第三章 ケモノ娘はイタズラ大好き!
「せんせー、なにやってるんだ」
地面に、木の枝で線を引いていた保志に、クーフェイが近づいてくる。
童園の裏には広場があった。人間界の公園や、校庭と変わらない、土の上に砂を撒いた広場だ。魔王がわざわざ、用意したものなのだろう。
保志は木の枝で、そこに、縦六メートル、幅三メートルほどの長方形を描いている。
「うん。今日はここを使って遊ぼうかと思ってね」
「お。外で!? 外で遊ぶのかっ」
無邪気に跳び跳ね喜ぶクーフェイ。身体を動かすのが大好きなのだろう。
「でも……このしかく、なに? なにするんだぞ?」
「ふっふっふ。これはね。ドッジボールの、コートだよ」
ドッジボール。
幼少の時分には、誰でもやったことがあるだろう。敵味方に分かれた陣地で内野と外野を分けて、ボールをぶつけあう、シンプルな遊びだ。実際のところは細かいルールもあるようだが、子どもたちが行う分には必要ない。目的は、みんなで遊ぶことなのだから。
ボールなど、器具を使用しての遊びには、子どもは夢中になるものだ。
そう、夢中になる──ものなのだが。
「あは、ははは。あはははは──」
焦土と化していく広場に、保志の乾いた笑いが吸い込まれていく。
紅蓮。焔を纏うボールがスライム少年に叩きつけられ──その柔らかな粘液に包まれて、焔は消失する。スライム少年は体内にて捕獲したボールを、上空へ向けて勢いよく排出。両腕が翼のハーピー少女が、中空にて両足でそれを器用にキャッチすると、ぐるんぐるんと勢いよく回り始めた。
「羽亜美偉秘技──円環の理!」
叫びながらボールを解き放つ。同時に、天翔るハーピー種族の特性である風属性をボールに付与することで、その回転球は想像を絶する威力を纏うのだ。
強化の魔術がかけられたボールが──ぱあんと、空気を割った。
音速を超えたその一撃を、受け止めることのできる者など──。
「UGOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
ゴーレム少女がそれを止める。二トンを超えるであろう巨躯が、後方へ押されていく。
ラインを割れば、アウトだ。体表の岩石が、抉られ砕かれ撒き散らされながら──だがゴーレムの少女はそのボールを受けきった。
「でかしましたわっ! こちらによこしなさいっ!」
叫ぶリリアへパスボール。それを受け取り魔王の娘は金髪を揺らし笑みを浮かべた。
「うふ。うふふ。いざや、刮目なさい。これが王の力ですわ」
と、リリアはボールから手を離す。ボールは中空に静止していた。
「閃光は収束し星を壊す。ア・ライラ・クトルォーム・エレン……」
少女の小さな唇が、奇妙な呪言を紡ぐ。凄まじい何かがボールに収束していく。
脳髄に針を突き刺すような感覚が保志を苛む。
それは破滅の呪言である。
橙色のボールが、透き通るような闇色へと変化する。さながら極小のブラックホールだ。
「喰らいなさいな、下賎」
「ひ──」
睨みつけられたハーピー少女が中空にて退避の行動を取ろうとする。だが、遅い。
「────ヴァロック!」
瞬くのは──闇色の光。そうとしか形容しようのない、黒い閃光だ。空間を引き裂いて、放出されたそれは上空の、ハーピー少女へ一直線に突き刺さった。
「ばぶんっ!」回避も捕獲もできはしない。お腹へ叩きつけられたボールに、反吐を散らして少女は落下。慌てて駆け寄り抱き留める保志の腕の中で、ぴくぴくと痙攣していた。
「これでまた一人アウトですわっ!」
高笑いするリリアの周囲には、気を失い、痙攣して、悶えている子どもたち多数。
敵も味方も内野も外野も、ろくに人は残っておらず、死屍累々である。
それはまるで戦争の有様。
(あっれー? おっかしいなぁ。もっとこう、みんな楽しく遊んでいるはずだったのに)
笑いながら楽しんで、仲良くなっていく。そういうものを、期待していたのだが。
見通しの甘さを後悔するも、時すでに遅し、である。
「オーッホッホッホッ! ……ほ」
哄笑するリリアが、ふと周囲を見回して──笑みを収める。
魔王の娘に向ける、子どもたちの視線は、怯えを含んだそれであった。
「……ふん。これが、魔王の力ですのよ。よく見ておくがいいですわ」
畏怖の目を断ち切るようにリリアは正面を向く。
「……リリアさん、なんだか寂しそう……」
早々にアウトになっていたミイナが保志の隣でぽつりと呟く。
リリアとゴーレム少女が内野に残るチームに対して、相手はスライム少年一人だけ。
と、ここでスライム少年が、交代を申し出る。三回だけ認められている、外野と内野の選手入れ替えに、指名されたのはクーフェイであった。
「よぉっし。がんばるぞー! やっつけてやるぞっ!」
尻尾をぶんぶん振り回す、クーフェイがびしぃ! とリリアを指さした。
「へえ? あなたごときがわたくしと張りあうつもりですの?」
金色の髪を揺らめかせ、リリアは口の端を吊り上げる。
「お、おおい、リリア。こ、これは遊びなんだから、な?」
「遊びだろうとなんだろうと関係ありません。誇り高きお父様の血に、負けも妥協もありはしませんわ。正面から向かい打ち、打破してさしあげましょう」
充溢する闘気を幼躯に込めて、リリアは嗤う。
金髪がゆらありと浮き上がっていく。
そんな恐ろしげなリリアを前に、クーフェイはまるで臆する様子がない。
無邪気な顔で、八重歯を煌めかせ。
「いっくぞーっ!」
クーフェイは振りかぶったボールを「てああっ!」投げた。
