人妻ハンター

 

 シックスサマナ読者の皆さん。人生楽しんでますか?

 私の名は鈴木誠司(48)。東京郊外に暮らす会社員です。妻はいますが10年以上セックスレス。子供はすでに諦めました。

 40も後半にさしかかって子供がいないのは、私や妻の身体に問題があるからではなく、本気で妻を愛せなかったからです。

 

 私は好奇心が強く、普通の人がしないこと、社会でタブー視されていることに魅力や喜びを感じるタイプ。今でこそ、良識ある社会人の仮面を被り、同僚や部下からも一目置かれるサラリーマンを演じていますが、その裏では、人様に言えないような背徳行為を幾つも積み重ねて参りました。

 それら鬼畜の所業について、具体的に述べることはしませんが、してはいけない行為に伴う背徳感こそ、生きてゆくためのモチベーションなのです。

 

 背徳感の強さでいえば、人様の女にこっそり手を付ける行為に勝るものはありません。皆さんがモラハラでいびり殺したくなる年増のドブスでも、人妻というだけで私にはご馳走。

 上の口も下の口も私の雄汁にまみれ、畜生のようによがり狂ったメスブタが、家に戻れば間抜けな夫や子供のために私のチンポを握った手で夕食を作り、注いでやった精液が乾ききらない口で分別めいたセリフを吐く……。想像するだけで下卑た笑いが止まりません。クックックッ。

 

 自分の妻には一度も中出ししたことのない私が、外では人妻を次々と妊娠させてしまう……。妻を裏切り、手当たり次第に人妻をハメ倒したこの私が、贖罪の念で綴るひとときの告白。どうぞ軽蔑してやってください。

 

 

秀美

 

 私に初めて人妻の味を教えてくれた女。それが秀美(仮名)である。当時彼女は22歳。親友だった中学時代の同級生、柴田の妻であった。

 柴田と秀美は結婚式をしなかったので、初めて秀美と挨拶したのは彼らの入籍から半年後。久しぶりに酒でも飲もう、という柴田の誘いを快諾し、約束の場所で待っていると、見慣れた顔が若い女連れで現れたのだった。

 

「おれ、結婚したんだ。お前にも妻を紹介しておこうと思って」

 

 胸の大きい、可愛らしい女というのが第一印象だったが、そんな秀美の顔をまじまじ見た瞬間、私は言い知れぬ気まずさを感じ、思わず目を伏せてしまった。

 彼女の左目とその周りが、殴られたような青アザに染まっていたのだ。

 

 挨拶もそこそこに「奥さん、左目どうしたの」と訊ねると、

 

「こいつ、おっちょこちょいでさぁ。階段から転げ落ちて顔を打っちまって。なぁ?」

 

 わざとらしい柴田のフォローに「うん」と笑みを浮かべる秀美だが、僅かな瞬間、軽く頬が引きつったのを私は見逃さなかった。

 

 その後、3人で談笑しながら焼肉を食べたが、秀美と目が合う度、彼女の瞳がひとつも笑っておらず、明らかに何かを訴えようとしているのが気にかかった。

 夫婦喧嘩でもしたのだろうと想像したが、顔面を殴るとは穏やかじゃない。しかしこの日はあえてそれ以上突っ込まず、久しぶりの再会を素直に喜ぶに留めた。

 

 その頃、柴田は夫婦ともども、東京郊外の某市にあるラウンジで働いていた。

 私も何度か足を運んだが、ホステスとして男性客を受け持つ秀美と、ホスト的に女性客の面倒を見る柴田の二人三脚で回している、スナックに毛が生えた程度の小さな店だった。

 女性客に媚を売る柴田の真ん前で、酔っ払ったオヤジから胸を揉まれ、太ももを撫でまくられる秀美。2人は夫婦であることを隠していたため、客はお構いなしである。

 店はそこそこ繁盛しており、いかにも欲深そうなママが取り仕切っていたが、私の男っぷりに惹かれたのか、事あるごとにバイトを持ちかけられるようになった。

 

「鈴木さん、ウチで働いてみない?」

 

 当時の私は転職を控え、約一ヶ月の有給休暇を消化中の身。予定では長めの海外旅行に出かけるつもりが、ママさんの意を汲んだ柴田の粘り強い説得にほだされ、わずかな期間ではあったが、水商売の世界に片足を突っ込んでみることにしたのだった。

 ひとつ問題があるとすれば、その店は都内とはいえ郊外にあり、自宅から通うに少々遠すぎる町にあった。

 

「たった一ヶ月だろ? 俺のマンションに住めよ」

 

 柴田はそう言ってくれたが、旧友の新婚生活を邪魔するほど野暮ではない。

 そう言って断ろうとするも、思いがけず「俺とお前の仲だろ、水臭いこと言うな!」と半ば強引に押し切られるカタチで、私はバイト中、柴田夫婦の部屋で居候する羽目になってしまった。

 

「あんな女と外で逢う約束なんかして、一体どういうつもりよ!」

 

 働き始めてすぐ判ったが、リピーター獲得に情熱を燃やす柴田は常連の女性客をなりふり構わず口説きまくり、何名かをすっかりその気にさせていた。

 真横で働く秀美がそれを見逃す筈もない。仕事が終わると2人の間には口論が絶えず、私もしょっちゅう仲裁に駆り出された。

 

「チッ、るせーなぁ、仕事だって言ってるだろ? メシ食うだけだよ。やましいことなんかしてねぇよ」

「アタシに隠れてエッチしてるんでしょ!」

「何度も同じこと言わせんなよ。お前だって、エロ親父に太もも触られてまんざらでもねえだろ!」

「あんなオヤジに触られて嫌に決まってるでしょ!」

 

 毎晩繰り広げられるお決まりの口論。これでは夫婦仲がガタつくのも無理はない。

 マンションに帰っても2人の間にはほとんど会話がなく、緩衝材の私がいなければ今にも爆発しかねない、一触即発の険悪な雰囲気だった。

 柴田は決して認めないが、私が見るに、奴は少なくとも3人以上の女性客と肉体関係があったと思う。そのうち1人は柴田の方も本気モードで、誰が見ても良い仲であることは明らかだった。秀美がひがむのも当然である。

 

 こんな調子で一週間ほど経った真夜中。仕事が終わって寝床に入った私の耳に、何やら派手に言い争う鋭い声が聞こえた。

 時計を見ると明け方に近い。何も聞かなかったことにして寝てしまうこともできたが、嫌な予感に抗いきれず玄関を覗くと、のっぺりと無表情の柴田に腕を掴まれ、秀美が外へ連れ出されるところだった。

 

「おい、こんな時間にどこいくの?」

 

 声をかけたが柴田は無視、パジャマ姿の秀美がフッと寂しげに微笑みながら、そっとドアを閉めた。

 なんなんだ……と思いながら二度寝しようと横になるが、諦めきった秀美の笑顔がどうしても頭から離れず、「もしや……」と布団を跳ね除けた私は、サンダルを突っかけて2人を追った。

 

 マンションの階段を駆け下り、踊り場から身を乗り出して駐車場を覗き込むと、いつもの場所に柴田の車があった。遠くには行ってないようだ。

 ところが息を切らして玄関を飛び出し、キョロキョロと辺りを窺うも、2人の姿は見当たらず、人のいる気配もない。

 目標を見失った私は呆然と立ち尽くし、「うーん」と宙を見上げ、そのまま後ろを見た瞬間、あることに気がついて戦慄した。

 下じゃない。上だ! あいつら屋上に行ったんだ! 

(つづく)