~とある薄給死神と室長の報告書~
「室長
学園祭が終わった
「……イリア宛に封筒?」
十日連続となるお昼ご飯の
相も変わらず、マルベックの胸が不必要にでかい。人間
イリアも、
「どこからよ」
イリアが聞くと、封筒をひっくり返したマルベックが、差出人を読み上げた。
「幹部連帯からですね」
幹部連帯──それはメルロー人生保障幹部連帯直属の特務室極東支部主任という、やけに長ったらしい
「
最後の素麺をすすり上げてから、イリアは封筒をようやく手にした。
「ボーナスの通知だったりしませんかね?」
マルベックが
「イリアのグラビアモデルとしてのお給料も、あんたの講師としての給料も、全部上前をはねるくらいに
イリアの言葉に、マルベックが「ですよねぇ」と肩を落とした。それだけでやや垂れ気味の
「何にせよ、仕事が増えるだけって気はするけど……仕方ないわね」
ビリビリと乱暴に封筒を引きちぎる。その雑な開け方を見たマルベックが、
「また乱暴な」
「なによ」
「
「ええと何々……げっ!」
封筒から取り出した書類を読み、イリアは思わず息を
「ど、どうしたんですか? もしかしてクビ?」
「馬鹿言わないでよぉっ。四級のマルベックと
マルベックを軽く睨んでから、イリアは再び書類に目を落とした。
「いい、よぉくその耳をかっぽじって聞きなさいよ」
「あ、はい」
「レストール家
読み上げた書類をマルベックに押しつけて、イリアは軽くため息を
「今まで完全放置だったのに、急に報告書を寄こせだなんて……何かあったのかも」
「何かってなんですか?」
「イリアが知るわけないでしょう?」
「それはそうですけど……」
「で、コレどうするんです?」
「もちろんまとめて提出するわよぉ。幹部連帯の
「でも明後日までなんですよね」
「うん」
「大変ですね、今からだなんて……」
「やっだぁ、もぉ。マルベックったら何を言ってるのよぉ」
胸の前で両手を
「報告書を作るのは、マルベックに決まってるじゃなぁい♡」
「えええぇぇっ!?」
マルベックが思いっきりのけぞり、乳房をブルンブルンと揺らす。それをイリアは睨み付けてから、すぐに笑顔を作り直した。