轟、と唸りを上げてリリアに爆進するボール。
彼女はそれに、片手を差し出し、何事かを唱えた。
刹那、手のひらから広がる魔法陣が盾となり、リリアとボールの衝突を阻む。
「くうぅううっ!」
魔法陣が歪んで、ばちばちっ! と放電した。凄まじいボールの威力だ。
リリアは呻きながら、なんとか勢いを押さえ込み捕獲した。
「……なんだ、あれ。すごいな、クーフェイ」
びっくりした。クーフェイに、魔術を使った様子はない。つまり、あの凄い威力の投球は、純粋な膂力によって産み出されているということだ。
「それは。彼女は、四貴族と呼ばれる魔族の一員、魔狼族の子どもですから」
と、ミイナ。
「四貴族?」
「はい。竜族。淫魔。エルフ。そして──魔狼。その、四つの種族それぞれで、一番偉い家族が、四貴族と呼ばれています。四貴族はみんな、凄い力を持っていて、その子どももみんな凄いんです。あ、そ、そ、その、わたしはたいしたことないですけど」
自画自賛になると思ったのか、ぱたぱたと手を振るミイナ。
「……アスモデウスって、そんな凄い人たちを従えてるの? 凄いな」
どちらかというと子煩悩なパパさんの印象が強い魔王である。と。
「そのとおりですわっ!」
不意にリリアがこちらに向けて、びしぃと指を突きつけた。
「お父様はすべての魔族の頂点に立つ存在ですのよ。もっとその凄さを理解しなさい」
魔王の娘は偉そうに、薄っぺらい胸を張る。
ミイナとのお喋りは、呟くようだったはずだ。リリアとは距離があるのにそれが聞こえたということは、聴覚を拡大する魔術でも使ったのか。というか、どうしてまたわざわざ、ミイナとの会話なんて盗み聞きをする必要があったのだろう。
「……でもそれ、凄いのはアスモデウスであって、リリアじゃないよな?」
「ぬあっ!? な、なんですってっ!」
保志の疑問にリリアが眦を吊り上げた。
日本の現代っ子である保志は、血の系譜というものに無頓着なところがある。
「こ、この、ニンゲンっ……!」
「おーいっ。早く投げるんだぞ。つまんないぞーっ」
怒気をあらわにするリリアに、横合いからクーフェイが声をかける。
「フン、ですわ。だったら……」
ボールを胸の前に掲げて、リリアが言う。
「四貴族が一、魔狼のクーフェイ。あれを打ち負かせれば、わたくしを認められて?」
「いや、認めるとか認めないとか、そーいう……」
「いいえ認めなさいっ! 認めなさいったら認めなさいっ! でないと許しませんわっ」
地団駄を踏むようなリリアの様子は、まるで駄々をこねる子どもだ。
「わ、わかった。わかったから」
「わかったって言いましたわね? 確かに聞きましたわよっ!」
と、嬉々とした顔をしてリリアは金髪を翻す。
「人間の僕が認めても、しょうがないと思うけどなぁ」
頭を掻いて、呻く。フフ、と小さな笑みを、ミイナが漏らした。
「子どもの気持ちはわかるかもしれないけど、女の子の気持ちはぜんぜんですね」
「んえ?」
「いいえ、別に」
謎めいた笑みをミイナは浮かべていた。
頭にハテナを浮かべる保志をよそに、またドッジボールは始まった。
「行きますわよっ! はあっ!」
リリアが、ボールを投げる。クーフェイへ向かうボールは、だがたいしたものではない。
当たり前に、山なりを描いて飛んでいく。
「へへーん、だっ」
それを受け取ろうとするクーフェイ、だが──。
「──っ!?」そこに何を感じたのか、彼女は慌てて飛び退いた。
ボールはてーん、と地面で跳ねて、外野へ飛んでいった。
リリアの味方側だ。一人が、ボールを受け取って。
刹那。ぼんっと爆発した。不幸なコンガラゲラッチョ君が、真っ黒になって倒れ伏す。
「うおー、あっぶねー」
「野生の勘、というやつかしら。やりますわねぇ、──野良犬」
「────────」
哀れなる犠牲者の取りこぼしたボールをクーフェイが手にする。
「……お前、いま、犬ってゆったか?」
その声は低く、鋭く、重かった。
「あら? 聞こえましたの。耳がいいのですわね」
「……ボクは、犬呼ばわりされるのが、大嫌いなんだよ」
魔力で補強しているボールが、獣少女の手の中で、みきみきと歪んでいく。
リリアを睨みつける眼光から、稚気の一切が消失していた。
「ボクを犬っていうやつは──ぶち殺したくなる」
「あらそうでしたの。だったら、何度でも言ってあげますわ」
金髪を優雅に揺らし、リリアは口の端を吊り上げる。
「野良犬ごときが力を惜しんでわたくしに勝てると思っていますの? 本気のあなたを叩き潰さないと、意味がありませんの。かかってきなさいな犬。叩き潰してあげますわ」
腕を組み、王者の貫禄たっぷりに、リリアは言い放った。
「上等だ、テメェ……ッ!」
ギリとクーフェイが牙を軋ませる。
これが獣人である少女の本性なのだろうか。まるで野生の獣だ。
クーフェイは片手にボールを抱き込んだまま、姿勢を落とす。低く、低く、地を這うように、さながら一匹の獣の如く。リリアを睨む瞳が、輝いていた。
「ふふ。来なさいな、雑種」
リリアの金髪が、フリルが、風を孕んだように浮き上がる。その身体を、青い光が包み込んでいく。アニメなんかで見る、オーラのように。
二人とも、見た目は小さな女の子なのに、保志には近づくこともできない。
獣少女が、にぃと笑い、地を蹴った。
矮躯が、右のラインのぎりぎりまで跳躍して──。
「──────っ!?」
