「フグッ! ぎゃんカワ!!」
今度は、両手で顔を覆って仰け反っている。
これは性格の問題だよ。何度も言うけど、見掛けは良いんだ。さすが女神だ。神々しささえ感じる位だ。なのに性格がこれだ。ああ、何故かリア姉の顔が思い浮かんでしまったぞ。いかんいかん。リア姉はこんなに酷くはないはずだ。
「でも、ロロ。いくら魔力量が多いと言っても、魔力切れには要注意なのです。魔力切れになると、頭に激痛がして意識を失うのです」
「ええー、しょれはいやら」
「ロロは多少のことでは、なりませんけどね。覚えておいてください」
「わかったのら」
「また、遊びに来てくださいー!」
と、言って女神が手をブンブンと振って帰された。
そして、俺は目が覚めた。ああ、目覚めが悪いぞぅ。
「ロロ、おはよう」
「れおにい、まらねむいのら」
もっといい夢を見てから起きたい。爽やかな目覚めを俺は求む。
「もう時間だよ。起きよう」
「うん」
着替えて……いや、レオ兄に着替えさせてもらって一緒に下へ行く。
「マリー、おはよう」
「おはよー」
「はいはい、おはようございます!」
マリーはもう朝食を並べている。今朝も美味しいコッコちゃんの卵料理が並んでいる。今日は何だろうなー?
「ロロ坊ちゃま、レオ坊ちゃまと一緒にお顔を洗ってきてください。それからですよ」
「わかったのら」
「ほら、ロロ。いくよ」
「うん」
俺ってまだ3歳だ。分かる? 3歳だよ。3歳児ってどれだけ自分でできると思う? できることは少ない。服を着替えるのだって、自分一人ではできないし、顔を洗うのだってレオ兄に手伝ってもらう。歯磨きだって、チェックが入る。レオ兄の厳しいチェックが。
女神が魔法は、もっと大きくなってからだと話していた。
「おっきくなりたいなぁ……」
「ロロは今のままでいいよ。可愛いんだから」
「えー、はやくおおきくなりたいのら」
「ゆっくりでいいよ」
レオ兄が、まるで父親のような目線で俺を見る。父性だね、有難い。良い兄と姉で良かった。
だから余計に思ってしまう。早く大きくなって、俺も役に立ちたい。