表面的な解決に走ってしまうリスク
ビジネスにおいて問題が起きたときにどうすればいいのか、基本的な対処法を知らないと、戸惑ったり、かえって問題を複雑にしたりしてしまい、解決が遅くなる一方です。
95%の一般社員は、課題が確認できたらすぐその解決策を考えようとします。一般社員の多くは、問題が起こったとき、どこから手をつければよいかわからず、前に進まなかったり、とりあえず手当たり次第に思い付きで行動してしまったりすることがあります。過去の経験を元に解決したり、できないことを永遠に言い続けて何もやらなかったり、完璧な情報集めるために長時間Google検索したり高額な報酬を払ってコンサルタントに調べさせたりします。
すると、スムーズに解決できなかったり、また同じ問題が発生してしまったりします。複雑な問題ほど、解決しようとすると戸惑い、暗闇を歩いている感覚に陥りますが、問題の本質をとらえポイントを整理し、その上で解決を試みたほうがスムーズにいきます。
95%の一般社員は目の前の課題を解決することに注力してしまいがちです。解決することに目がいってしまうと、問題を漠然と捉えてしまう可能性もあり、根本解決ができません。問題の本質にたどり着かないと、一時的に解決したとしても再び問題が発生します。また、「この問題には、この解決策しかない」と決め込んでしまうのも危険です。もしその解決策がうまくいかなかったら、エネルギーを浪費してモチベーションが下がり、再び解決策を講じる気力が失せてしまうからです。
「5%社員」は課題を解決するための「型」をもっています。成果を出し続けるために再現性のある解決方法を蓄積しようとしているのです。
この「型」は課題解決だけでなく、マーケティングや新規事業開発にも役立ちます。
「5%社員」の課題解決方法を調査する上で、「デザイン思考」と似ていることがわかりました。
「なぜ?」が起点となるデザイン思考のアプローチ
「デザイン思考」とは、ユーザーの痛みや悩みを理解し、その発生原因を定義して仮説を立て(プロトタイピング)、それを外部のヒアリングを元に解決策を改良していく問題解決の「型」です。「どうやって」解決するかの前に、「なぜ」その問題が発生したのかを追求するのです。
「デザイン思考」では、ビジネス専門家、エンジニア、デザイナーが三位一体となって進めているプロジェクトの「型」です。なかでもメンバー間のコミュニケーションを重視します。
アイデア出しは質ではなく量にこだわり、まず心理的安全性を確保して言いたいことを言える状況にします。
その上で、何が問題か、問題の本質は何か、根本的に解決する策は何か、といった活発な意見交換が必要になります。
複雑な問題をシンプルに考え、解決すべき課題の本質を的確に掴みます。一見難解な課題も、一つひとつステップに沿って、要素を解きほぐしていけばその本質は意外とシンプルだったことに気づき、根本から解決できる確率が高まります。