次の瞬間、左のラインそばにクーフェイの身体はあった。否、それを確認した瞬間、少女はまた移動している。最後方、前ライン側、右隅にと、目にも留まらぬ速さで移動を繰り返す、クーフェイはまるで瞬間移動してでもいるかのようだ。一蹴りのたびに地面にぼっ、ぼっ、ぼっ、と穴が穿たれて、その連続でしか保志には少女の移動を認識できない。
「ちょ、ちょこまかとっ……!」
呻くリリアの眼球がめまぐるしく動いている。
──一瞬。クーフェイが、端で立ち止まった。
リリアの首が、意識が、そちらを向いて固定される。けれどそこにはもういない。「しまっ……」次の刹那にはクーフェイは、リリアの正面にいて。
「死ね」
と、殺人的な威力のボールを投げつけていた。
「あっ……ぁあぁあああぁああっ!」
危機を感じた、魔王の娘が──叫ぶ。
次の瞬間、その身体から出た凄まじい何かが吹き荒れた。あらゆるものを吹き飛ばすような、それは魔力の竜巻だ。
リリアを中心に発生した魔風がボールを巻き取って──勢いそのまま、弾き返す。
「くっ!?」慌てて身をかわすクーフェイの頬を切り裂いて、ボールがすっ飛んでいく。遠くの地面にぶつかって、爆砕音とともに小さなクレーターを造り上げた。
「……いやいやいやいやいやいやいや」冷や汗を垂らす保志が手を振る。
「ふん、あれを防ぐとは、やるじゃないか」
外野からボールを受け取って、クーフェイがにやりと笑った。
「だがこれはどうかなっ! うぉぉおおおぉおおおぉおおぉおおっ!」
「っ、くうっ! この馬鹿力っ!」
力任せの投球を、魔法陣で受け止めてリリアも笑う。
「いくぞオラァ! ボクを犬と呼んだこと、後悔させたらぁっ!」
「やれるものならやってみなさいっ、野良犬っ! はぁあぁああっ!」
閃光、衝撃、地面が抉れ、空気が爆ぜる。
「ああ、あああああ。二人とも、もう……」
これはもう遊びではない。スポーツですらない。これはただの闘争だ。
「でも、せんせい」と、ミイナが言う。
「なんだかリリアさん、楽しそう」
「────ん」
それは、確かに。
魔王の娘、という看板を、クーフェイは文字通りに歯牙にもかけない。
「いくぞっ! これが取れるかっ!」
「来なさいっ! 頂点というものを味わわせてあげますわっ!」
やがて──。
「………………へ、や、やるじゃないか……」
「あ、あなたこそ。下賎のわりには、それなりですわ……」
もはや原型を留めない広場の真ん中で、ぼろぼろになった二人は向かいあい笑っていた。その狭間で強化の魔術をかけられていたはずのボールが、千々に弾け飛んでいる。
引き分けだろう。
(……まあ、このまま仲良くなってくれれば、いい、かな?)
と、そんな風に思っていたのだが──。
「ボールを再生させますわっ! さあ、続けますわよっ!」
「望むところっ! ハラワタをぶちまけろっ!」
「いやいやいや、もうやめてぇえええええええええええっ!」
さらなる破壊活動を行おうとする二人を、保志は必死で止めるのだった。
お昼休み。
「あーっ、お腹すいたぞっ」
さっきまで、魂を圧殺するような殺気を振りまいていたクーフェイは、今はだらしなく獣耳を伏せてさかんに空腹を訴えていた。
まああれだけ激しく身体を動かせば、お腹も空くだろう。
園児たちに昼食が配られている。王宮の、厨房で作られた食事が用意されていた。
故にそれら、うねうねと、紫色のスープそのものが蠢いていたり、焼いたでっかい眼球がごろりと転がっていたりと、非常に食欲の失せる料理である。
魔界の子どもたちにはご馳走なのだろう、歓声を上げて飛びついていた。
「……んにゅ? せんせ、それは?」
と、食事が始まって一分で、ほとんどを平らげたクーフェイが保志を指さす。
正確には、彼の抱えている弁当箱だ。その中身はご飯、トンカツ、サラダと、ごくごく普通の、ニンゲンが食べるための料理に見える。
「ああ、これ? 僕たち……ニンゲンのご飯だよ」
魔王に食事の改善を申し出たら、あっさりと受けつけてくれたのだ。まあ、人間界の料理に似ているというだけで、実際の材料がなんなのかはわからないけれど。
知らない方が、いいだろう。
(……しかし、本当にマメというか、面倒見がいいな、魔王様)
「ええっ! 食べたい食べたい食べてみたいっ!」
と、瞳を輝かせてクーフェイが食いついてきた。
「いや、自分の食べたろ? クーフェイ」
弁当箱に顔を寄せ、クーフェイはじゅるりと涎を垂らす。興味津々といった感じに尻尾を振っている獣っ子を見ていると、なんだか、食べ物を与えたくなってきた。
「……しょうがないな、ほら」
トンカツの一切れを、箸にとってクーフェイへあげよう──として。
「ありがとせんせっ! はむっ、はむむむむっ!」
膝の上の弁当箱を掠め取られていた。あっというまに、完食される。
「おいしいなっ! でもちょっと味が濃いかな? でもおいしいぞっ」
ぱたぱたぱたと嬉しげに、尻尾を振り回しながらクーフェイは喜色を浮かべる。
「……………………そりゃ、けっこう」
唐揚げ一つぱくりと食べて、嘆息する。まだ、ほとんど食べてなかったのに。
「ねえせんせー。ボク、どうだった? どっじぼーる」
「ああ。凄かった。運動が得意なんだな、クーフェイは」
「へっへーんっ」
と八重歯を剥き出しに獣少女は笑う。
まったく、こんな小柄な身体のどこに、あんなに凄まじい身体能力が潜んでいるのか。
「じゃあせんせ、撫でて、なでてっ」
なんて、せがんできた。オレンジ色の頭を撫でてあげると、獣耳がぺたんと寝そべる。
目を細めて──とても、気持ちよさそうだ。
(──ん?)
