「これッ! リシアディヴィーヌ! 落ち着きなさい!」

 小さなお花を周りにポンポンと咲かせながら現れたのは、姉女神のプリアディヴェーナだ。

 女神の首根っこを摑まえて、止めてくれている。有難う。

「ロロ、プチゴーレムが作れるなんて凄いわよ」

 とっても落ち着いた感じで、姉女神が言った。

「しょう? いちゅのまにかね」

「ふふふ、ロロは付与魔法に長けているからだわ」

「そうなのです! ロロは凄いのです! クーちゃんも進化しちゃいました!」

 懲りもせず、また抱きつこうとしてくるリシアディヴィーヌ。そしてまた姉女神に止められている。姉とはいえ、プリアディヴェーナも大変だ。首根っこを捕まれて手足をバタバタさせながら、それでもハイテンションで言ってきた。

「霊獣が進化したなんてことは何百年も無かったことなのです! 霊獣になるだけでも超レア中のレアなのです。なのにッ! 聖獣に進化するなんて激レアです! SSRなのです!」

 なんでSSRなんて言葉を知っているのだ? ゲームじゃないのだから。

「しょうなの?」

「そうなのです! ロロのお陰なのです!」

「私はあのプチゴーレムに驚いちゃったわ。とっても可愛いわね。ピカの子分なんでしょう?」

「しょうなのら。ちゅよいのら」

「ロロ、有難うなのです」

「なあに?」

「ロロのお陰でコッコちゃんやクーちゃんが進化しました! その上プチゴーレムです! 賑やかになって楽しいのですッ! ロロには感謝なのです!」

「いいよ~」

「ギャンかわッ!」

 せっかく良いことを言っていたのに、両手で顔を覆って悶えている。そこが駄目だと思うよ。ほら、姉女神も呆れているぞ。

「こんな子だけど、ロロのことを心配しているのよ。それは分かってあげてね」

「わかってるのら」

「そう、有難う」

「ああー! また時間なのですー!」

 そしていつものように、女神の身体が消えていった。いつもいつも賑やかなのだ。