あとがき
……今年の夏も、もうじき終わろうとしています、後藤祐迅です。
本巻が発売になる頃、世間では夏休みも終盤に差し掛かっているかとは思いますが、皆様はお休みを満喫されているでしょうか?
ちなみに私は学生時代、夏休みになったその日に……盲腸で入院したことがあります。病院のベッドの上からはじまる夏休み。いまではいい思い出ですね。
そして今年の夏でも……少しだけ切ない出来事がありました。
実はちょっとした私用で数日出掛けることになったのですが、そのときに携帯電話を家に置き忘れてしまったんです。
……皆様はどうですか? 携帯電話を忘れてしまったとき、妙に不安になったりしませんか? 少なくとも私は何度か『やっちゃったなあ』と後悔することがありました。変に不安になったものです。
そんな中、用事を済ませて数日振りに我が家へと戻り、すぐに携帯をチェックしたのですが、私が留守の間……メールも電話も一切ありませんでした。
このとき、今度は自分の人生に不安を覚えたものです。
少し前にホラー映画で『着信○リ』なんてものをやっていましたが、私にとっては『着信ナシ』の方がよっぽど怖かったですね。
もう誰でもいいのでメールを下さい。
閑話休題。
突然なのですが、ここでひとつ告知をさせて頂きます。
本巻が発売されるのとほぼ同時期に、柴嶺タカシ先生によるコミック版『つきツキ!』の単行本五巻が発売予定となっております。コミックの中では、原作四巻の『誘惑の花嫁対決!』が勃発。今巻でも見所が満載です。こちらも是非よろしくお願いします。
さて、本編を読んで下さった方はもうご存じかとは思いますが、今巻では番外編としまして、『なずなが魔法少女になる』みたいなエピソードが収録されています。
実はこの話、『つきツキ!』の画集が出る際、梱枝先生とご対談させて頂いた時、『なずななら魔法少女の衣装も似合いそうですね』といった感じの話題が出まして、『魔法少女なずな』といった具合に話が進み、それが今巻で実現したというわけです。
詳しい事情は画集の方に掲載されていますので、そちらをご覧頂けたらと思います。
ところで、魔法少女って素敵ですよね。色々と夢が膨らみます。
もっとも、番外編を書く際、はじめのうちは魔法少女であるのにも拘わらず、妙にシリアスな展開になったり、なずなの精神年齢がおかしくなったりと、様々な紆余曲折を経た末に、ようやくいまの形に落ち着きました。
できればあまり深く考えず、軽い乗りで読んで下されば幸いです。
また、今巻では年明けの行事、初詣のエピソードも書かせて頂きました。
やはり女の子と一緒に初詣に行くというのもいいですよね。相手が着物姿であれば尚良しです。どうにも心が躍ります。
それに初詣の雰囲気も賑やかで楽しいですよね。あちらこちらで新年の挨拶が聞こえてきたり、境内の屋台からは食欲をそそるようないい匂いが漂ってきたり、しかも神社には巫女さんがたくさんいたりと、個人的には初詣の空気がわりと好きだったりします。
が、こう言えるのもいまだからこそかも知れません。
実は数年前の大晦日、神社で意中の女性とばったり遭遇したことがあるんです。そのとき私は乗りと勢いに任せて告白。瞬く間に玉砕。挙げ句の果てに間髪を容れずに除夜の鐘が鳴り響き、無情にも雪が降り出し……まあ、これもいまではいい思い出ですね。
このあたりで謝辞を。
担当の神長様。私が崖っぷちまで追い込まれていた際、電話で懇切丁寧にアドバイスをして下さり、時には冗談を挟んで笑わせて下さりと、今回も大変お世話になりました。もう神長様に足を向けて寝られません。どうかこれからもよろしくお願いします。
梱枝りこ様。原稿が非常に遅れてしまったせいで、また多大なご迷惑をお掛けしたかと思います。ですがそんな中、今巻でも愛らしく美麗なイラストでキャラクター達を彩って下さり、なんとお礼を申し上げていいのかわかりません。本当にありがとうございました。
コミック版を描いて下さっている柴嶺タカシ様。毎月のコミックアライブを心待ちにしております。また、単行本五巻の裏表紙では一体どんなことが起こるのか、そちらの方も楽しみにしています。
編集長の三坂様、編集部の皆様、校正様、装丁様、営業様、出版や販売に携わって下さった方々、そして読者の皆様にも厚くお礼申し上げます。
最後に、モバイルアンケートにて素敵なメッセージを送って下さった方々。皆様のお言葉に何度救われたかわかりません。──甚謝です!
後藤祐迅