なんだか寒気を感じて、顔を上げる。
──どうしてか。リリアがじっとりとこちらを睨んでいた。
(なんで?)
「ん、あ、せんせー、これもちょうだい」
と。クーフェイが保志の頬を──正確には、唇のすぐそばを、ぺろりっ、と舐めた。
「ん? なにかついてた、クーフェイ?」
「なにか、汁みたいの。これも美味しいな。ぺろぺろ。ぺろっ」
カツのソースでもついていたのだろうか、さかんに、保志の口の周りを舐めてくる。肩に乗っかってくる、少女の身体が温かい。
子どもとは、体温が高いものだ。
舌がやけに長くて、ざらざらしているのは、クーフェイが獣人だからだろうか。
「ほら、クーフェイ。行儀が悪いぞ、離れ……っ!?」
ぞわりとした。
背骨に氷柱を突っ込んだみたいな怖気に肩が跳ねる。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
魔王の娘がものすっげぇ怖い顔をしていた。
(な、なななななに? どうしてそんな顔をしているの?)
まったく意味がわからないが、とりあえず、クーフェイから離れた方がよさそうだ。
「ほ、ほらクーフェイ。自分のところに戻りなさい」
えー、と言いながら獣娘が離れていくと、同時にプレッシャーも薄まっていった。
「なんだったんだ、いったい……?」
口の周りについたクーフェイの唾液と、額に浮いた大量の汗をハンカチで拭う。
ぷんすか、といった感じで頬を膨らませたまま、食事を掻き込んでいくリリアがまるで不可解だ。
ミイナの言葉を、思い出す。
(──女の子の気持ちなんて、ぜんぜんわからないよ)
自分の気持ちがよくわからない、とリリアは思った。
「なあ、何か、怒ってる?」
童園が終わり、子どもたちはみんな帰ろうとしている最中だ。
玄関口で追いついてきた保志が、そんなことを訊いてきた。
──さっさと帰るつもりだったのに。
「別に。なんにも怒ってなんていませんわ」
保志へ対する態度が、つっけんどんなものになる。
何かもやもやとしたものが、胸の中で渦巻いている。
(──なんなんですの、これは?)
このあいだの、保志とミイナの情事を目にしてしまってからだ。
心の中に、どんよりしたものが生まれていた。そうしてそれは、なぜか、保志が女の子と絡むのを目にするたびに、大きく黒く成長していく。
保志が他の女の子に、優しくしているのが気に入らない。いらいらしてしまう。
それなのに、彼の、どこか頼りない笑顔を思い浮かべると、ふんわりとした、幸せなものを感じることもある。
相反する感情が、幼い魔族の心を掻き回していた。
何をどうしたらいいのか、それもわからなくて、だからとりあえず不機嫌なフリをしてしまう。わたくしは怒っているのだぞと。こんなに怒っているんだから、わたくしに構って、そして心配してほしい、と。
(こっ……こんなの、子どものワガママではありませんかっ)
なんて、幼い──。
魔王の娘たるわたくしが、こんな感情に左右されてどうする。
もっと堂々とした態度で相対しなければ。魔王の血族である、その誇りを見せつけてやれば。
そうすれば。
ミイナがエッチで褒められて、
クーフェイが運動で褒められたみたいに、
わたくし、も、褒め──。
(なっ、なななっ、何を考えていますのっ、わたくしはっ!)
ぶんぶんと首を振る。「すー、はーっ」そうして大きく深呼吸。
「ほ、ほら保志。今日も一緒に帰ってさしあげますわ。光栄に思いなさい」
ぶっきらぼうに、言う。
けれど保志から返答はない。
まさか──怒っている? 心臓がどくんと、冷たく飛び跳ねた。振り返る。
彼は、そこにはいなかった。
「ムーっ! ムムーっ! ムーっ!」
「ほら暴れないでって、せんせっ! お昼のお礼、してあげるぞっ!」
……なにか向こうの方でクーフェイに、身体を固められ抱え上げられ連れ去られていた。捕獲された、獲物みたいな有様だ。
獣人であるクーフェイの身体能力は童園でもトップクラスだろう。彼女は、自分の体重の二倍はあろうかという成人男性を軽々と持ち上げて、駆け去っていく。
「……なんなんですの」
一人取り残されたリリアはぽつり、と呟き。そうして叫ぶ。力の限り。
「なんなんですのっ、も──────────っ!」
それは虚しく、空にこだましていった。
「し……死ぬかと思ったっ……」
洞窟の壁に背を預け、、ずるずると座り込んだ。
「もー、おーげさだぞ、せんせは」
からからとクーフェイが笑うが、身体の震えは止まらない。自動車も、かくやという勢いで野を駆けて、底の見えない谷を飛び越え、毒蛇の蠢く沼地の上をわずかな足がかりを頼りに越えて。保志を背負ったまま、急な崖をロッククライミングして、ようやくたどり着いた洞穴が、クーフェイの住処だった。
太陽が、遠くに沈もうとしている。周囲は朱色だ。
「い、いつもこんな距離、往復してるのかい?」
「うん。きょうはほんのちょっぴり、時間がかかったぞ」
あれだけの大冒険を成し遂げて、特に疲れたそぶりも見せずクーフェイが言う。
「…………で、クーフェイ。どうして僕を、ラチったの」
「人聞きが悪いぞ。お昼を食べさせてもらったから、お礼をしようと思ったんだぞ」
クーフェイは洞穴の片隅に積んでいた枯れ木や葉を一カ所に集めていく。
「……お礼?」
