会社の人間関係の中で最も多い悩みといえば、「気が合わなそうな同僚とうまくやっていかなければならない」というものだと思います。

 仕事をしていくうえで、チーム内で意見や考えが対立してしまう状況は必ずといっていいほど起こるものです。

 その中で「5%社員」は、うまくその問題を切り抜けています。むしろ仲間を増やしていく傾向にあることがわかりました。利害関係が異なる同僚とスムーズな協力関係をつくっているのです。

 人間関係を築くのが得意なのは外向的で積極的な人かと思っていましたが、意外にも「5%社員」には内向的な人が多くいました。口先で相手をまるめ込み表面的な人間関係を作るのではなく、意味のある深い人脈を築いていたのです。自分のことを成長させてくれる人、自分のことを応援してくれる人、いかなる場合でも助けてくれるような人とつながることを目指していました。

 実際に、どのように社内で同僚を巻き込み人脈を作っているかを追跡調査しました。

「5%社員」は、同僚と距離感を取るのがうまいのです。不快に思わせない程度でさりげなく同僚に声をかけていました。

 特に用件がなくても相手に話しかけ、相手がどのような状況であるかを気にかけています。もちろん忙しい時に声をかけられて作業の邪魔をされるのは誰でも嫌がります。

 しかし「5%社員」は、相手の様子をうかがって少し余裕があるタイミングで「今ちょっといい?」と声をかけているのです。

 笑顔でコミュニケーションを取り、相手の発言を笑顔で大きく頷いて聞いています。

 しばらく連絡を取っていない場合でも、「あなたの状況を確認したい」と相手に興味・関心を持っていることを表現してカジュアルに声をかければ、喜ばれるものです。


 2017年2月から2019年12月までに対応したクライアント企業を含めた16万3000人に「働きがい」に関するアンケート調査をしました。

 調査では、働くことに関して幸せを感じたことも広い意味で「働きがい」に含めました。

 アンケートの結果、約80%の回答が「承認されたとき」「達成したとき」「自由であるとき」の3つのキーワードに関連したものでした。

 特に「承認されたとき」に関連する回答が最も多く、「感謝されたとき」「ありがとうと言われたとき」「評価されたとき」「上司の上司に名前で呼ばれたとき」などの回答が並びました。社会的動物である人間は本能として他人に認められたいのです。