
◇
ラブジェンガ後、午後七時過ぎ。なんとなく空気が盛り上がったので、九時解散を
「
「あ、うん! 廊下の右手にあるよ!」
「ごめんね、ありがとう」
するとそこに、トイレの真正面に位置する明かりがついたままの部屋が。
まず目に入ったのは、大きな本棚だ。漫画の単行本や、小説らしき文庫本のカラフルな背表紙がずらりと並んでいる。
「……もしかして、田中くんの部屋かな」
そう
ブー、ブー、ブー。
突然のバイブ音にドキッと背筋を伸ばす柚璃。どうやら莉太の机の上に置いてあったスマホが鳴っているようだった。莉太は現代っ子には珍しく、あまりスマホに依存していないタイプの人間なのだ。
鳴り続けているあたり、電話の可能性がある。莉太に教えた方がいいのではないかと、柚璃はスマホを手に取ろうと部屋に侵入。しかし、そのタイミングでスマホは
通知画面には、『母 LINE 不在着信』と表示されている。しかし柚璃にはもう一つ気になる点が。
柚璃が目にしたのは、メールの通知。
『一人があなたの小説、「モブの俺が青春ラブコメに巻き込まれてしまった件」を評価しました。』