「うん。ボク特製の料理。食べてってよ」
と、八重歯を輝かせてクーフェイが笑う。
果たしてどんな料理を饗しようというのだろうか。
(王宮の、宮廷料理でもあんなのなのに……)
ちょっと待ってて、と言い残し、クーフェイが洞穴を出ていく。しばらくして戻ってきた彼女の手には、鳩に似た鳥が二羽、握られていた。首を断たれて、血抜きをされている。虹色の羽をむしり取って、肛門に指を突っ込むと、内臓を穿り引き抜いた。
「これ入れると、美味しいし、いい匂いがするんだぞ」
と、空っぽになった鳥の腹腔に、なにやら草のようなものを詰め込んでいく。そうして人の顔よりも大きな、青い葉っぱで鳥を包むと、それを地面に穴を掘って埋めた。
埋めたその上に、葉っぱや、木枝なんかを山と積む。
「てやぁあぁああぁああぁああっ!」
木枝の二本を勢いよくすりあわせる。残像すら残るような勢いで、あっというまに白煙が上がった。それを枯れ葉のなかに突っ込んで息を吹きかけると、やがて火の手が上がり始めた。火が、炎になって燃え上がる。炎を見つめる少女の目は、真剣だ。
(……なんか、キャンプみたいだな。いや)
保志の知っているキャンプのような、食材やテントが用意されているものとは違う。
これはなんというか、本物のサバイバルだ。生きる知恵だ。
「……すごいなぁ、クーフェイは」
「はにゃ? なにがだぞ?」
幼げな、愛らしい顔をこくりと傾ける彼女は、こと生きることに関しては、保志よりも上だろう。
火に照らされる横顔を眺めながら、しばし、待つ。
「よし! もういいかな」と、枝を使って火の手を横へずらし、地面を掘り返す。
現れる葉包みを、こちらへ放り投げてきた。
「あちっ、あちちっ!」
思わず受け取ってしまって、あまりの熱さに悲鳴を上げる。地面に置いて、葉っぱを開いた。とたん、ぷうんと香るのは、たまらない肉の香り。
鳥の脂と水分の混じった汁が熱く煮えている。
炎に照らされて、てらてらと輝く鳥の皮が食欲をそそる。
ぐうとお腹が鳴った。お昼はクーフェイに食べられて、まともに取れていなかった。
「お、美味しそうだな、クーふぇ……」
「はぐはぐむしゃむしゃばくばくごくんっ!」
「早っ!」
クーフェイの手元にはもうほとんど何も残っていなかった。
箸も、フォークもない。葉っぱで持ち上げて、食らいつく。
口の中にじゅわりと、肉汁が広がった。
(う、まっ……!)
鳥の中に詰めた草から、塩分でも出ているのだろうか。味付けなどしていないのに、塩味が利いている。それに、鳥の香りも引き立っている。香草か何かの類なのだろう。
「おいしいだろ、せんせ」
「ああ。誰かさんのおかげでお腹が空いていたからなぁ」
完食する。大雑把な調理だし、味も大雑把なのに、とてつもなく美味かった。
「あー、誰かと食べるっていうの、たまにはいいんだぞっ」
唇を、脂でテカテカ輝かせ、クーフェイが満面の笑みを浮かべる。焚き火の明かりに照らされて、あぐらをかいた太ももの、健康的な筋の影が浮かび上がっていた。
「……その、親御さんは、どうしてるんだ?」
訊いていいことか、少しだけ迷ったが──訊く。
この洞穴を訪れてからこっち、彼女の周囲に、この洞穴にも、人の気配がない。
「ん? 死んじゃったよ」
「死……。あ。ああ、悪い」
「ううん。僕たち獣人にとっては、親なんてすぐいなくなる存在なんだぞ。狩りを覚えたら、もう一緒には暮らさないんだぞ。だから、哀しくなんてないんだ」
と、そう言うクーフェイの口調はまるで揺らぎない。当たり前のこと、なのだろう。
「でも、なんか」
ぽつりと。
「園でみんなとご飯食べたり、せんせとこうやって食べるのって、いいなって思うぞ」
クーフェイは、そう言った。
「……そうかい」
「ニンゲンにも親っているのか?」
「そりゃ、いるよ」
「せんせのおやって、どんなひと?」
無邪気に、クーフェイが訊いてくる。
「……いない」
「いない?」
「ああ、いない。クーフェイと同じだな」
「そーなのかー。わーいっ、せんせとボクはいっしょだぞっ!」
と、クーフェイは嬉しそうに笑った。
同情心など欠片も抱いていないようで、保志は少しだけほっとする。
──皆月保志は天涯孤独である。
あるいはそれが、無数にいる保育士の中から、保志が魔王に選ばれた理由なのかもしれない。自分がいなくなって、哀しんでくれる人はいるのだろうか、と考える。
「ほら、クーフェイ。食べてしまったら、ごちそうさま、だ」
「あ、うんっ! 教えてくれたやつだなっ。ごちそうさまっ」
ぱんっ、とたなごころを合わせて、クーフェイ。素直な、いい子なのだ。
「……さて、じゃあ、帰」と、保志も食事を終え、立ち上がろうとして。
「えええええええええっ! もう帰るのかっ」
その首にクーフェイが抱きついてきた。
「きょう、泊まっていってよっ。大丈夫、枯れ葉の寝床はあったかいぞっ」
「いや、そういうわけにも……」
「でももう、帰れないぞ? 外、真っ暗だし」
「う」呻く。すでに太陽は地平を落ちて、洞穴の外は暗闇だ。クーフェイなら、保志を連れてゆくこともできるだろう。だが、こんな夜中に、帰宅した園児に送迎させるわけにもいかない。だがむろん保志一人では帰れない。
(つまり、泊まるしかないと。そういうことか)
