トップ5%社員は

すぐにメモを取る

手帳やスマホに気付きと学びを書き、読み返している


「5%社員」はやたらとメモを取ります。「5%社員」の59%がメモすることを習慣にしていました。


 気づきや学びを得ようとする姿勢が、メモに残すという行動に表れるのです。また、「5%社員」はメモを取ることで、情報を整理しようとしています。仕事が立て込むとアタマが混沌として、全体像が見えなくなります。

 メモを取ることでアタマの中を整理し、見えないものを見える状態にすることを目指しています。

 メモによって可視化すれば、共有することも可能になります。

 また、書き出した内容が視覚化されることで、気づきを得ることもできます。相手を説得するストーリーを作る上で、説明が長すぎるとか、論理的に間違った部分があるといったことに気づくのです。

 共通点や相違点を探したり、情報同士を結びつけたりすると、新たなアイデアが生まれるのです。


 弊社はこの3年間で22社で19件の新規ビジネスを開発し、62億円の新たな売り上げを生み出しました。

 そのビジネス開発の際に必ずブレーンストーミングを行います。根本原因がわかった上で、それを解決するアイデアを、付せんに書きまくるのです。

 優秀な社員は、2分間で15個以上のアイデアを付せんに書き出します。

 たくさん出たアイデアの中から、投資対効果や実現可能性などの評価軸を設け、どのアイデアをテスト(プロトタイピング)するかを決めるのです。


 結果として、採用するアイデアは、後で追加されたものが多かったです。

 参加者全員のアイデアをホワイトボードに貼り、それを整理しながら眺めていくと新たなアイデアが追加されるのです。「さらにこういうのがある」や「そもそもこれを取り除いてしまえば」といった、乗っかかりアイデアは質が高く、結果として採用されやすいです。


 また、「5%社員」は、インプットの習慣で情報をつかみ、加工・編集し、新たな情報をアウトプットすることで価値を発揮します。集めた情報を俯瞰的に眺め、気づいたことをアウトプットしようとします。

 このような好循環のサイクルを「5%社員」は身につけています。



メモ・テクニックー余白を使う、デジタル化する


 手書きメモのメリットは、紙面のどこに書いてもよいという自由度の高さです。

 そのメリットをいかして、「5%社員」は大胆に余白を大きく空けてメモを取ります。

 余白が多いとメモを読みやすくなります。

 8人の「5%社員」のメモを見せてもらうと、左右に意識して余白を作っていることがわかりました。書き込む文字は行間を開けておいて、後でコメントを追加できるようにしていました。

 手書きで残したメモを忘れないために、スマホで撮影する人、音声メモとして、自分で話したことを録音する人もいました。

 そして残したメモを、最終的にパソコンで清書して保存している「5%社員」が多くいました。アナログな情報をデジタルで取り込むことで、検索ができ、あとで再利用することもできます。


 しかし、決してパソコンで作業することが目的であってはいけません。

 特に、パワーポイントでの作業では、文字や図形をスライド内で動かすことに意識を奪われ、その内容を深く考えることをおろそかにしてしまいます。

 図形や画像を整えるという作業は右脳を使って作業しますが、相手を動かすためのコンテンツを考えるのは左脳なので、右脳と左脳の行き来が混乱を起こすからです。特に男性は女性に比べて右脳と左脳の行き来が得意ではありませんから、パソコンから離れて考える時間を別に押えることをお勧めします。


 PC用のメモアプリは大量にありますが、重いアプリケーションを起動しなくてはいけないようだと、だんだん使わなくなります。

「OneNote」のように高機能のメモアプリケーションは多々ありますが、常に起動しておけて、ショートカットなどを使って即座にメモを取り始められるようにしないと、メモの習慣はなかなか定着しません。