~腹黒室長、腹黒少女に親近感を憶える~
「そんな原因で、キュール・ゼリアは裸になったんですか」
イリアの話を聞き終わったマルベックが、何とも
「どうしたのぉ?」
「いや、まぁ、かわいそうはかわいそうですけど、
「ま、それはそうね。死神界のクスリを安易に使う辺り、キュールちゃんもまだまだ未熟よねぇ」
そう言いながら、イリアは目を閉じてキュールの顔を思い
ウエーブの
「どうしたんですか?」
マルベックの声で、イリアは目を開いた。
「なんというか、キュールちゃんには少し親近感があるのよねぇ」
「室長が他人に親近感ってっ、そんなっ、どんな
「イリアだって色々と思うところはあるんだからね」
「はぁ」
まだ信じられないという顔をマルベックがしているが、イリアは無視して話を続けた。
「キュールちゃんは、レストール家の一員だけど格落ちのゼリア家じゃない。元々、人間界に来たのだってリサラを
「らしいですね。リサラさんを
「そうそう。そういうリサラを蹴落とそうとする姿勢が、こう、なんだか親近感が
「なるほど……腹黒いところも、ちょっと似てますしね」
深く頷いたマルベックに、イリアはニッコリと
「
「え、あ、ち、違いますってっ。ええとその、室長のはずる
「……それ、どこも
「え、あれ……そうですか?」
「はぁぁぁ、ま、いいわ。でも、この時のリサラと
「うーん、確かにそうですね。でも逆に、進んでるのが分かるってことも、なかなかないような」
マルベックがそう言ってから、ふと思いついた疑問を口にした。
「もしクリスマスが来たら、どんな感じなんですかね」
「リサラと良介くんが?」
「ええ」
「……そうね」
イリアは、脳内にリサラと良介達を思い浮かべてみた。
あの連中がクリスマスを過ごすとしたならば……。