嘆息する。
「……しょうがない。一晩、世話になるよ」
「うんっ! わーいっ!」
腰を下ろした保志の膝の上に、ブルマに包まれた小ぶりなお尻が乗っかった。
保志の胸を背もたれに、クーフェイが座り込んだのだ。
ちっちゃい。ミイナの肉付きと比べたら、一回りは小柄に感じられる幼い身体である。
──と。クーフェイが、いきなり、服の裾を捲り上げた。
つるりとしたお腹があらわになって、少女は袖から腕を抜こうとする。
「ちょ、何やってんの、クーフェイっ」
「だって服、じゃまっちぃんだもん」
慌てて止めた保志を振り返り、クーフェイ。体操服が喉のところから脱げかけていて、隙間から、なめらかな、なめらかに過ぎる、幼童の胸板が垣間見えていた。
なんだか、桃色の、ちょっぴり膨れているものが見えているような……。
「だ、だめだめっ! 女の子が、はしたないっ!」
「えーっ。だってぼくたち、いっつも裸なんだぞ? 童園に通うことになったら、この服、くれたんだけど」
なるほど。裸が、当たり前なのか。野生である。
「……とにかく、だめ。お客さんの前じゃ、裸になっちゃいけません」
「はーい……。ん、おろ? せんせ、なにか、お尻に硬いのが当たってるぞ?」
不思議そうにクーフェイが言う。保志は慌てて立ち上がると、
「ちょ、ちょっとトイレっ! すぐに戻るからっ」
と、洞穴の、外へ向かって逃げ出した。
──反応してしまった。
自己嫌悪に襲われて、ため息をつく。ミイナとエッチなことをしたせいで、園の子を性的な目で見てしまう、そのハードルが下がってしまったのだろうか。
健康的で、スベスベの肌。引き締まった手足と、小さな身体。クーフェイはミイナとは逆のベクトルで魅力的だ。野生の美、とでもいおうか、健康的な色気を、彼女は醸し出している。
「いかんいかんっ、何考えているんだ、僕っ……!」
頭を振って、いかがわしい思いを打ち消そうとする。
と、懊悩する保志のところへクーフェイが来た。
「ど、どうしたの、クーフェイ?」
「ん、ボクも、おしっこだぞ」
彼女はいきなりブルマをズリ落としてその場にしゃがみ込んだのだ。
「なっ、ちょっ!」
思わず──そこを目で追ってしまった。
焚き火は洞穴の入り口で、届く明かりに少女の、清純な肉のワレメが垣間見えた。
まだまだ成長の片鱗も見せない、ただの肉のスジだ。
そこがぷくうと膨れ、わずかに開いて、その内側から熱い飛沫を吹き出した。
地面を叩く水音が、耳朶に響く。
ぷしゃあぁあ、と。
(ドキドキするなー、僕。子どもが外で、オシッコをしているだけなんだぞ)
高まる胸の鼓動を抑え、保志は必死で自分に言い聞かせた。
けれど眼球にはクーフェイの、幼い肉裂が焼きついていく。今、その唇から小水を漏らしているのだと、そのシチュエーションに下半身が、暗く疼く。
なぜだ。いったい、どうしてだ。
「ほわぁああ……」気持ちよさそうな声を出す、少女はまったく無警戒だ。
保志を男と見ていない、というかそれ以前に、性の知識など皆無なのだろう。
今、目の前で少女が聖水を吐き出している。紺色のブルマの向こうで、尿道をくぱと開いて、オシッコをビチャビチャ垂らしているのだ。
──もっと、見たい。
頭の中で声がする。ミイナの時に、保志を誑かしたあの声だ。
クーフェイは保志になんの警戒心も持っていない。
──覗き込んでも、何も思わないぞ。
──構わないから、このロリータがオシッコをしているところをじっくり見てやれ。
(バカなことをっ……! だめだ、そんなのっ!)
脳裏に響く、暗い囁きを、必死で振り払う。
クーフェイが立ち上がる。
「ほう。スッキリしたぞ」
ブルマを上げもしていない。ズリ下ろしたままである。
つるりとした下半身の、すべてが保志に向けられている。なめらかな肌、初々しい臀部。くびれともいえない幼い腰つきだが、お腹は健康的にきゅっと締まっている。
下腹部にわずかに見える肉のワレメに、目が引き寄せられてしまう。
「こ……こらっ、下、穿きなさい」
「あ、そうだ。おきゃくさんがいるときは穿いてないとだめなんだった」
少女はあっけらかんとして、小ぶりな尻を突き出しブルマを掴むと引き上げた。
そんな仕草のすべてが幼く、故に愛らしく──生々しい。
ごくんと、生唾を飲み込んだ。
「……ふ、あ? せん……せ?」
ふと──クーフェイが、戸惑うように言う。
「どうして、せんせいの目──金色に光っているの?」
「……え?」
自分の目に、手を当てる。鏡もないこの場所では確認することもできない。
「金色? 僕の目が? ──っ、とっ」
不意にクーフェイが、保志の首に抱きついてきた。
甘えん坊だなあ、なんて。そんなことを思っていると
──ぬるりと。保志の首筋に、生温かなものが這いずったのだ。
「うひゃあゅ!?」と。思わず、ヘンな声を漏らしてしまった。
「ん……せん、せ……ちゅぷっ……ちゅ」
生温かな声が耳朶をくすぐる。
ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ。クーフェイの舌が、保志の首筋を舐めている。
少しだけざらりとしたその感触は、くすぐったくて気持ちいい。
「ちょっ、クーフェイっ。どうしたのっ」
