新しいことを始めたり、前例のないことに挑戦したり、何かを変えようと行動を起こすことは、必ず大なり小なりのリスクが発生することになります。

 かといって、現状維持のまま新しい行動を起こさず、挑戦もせず、何もしなければリスクがないかといえば、それは違います。外部の変化に対応せずに何もしないことのほうがリスクが多い時代です。何もしなければ、成長もしません。

 つまり、挑戦することにも挑戦しないことにもリスクはあるので、ゼロリスクの考えを捨てることが重要です。



デメリットのない挑戦はない


 そこで、「5%社員」は、新たな挑戦に対してメリット・デメリットをどのように捉えているかヒアリングしました。まとめると彼らは次のように捉えていました。


 同じヒアリングを95%の一般社員にもしたのですが、「5%社員」は、新しい挑戦に対してデメリットがあると答えつつも、「失敗を成功へのステップと捉えるならデメリットにはなり得ない」と捉えているのです。

 また、何も挑戦しないことに対して、失敗のリスクがないとはいえ、「失敗を成功へのステップと捉えるならデメリットとは言い難い」と捉えています。

「5%社員」は失敗を未来の成功に向かっての学びの場と捉えているので、何もしないことにメリットはないと考えているのです。もちろん新しいことに挑戦する前には、その情報を集め、計画を練って、失敗のリスクを最小限にする努力は必須です。しかし、どれだけ情報収集しても、その挑戦が成功するか失敗するかは、結局はやってみないことにはわかりません。やってみてわかることもたくさんあります。

 何も挑戦しないことのデメリットについても、「5%社員」は特徴的な見方をしています。

 外部環境が変わっていることを彼らはよく理解していますから、自分が変わらなければ劣化していき、過去に比べて相対的に価値が下がっていくと考えているのです。

 彼ら「5%社員」は、新しいことに挑戦せずに愚痴ばかり言っている先輩社員から、過去の武勇伝を何度も聞いています。ですから、挑戦しない人は価値が下がっていくことを肌身で感じ、「こうならないようにしよう」と反面教師になっているのです。失敗したら振り返って反省し、そこで得た学びを次の行動に活かして修正していけば、成功する確率は上がります。あきらめずに挑戦を続ければ成功に辿りつくはずなのです。



成功する唯一の方法は、たくさんの失敗をすること


「5%社員」は、失敗の先に成功があることを知っています。一般社員の発言を聞くと、成功は失敗との二者択一の片方であるように思えます。しかし「5%社員」は、成功は失敗との積み重ねの先にあることを理解しています。もちろん致命的な失敗をしないように最低限の準備はしますが、その回避策は、すぐに小さく始めて修正することだと心がけています。


 外部の変化に対応していくには、新しいことに挑戦していくしかありません。

 そして、「5%社員」が言うように挑戦には必ずデメリットが含まれていることも理解しないといけません。このデメリットばかりに目がいって、リスクをゼロにしようとすると時間も費用もかかり結果的に行動を起こしにくくなっていきます。

「5%社員」は、デメリットありきで、メリットのほうが大きければ行動する習慣を持っています。

「デメリットをどうやって潰すか」ということよりもメリットを享受することの意義をしっかりと腹落ちさせて、その上で行動に出るのです。

 こうやって最初に目的がわかれば、やらない理由を探すのではなく、やるためにどのように行動すべきかという前向きな姿勢になります。

 見えないリスクをいくら論じていても先に進めませんから、まず小さく始めて修正しながらリスクを最小化していくことで、結果的に成功に近づいていきます。