斎戒して神に祈り、違法DVDを選ぶ(東京・大久保)
「おしゃれじゃない」外国人の町として定着した大久保・新大久保界隈。
すれ違うのはアジア系異邦人。裏通りには一泊2千円の謎宿。立ちんぼも健在。そんな大久保には「遠くに来た感」を味わえるスポットが幾つもあるが、まずは珍しい神様を祀る中国寺院から。
JR大久保駅南口を出て南の路地に入ると、居酒屋や焼き鳥屋が密集する小径の奥に、ド派手なオレンジ色をした中国風の屋根瓦が突き出ている。
「中華料理」というのぼりで勘違いする人もいるが、これは隣の店のもの。4階建ての堂々とした建物は、台湾やマカオ、福建・潮州で信仰の厚い道教の神を祀った「媽祖寺院」だ。
関東で三つ目となる「東京媽祖廟」は、地価高騰と資金難で建設が危ぶまれるも、ひとりで2億円以上も寄付した太っ腹の台湾人実業家が現れ、2013年末に完成。
地上4階の寺院には、媽祖をはじめ関帝、観音様、菩薩様など各階に様々な祭壇があり、周りの壁に埋め込まれた無数の燈明で煌々と照らされている。
寄進者の名が刻まれた燈明のプレートをじっくり観察し「皇太妃雅子」等、ハッとする名前を探してみるのも面白い。入場は無料。
東京媽祖廟:東京都新宿区百人町1ー24ー12