「わかんない。わかんない、けど……ちゅ、ちゅ。急にせんせのこと、ぺろぺろしたくなっちゃったんだぞ。んっ……ちゅ、くちゅ」
まだ幼い、蕾のような唇で保志の肌に口づけを繰り返す。
頬を舐め、耳を舐めて、口を離す。
はふ、と息を吐く、少女の顔は桃色だった。
「どーしたんだろ……せんせの、目を見てると……ヘンなかんじに、なっちゃうぞ」
陽気な目が、蕩けていた。熱っぽく、潤んでいた。
(ああ、また──頭の中が、おかしくなる)
股間が熱い。心の中の、邪な部分がどんどん大きくなっていく。
自分が自分でないようだ。
立ち込める、甘い尿の匂い。
それに誘われるように、保志はクーフェイの股間へ指を伸ばした。ブルマの中に手を突っ込んで、尿を漏らしたばかりの、しっとり濡れているワレメを指先でなぞってみる。
「あ、きゃうんっ……」
小さな鳴き声とともに、幼体がビクンと跳ね上がった。
すりすりと、肉裂を撫でさする。ミイナのそれよりもなお幼いクーフェイの秘肉はぴっちりと閉じきって、他者の侵入を拒んでいた。
「あ、んくっ……せ、せんせっ、なんでそこ、さわるっ……んふぅあっ」
股間に触れられて何かを感じているのか、少女は保志の肩に顔を擦りつけてくる。
幼い秘肉がどんどん熱くなっていく。指の先がヤケドしそうだ。
くぷ、と、幼裂を開いてみた。その内側からこぼれ落ちる、むわりとした熱気を指先が拾い上げる。まだ硬い、内部の粘膜に触れてみた。
「ん……」
クーフェイは小さく鼻を鳴らして、ケモノのミミをぱたっと揺らす。
(ち……ちっちゃいな)
ヴァギナの、天辺から一番下まで、ほんの一掻きである。
天辺の、皮に包まれた肉粒を、くにっとこねてみた。
「あきゃぁああああんっ」
とたん、クーフェイの身体がガクガク震えた。秘部がじゅわりと湿り気を帯びていく。
「なな、なにかっ……ぞくってくる、ぞくってぇっ……」
くり、くりくり。幼い秘芽を、優しく、強く、撫でてさする。
「きゃううっ、きゃううんっ! か、からだがゆれるぞっ……あ、はぁあんっ」
保志の肩に頬を擦りつけながら、幼い身体がいやらしくくねる。
「せんせっ……なんだぞ、これっ……ボク、どうなってるのっ……」
「それは、たぶん──気持ちいいっ、ていうことなんだよ」
少女の秘粘膜は熱を増し、赤らむ内股をきゅっとすりあわせている。立っているのも辛いのか、保志のシャツにすがりついて、尻尾をぱたぱた揺らしていた。
クリ皮を摘んで持ち上げると、「ああんっ」その尻尾がぴぃんと跳ね上がった。
「せんせっ、そんなにぃっ、ボクのおまたいじめないでっ……」
健康的な美肌を汗まみれにしてクーフェイが身悶える。股間の快感スイッチに翻弄される、少女の顔は甘く溶けて、八重歯の覗く口の端から涎まで垂らしていた。
「なにか、なにかくるっ……せんせっ、こわいぞっ。ふあぁ、ああっ……」
細くしなやかな幼脚が、寒さを堪えるように小さく震えた。
「いいよ、そのままイッちゃってごらん」
耳元で、囁く。その声音にすら悦を感じさせるのか、クーフェイがビクンと腰を跳ね。
「はっ……あっ、きゅうぅうう──────んっ……!」
そのままビクビクビクビクと、小刻みな痙攣を繰り返した。
目をぎゅうっと瞑って、桜の花が開くように、口を小さく開いて、総身を駆け抜ける快美に打ち震えている。
「あ……ふぁあ、せ、せんせっ……なんだか、あたまが、ぽわってなったんだぞ……」
固まっていた尻尾が落ちる。蕩けるような声を出す頭蓋が、保志の肩からずるずると、落ちていく。立っていられないのか、ぎゅっとシャツの裾を掴んで、全体重を預けてくる。
(い、イカせちゃったっ……え、園の子をっ……!)
腕の中で震えている、子犬のような少女。まだ性のなんたるかも知らない幼子を、絶頂へと導いてしまった。やってしまったその意識すら、背徳の興奮を呼び起こす。
股間が痛いくらいに勃起して、ドクドクと激しく脈打っている。
獣少女のざらりとした舌の感触を思い出す。
あれで。ペニスを舐められたらどんなに気持ちいいだろうか。
「……な、あ。クーフェイ。先生のここ、な、舐めてくれない、かな」
考えた瞬間、それは理性を素通りして声に出ていた。
「はぁ……はぁ……。は、にゃ? せんせの……なにを?」
絶頂の余韻も冷めやらぬ少女が、赤らんだ顔で見上げてくる。
保志は頷くと、ズボンのジッパを下ろし、ペニスを取り出した。
すでに硬く充血したそれを見て、クーフェイが目を丸くする。
「うわっ。どうしたのこれ、すっごく腫れてるんだぞっ!?」
「うん。だから、クーフェイに治してほしいんだ。クーフェイがここをぺろぺろしてくれたら、治ると思うんだ」
「わかったっ! まかせるんだぞ、せんせっ」
少女は素直に頷いて、ペニスの前にしゃがみ込む。
「せんせのここ、ぺろぺろして治してあげるんだぞ」
保志の張りつめたものを、クーフェイのちっちゃな手が握る。美少女の目の前には、一日が経ってむわっとした匂いを放つ男根がある。獣娘の鼻がクンクンと鳴った。
「へんなニオイだぞ。あはっ、でもなんだかいいにおいかも?」
面白そうに言いながら、幼童の唇が、その生臭いものに近づいていく。
桃色の唇を、ぱかりと開いて、唾液に濡れて這い出る、獣じみた長さの肉舌が、ちゅ、とペニスにキスをした。
