。

 良介がギュッとリサラを抱きしめてるせいで、つぶれるくらい胸を良介に押し付けてしまっている。

 そして、初めて自分で気がつく。

 リサラ自身も良介に強く抱き付いちゃってる……。

 あまりに恥ずかしくてリサラは良介からはなれようと身体を動かし、

「あんっ」

 思わずいきらしてしまった。

 かんが、なんかモゾモゾします。

「え……んぅっ!?

 おそるおそる後ろを見ると、ひざを曲げた良介の足がリサラのスカートをめくり、さらにパンツに超密着中。

 リサラが動くたびにパンツしにその動きが伝わってきてしまう……。

「りょ、良介っ、足っ、足をっ!」

「え?」

「だから足を──ん?」

 こうのために良介の顔を見ようとして、リサラの視界がコミックをとらえた。

 そうどうのもとになった、あのコミック。

 一緒に落ちて、左右に開いている。つまり、中身が見える。

「…………」

 そこにあったのは、お色気シーン。

 もうどのコマもお色気シーン。

「良介、一つ聞いていいかしら」

「なんだよ」

「このコミックはなにかしらね」

「今日発売の『だから僕は、Hができる。』に決まってるじゃないかっ。お色気ギリギリシーンの連続で男の子に大絶賛っ。ヒロインにエッチにゆうわくされる主人公の、ウハウハハッピーライフ漫画だ!」

「そ、そう……私ったら、こんな漫画にサインしちゃったのね。しかも良介の名前まで書いて……おまじない完成してるし」

「ん……あ、そういえば、夕べの『汁だくミチル』でそんなまじないやってたな。あっ、そうか、じゃぁリサラは今日から俺に、エッチな誘惑をいっぱいして──あ、ちょ、ちょっとじようだんですっ、マジ冗談ですってばっ」

「ふ、ふふふふふふふふふふふ」

 低い声で笑い、リサラがそっと良介の胸に手を当てる。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ、吸わないでぇぇぇぇぇぇ!」

「問答無用よっ。《折れたけんグラム》よ。けいやくの名のもとに私にれいりよくわたしなさい!」

 良介のエッチな心が……リサラに吸われていったのだった。

「…………むなしい。うう、そもそもリサラが勝手にかんちがいしたのが悪いと思うんだが」

 ぐったりところび、カピカピになった良介が呟いた。

 空が青い。

 ああ、どうして空はこんなに青いんだろうと、虚しさと共に思ってしまう。

「はぁ、モテない男のゆいいつの希望が吸われてしまった……はぁ、どうせ俺がモテることなんて一生ないんだ……」