第五章 アレクセイ・バーレンス
さて、ムーンライト・ファミリーの親分さんとの会談から二日経ちました。今日が決行日です。
昨日の内に細かい準備は終わらせましたし、ステータスの最終チェックでもしましょうかね?
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名前:レーナ 性別:女
種族:人間 Lv.33
状態:憑依《影山さん》
カルマ値:-147《悪》
クラス:暗殺者 セカンドクラス:テイマー
SP:32
スキル欄
『短剣術Lv.MAX』『短剣術・王Lv.2』『投擲Lv.MAX』『投岩Lv.4』『歩行Lv.37』『軽業Lv.27』『調薬Lv.29』『不意打ちLv.39』『テイムLv.24』『偽装Lv.31』『看破Lv.26』『交友Lv.21』『窃盗Lv.MAX』『大泥棒Lv.2』『跳躍Lv.MAX』『空蹴Lv.2』『回避Lv.MAX』『縮地Lv.5』『体術Lv.MAX』『体術・王Lv.5』『暗殺術Lv.36』『致命の一撃Lv.38』『フェイントLv.24』『逃走Lv.MAX』『脱兎Lv.3』『変声Lv.19』『変装Lv.16』『曲芸Lv.17』『鼓舞Lv.MAX』『御旗Lv.3』『統率Lv.MAX』『総締Lv.2』『指揮Lv.MAX』『命令Lv.3』『物理耐性Lv.18』『魔術耐性Lv.18』『身体状態異常耐性Lv.21』『精神状態異常耐性Lv.21』『暗視Lv.17』『隠密Lv.23』『消音行動Lv.24』『気配察知Lv.28』『危険感知Lv.29』『聞き耳Lv.MAX』『見切りLv.14』『受け流しLv.15』『解体Lv.MAX』『解剖Lv.18』
称号欄
ジャイアントキリング:自身よりレベルが20以上の格上を倒した者の証。格上と戦闘時与ダメージ上昇《微小》被ダメージ減少《微小》
初めての人殺し:この世界で初めて人を殺した者の証。人類種に対する与ダメージ上昇《微小》
大胆不敵:普通は躊躇する事を実行した者の証。恐怖耐性上昇《微小》魅了耐性上昇《微小》混乱耐性上昇《微小》
虐殺者:短時間で大多数の殺人を成した者の証。一度に敵対する相手が多いほどAGIに上昇補正《最大150%》人類種限定
外道:人道に外れた行いをした者の証。カルマ値が上がりづらくなり下がりやすくなる
略奪者:一定以上の人数から一定回数以上の略奪行為をした者の証。略奪系スキルの成功率上昇《微小》
犯罪者:街の中で法を犯した者の証。正規の手段で街に入れなくなる
神敵:秩序の陣営に宣戦布告またはそれに類する行いをした者の証。カルマ値《善》の敵への与ダメージ上昇《小》カルマ値《善》の敵からの被ダメージ上昇《小》
指名手配・始まりの街:始まりの街にて指名手配された者の証。現在の賞金額2500万G
指名手配・神殿:神殿から指名手配された者の証。現在の賞金額1500万G
無慈悲:情け容赦ない者の証。クリティカル率上昇《小》
人種キラー:人類種を500人以上殺傷した者の証。人類種に対する与ダメージ上昇《中》人類種からの被ダメージ減少《中》
装備
武器:緋炎の小太刀《憑依・山田さん》
体:魔樹の上着
鎧:鋼の軽鎧《憑依・井上さん》
腕:技師のグローブ
下半身:夜空のレギンス
靴:疾風のブーツ
アクセサリー
・大空の外套《憑依・麻布さん》
・至高神のロザリオ《憑依・三田さん》
・力の指輪
・銀狼のベルト
・対魔の腕輪
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進化可能なスキルは一つにつきSP5消費して進化させましたし、装備もヤガン・ファミリーからの戦利品やムーンライト・ファミリーから貰った物で充実しました。ポーション類も大丈夫、準備万端ですね。
「では行きましょうか?」
『──!』
『ヴゥ!』
『……! (バッサバッサ!)』
『がァ!』
『イィ!』
みんなのやる気も充分ですね。それでは出発します。
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「はぁ……」
口をついて出るのはため息ばかり。原因は半月ほど前にある。
渡り人が神託によって大挙して押し寄せてから一日が経った頃だったか……悲劇が起きたのは。
「……閣下、少し休まれては?」
「むっ、そういう訳にもいかん」
いかんな、部下にまで心配を掛けてしまっては。上に立つ者としてもっと堂々と、不安に思っていてもなにも心配いらないと振る舞わねばならんというのに……。
「そんな事よりも騎士団長、未だに下手人は見つからんのか?」
「は、領軍の総力を挙げて捜索しておりますが、何分性別が女である事と黒系統の髪色だったという事しかわかっておりませんので……」
「それはわかっておるがクロノス司教殿まで殺害されてしまったのだ。神殿からの突き上げもキツイものがある……」
それがなくともクロノス司教殿が殺害されたのは個人としても領主としても痛い。
クロノス司教殿は枢機卿の地位まで上り詰めたにも拘らず、もっと大勢の人を救わんと自ら司教としてこの辺境の地まで赴任してくださった人格者。中央にもクロノス司教殿を慕う者や世話になった者は多いと聞く。
誰に対しても分け隔てなく接してくださり、さらにはその知識は歩く図書館の如くであった……私も領主の座を継いだばかりの頃は世話になったものだ……。
そしてなによりもクロノス司教殿はこの辺境の領地で唯一の蘇生魔術の使い手。その方が亡くなった事は平民の命が千失われた事と同義。その損失は計り知れない……。
「ですが、あれから働き詰めです。下の者も閣下のお身体を心配しております。せめてお茶を飲む時間くらい休まれては?」
「しかし……いや、そうするとしよう」
「そうですか……」
私が休むと言うと騎士団長アレクセイ・バーレンス──我が愚息──は露骨にホッと息をつく。こやつめ。
「お主も座るがよい」
「しかし……」
「よい、情けない父の愚痴を聞いてはくれんか」
「それは……わかりました父上」
少ない時間だが主従の仮面を捨て、親子の時間を過ごすとしよう。
「それで、どうじゃ? 良い相手はそろそろ見つかったかの?」
「父上、それは……」
「早く見つけてこぬと勝手に決めてしまうぞ?」