「5%社員」の話は聞きやすい


 今回の調査では、ICレコーダーなどを使って発言内容を一定期間録音しました。

 その音声データをAIで文字に変換して分析しました。すると、AIが面白い気づきを教えてくれました。

「5%社員」はダ行を使って話す頻度が少ないのです。

 ダ行の言葉とは、「だけど」「でも」「ですから」「どうしても」などです。

 一見しただけでも、あまり気持ちのいい言葉ではありません。ダ行は断定しているように聞こえるため、聞き手にとって耳障りが悪く、言い訳に聞こえてしまうのです。

 例えば「どうも申し訳ございません」よりも「大変申し訳ございませんでした」のほうが耳障りではありません。「5%社員」の言葉を分析すると、一言目はダ行と濁音が少なかったのです。

 これは、私が前職で500回以上経験した謝罪訪問でも同じことが言えます。

 ダ行を使わないだけで、柔らかい表現になります。「○○だと思います」ではなくて「○○かと思われます」のほうが耳触りが良いのです。「○○ですが、でもどうしても」ではなく、「○○と思います。しかし」のほうが、聞き手が不快に感じません。

 ダ行を使うと、上から目線での言い逃れや、反感と捉えられてしまうことがあるのです。


 そこで、ダ行の代わりに、サ行を使うことをおすすめします。

「そうですか」「そうしたら」「しかし」「失礼しました」「承知しました」などが相手の感情を逆なでしない言い方です。

 そして、相手の気持ちを受け止めることにもなります。

 例えば、社内でも社外でもお詫びをする際は、相手の感情は高ぶり、敏感になっているのでダ行は避けたほうがいいでしょう。


[NGフレーズの言い換え]

・どうも申し訳ございません → 大変申し訳ございません

・◯◯だと思いますが… → ◯◯かと思われます、しかし…

・ですが… だが、しかし… → です。しかし…