行動+経験が求められる
行動力がある「5%社員」は、主体的に物事を進めています。主体的な行動とは、自分発信で周囲を巻き込んで行動できること、自発的に物事に取り組んでいけることと考えましょう。
誰かに言われて行動した経験や、必要に迫られてやったことでは、「主体性がある」とはいえず、行動力があるとも認められないため注意が必要です。重要なのは、物事の起点が自分にあり、周囲によい影響を与えていることです。
周囲を巻き込みながら大きな問題にも立ち向かった、目標を達成することができたというのであれば、仕事で活かせる行動力、長所として認めてもらえるでしょう。
主体性が感じられないと思われた場合は、行動力がないと判断されるばかりか、意思が弱くて周囲に流れやすいとも思われてしまいます。
行動力がある人は、何事にも好奇心を持ち、新しいことにも積極的にチャレンジします。新しいことに躊躇せず、まずはやってみるという精神がある人は、行動力が高いと評価されるでしょう。
やったことがないことに挑戦するのはエネルギーのいることなので、未知の領域へのチャレンジを嫌う人は少なくありません。そのため、取り組みの結果は問わず、果敢にチャレンジする積極性の高さだけでも、評価される場合はあります。
もちろん、行動した結果、成功を収めているなら、より高い評価が得られるでしょう。
何事にも恐れず挑戦できる行動力があり、かつ挑戦した分野で成功を収められる目標達成能力があれば、より高い評価が得られます。
経験を生かして行動する力がある
社会人の能力開発の70%以上は、現場での経験によるものだといわれています。
何かの仕事をしていれば、必ず「経験」をします。いい経験も、悪い経験もします。それを、別の仕事になった時、全く違ったものとして捉えるか、経験を活かすことができるかもと思うかが、「5%社員」とそうでない社員の大きな分かれ目と言えるでしょう。
「5%社員」が考える成長は、そのほとんどが日常の仕事の経験から生まれていると言われています。それは、転職でなくても、同じ会社で別の部署に異動になるケースの時でも同じです。
例えば、営業部から人事部へ異動になったとします。この時あなたなら、「営業と人事は全く違う仕事だから、経験は活かせない」と思うか、「営業の経験を活かして人材リソースを活用する仕組みを考えよう」と思うかで残す成果が異なります。
「5%社員」は、蓄積した経験を活かし、次のステージにいくことができまです。営業で培ってきたコミュニケーションスキルや、書類作成のスピードを活かして人事部でも成果を残していこう、と思うと、全く別の職種なのにやる気もわいてきます。何より「自分は今までの経験を無駄にしない」という気持ちが、モチベーションの向上にもつながるのです。
臨機応変な対応ができる
経験学習をするためには、必ずチェックポイントを設けます。「5%社員」が確保する内省タイムもその時間です。
このチェックする機能が働いていれば、例えば、まじめにコツコツ仕事をして、それなりに仕事の成果を上げることはできているけれど、トラブルやアクシデントが起こると、それに対応できずにパニックになってしまうようなことは起こりません。
まじめであることは評価できても、不測の事態に適切な対応ができないのでは、仕事を完全に任せることもできません。また、将来人の上に立てるような人材には到底なりえないでしょう。
つまり「5%社員」は、トラブルやアクシデントが起きたとき、臨機応変な対応ができる人材です。彼らは、不測の事態が起こっても、取り乱したり、パニックに陥るというようなことはありません。冷静さを決して失わず、論理的に事態を分析した上で、現在の状況を打開し、対処するにはどうしたらいいのか、最善の方法を考えることができます。このような対応力のあるメンバーが同僚にいれば、頼もしい存在に違いありません。上司にしてみても、「彼らになら、安心して仕事を任せることができる」と思えることでしょう。
このように周囲から頼りにされ、上司から信頼されるのが「5%社員」であり、その裏付けになっているのが、臨機応変な対応力なのです。