うらぶれフィリピン地帯(東京・竹の塚)

 

 

 200円カレー発祥の地。誰もが認める東京屈指の貧困地帯、足立区は竹ノ塚に来た。

 あの酒鬼薔薇も住んでいた「花畑団地」ともバスで直結。駅の周りにはピンサロやテレクラ「リンリンハウス」の旗艦店がそびえ、近隣の貧困主婦に現金を供給。貧乏くさい東武鉄道のローカル駅にしては、不思議な活気のある町だ。

 

 そんな竹ノ塚は都内屈指のフィリピンパブ密集地でもある。

 東口の線路脇から伸びるピンパブ通りには、見るからにエロいフィリピーナの写真看板(どっかのフリー素材)がずらり。味気ない丸ゴシックの店名と相まって、通行する男たちを魅了している。

 言うまでもなく、看板のセクシー・フィリピーナは空想上の生き物。実在するのは小太りのおばさんたちだ。

 店に来る客は駅周辺の団地でくすぶる年金老人。この町なら40代のババアでもまだまだ若手。そのかわり、都心のピンパブより安いのが魅力的。

 とまあツラツラ書いてはみたが、リトルマニラと呼ぶには物足りず。店の外を歩くだけなら、どこにでもある地方繁華街と変わらない。

 そんな竹ノ塚でピンパブより外国の香りを感じたのは、商店街の金券ショップにあった「金歯買います!」のポスター。

 どこにでもある見慣れたポスターだが、これを足立区で見ると、折り重なる遺体からペンチで金歯を集めるナチの兵隊を連想してしまう。