お祈りの後は腹ごしらえと行きたいところだが、寺院の周りは焼肉だのサムギョプサルだのばかり。神前から焼肉屋に直行というのもバチ当たりな話だが、そんなとき重宝するのが、大久保唯一のベジタリアンレストラン「菜食健美」だ。

 媽祖寺院から歩いて3分。大久保通りを南に入ると、「道徳会館 東京弥勒殿」という市民センター風のモダンな建物が現れる。変な名前でお分かりの通り、こちらも宗教施設だ。

 

 清の時代に生まれ、新中国成立後、邪教として弾圧された「一貫道」なる宗教。信者たちは散り散りになって国外へ逃亡。そのうち日本に逃げた幹部が独立、日本風の弥勒信仰に教義を改めたのがこちらの道徳会館なのだそうだ。

 厳しい菜食の戒律があることから、会館にはベジタリアンレストランが併設され、信者でなくとも自由に利用できる。

 私が頂いたのは750円のロコモコ丼。超リアルな卵の食感に驚いて訊ねると、本物の卵です……と言われがっくり。厳密な菜食ではないようだが、ベジ飯作りに使う「もどき食材」の直売コーナーもあって、珍しい食材が充実。値段は高いが一見の価値あり。

 

 ご本尊の弥勒様は高さ6・5メートル。組木では世界最大の弥勒像だそうで、こちらも自由に参拝できる。

 入信するとチャクラが開き、苦しみから解き放たれ、死んでも腐らなくなるそうだが、家族にも口外厳禁という秘密儀式を受けるには紹介者が必要だったり、ネットには儀式に参加した人からの「キモイ、キモイ、とにかくキモイ」みたいな反応も見かけたので、念のため記しておく。

 東京弥勒殿:東京都新宿区百人町2ー2126