「あくぅっ……」
生殖器官に感じる、他人の──それも、園生の舌の感触に、背骨が震える。
「あははっ。せんせのここ、ビクってしたぞ。おっもしろーいっ」
楽しげな、少女の舌が亀頭をぬらり、と舐めた。とたん、ガクンと腰が揺れる。
その反応に味をしめたのか、クーフェイは頭の耳をパタパタ揺らして楽しげに、敏感な亀頭をヌメヌメと舐め始めた。
「あっ、くぅうううっ! はっ、うわぁああっ」
ざりざりとか、ずりずりとか、そんな感じ。
たまらない悲鳴を漏らしてしまう。敏感な亀頭肉に、クーフェイの、粗めの舌は刺激的すぎた。まるで紙ヤスリで擦られているような、ざらざらの感触にペニスが削られる。
「ん……先っぽからヘンな汁が出てきたぞ? ん、ちゅ」
小鳥が餌を啄むように、幼い舌が鈴割れを舐める。
「……へんな味。しょっぱいぞ」
と言いながら、次から次に溢れる我慢汁を、舌先でチロチロチロチロ舐め取っていく。
尿道にまでこじいれようとしてきた。「ううっ!」と、たまらずに腰を引くと、小さな頭は貪欲にそれを追ってきた。獲物を、逃がすまいとでもするかのようだ。
ぬろぉおお、と、肉竿の上から下に舌を這わされた。
「うひぃいいいぃいいっ」
生暖かく刺激的な粗舌の感触に、奇妙な悲鳴を上げてしまう。
肉棒はその衝撃になおも猛り、幼い面貌の前でグロテスクに血管を脈動させる。
「うぉお……これ、すごいぞ。なんかちょっとこわいぞ。んー、かぷっ」
「いひっ!」
少女の、小さな八重歯が亀頭に噛みついていた。背中にびりっと、電流が駆ける。
「かぷっ。かぷかぷっ。うはっ、これ、ぷにぷにして噛み心地がいいぞっ」
「ちょ、クーフェイっ! か、噛むのはっ、あひぃいっ」
舌奉仕によって快感神経を鋭敏にさせられていたところに、その刺激はキキすぎる。
弾力のよい亀頭肉に、獣娘の牙が痕をつけていく。そうしてそれを癒やすように。
ぬりゅっ……にちゃっ! ぬろ、ぺろぺろっ!
子ども舌がネロネロと肉塊を舐め回していくのだ。
(ぼ、僕のチンコ……クーフェイの、餌になっちゃったみたいだ……)
まるでフランクフルトにむしゃぶりついているような、淫らな少女の姿だ。
手に入れたご馳走を、すぐには食べずに、舐めて噛んで味わっている。
それじゃあ、その次には?
「あーんっ……ぱくんっ」
クーフェイは小さなお口をめいっぱいに開くと、その真っ赤な口腔で、猛る肉塊を頬張った。生臭い、腐汁を垂らす排泄器官が、獣の少女にずぶずぶと呑み込まれていく。
「あ、ううっ……」
体温に温められた、ゼリーの中にチンポを突っ込んだような、そんな刺激に包まれて、保志は腰を震わせた。
女の子の──園生の口の中。ご飯を食べるためにあるところに、小便を出す器官を突っ込んでいる。ペロペロとしゃぶってもらっている。
「あああっ……き、気持ちいいっ……」
たまらず、呻いていた。こんなこと、やっちゃいけないのに。
ブルマの幼女が膝立ちで、その愛らしい顔が股ぐらに吸いついている。
その光景だけで精を漏らしかけて、下腹にギュウッと力を込めた。
「んっ……ぐちゅ。じゅばっ……はふっ。お、おいひいぞ、せんせの」
クーフェイの、口の中には大量の涎が溢れていて、ペニスにじゅるじゅる絡んでいた。頬に押されて舌肉が、亀頭に張りつきズリズリ擦れている。
(ぐああっ……! い、イキそっ、くうっ)
肛門に力が入る。尿道を膨らませる熱いものを、必死で抑えつける。
ニンゲンのそれよりも尖りぎみの歯が、ときおり肉竿に食い込んで、その刺激がまた、いい。ねとねとの口中と、ぬめくる舌の愛撫に、恍惚のアクセントをくれるのだ。
ねろんっ、れろれろっ! じゅぶ、ぐちゅばっ!
クーフェイの舌が縦横に、保志のそれにまとわりつく。ぐぐっと顔を押しつけて、上顎で擦る。唾液をぐちゅぐちゅ絡ませて、亀頭の返しに舌を回す。
「みゅ、せんせ……ちゅぶ。なにか、ついてる、ぞ……」
「う、あ、それは、汚いっ……」
恥垢だ。一日分のチンカスが、傘の部分にこびりついていた。
けれど少女はその汚物をナメナメと綺麗に舐め取って、瞳をトロンと緩ませるのだ。
「んっ……くじゅっ。い、いまの、おいひいぞ。……ちゅっ、じゅちゅ。ネットリしてて、くせになりそうな味だった。ちゅ、べろっ……ぷはぅ。もっと、ないのか?」
「いや、今日はもう……ない」
保志がそう言うと、クーフェイは名残惜しそうに裏筋を舐めてくる。
ぞわぞわぞわっ、と、背筋に怖気が駆け抜けていく。これ以上はもう、耐えられない。
「クー、フェイ……さっきのはもうないけど、もっと、濃ゆいのをあげる、よっ……」
「はふっ……ほんとう、に? ちゅっ、ちゅるっ……」
「ああ。白いミルクだ。ほら、もう、すぐにあげるよっ……!」
「うんっ! ちょうだい、ちょうだいっ! んちゅ、ちゅ、ぬぶるっ!」
嬉しそうな幼園の声が海綿体に響く。あどけない少女はそれがなんであるかも知らず、無邪気に保志へ射精をせがんでくる。
クーフェイの、長いケモノ舌が肉棒に絡んでごしごしとしごき上げる。
「うぐっ」と呻いて、思わず腰を引こうとしてしまった。だが。
ケモノ少女はペニスを貪ろうと、顔を押しつけてきた。
男根が、幼い頭蓋にずぶずぶと埋まっていく。
「んぐ、んぶぶっ!」
凶悪な肉塊が小さな空洞を埋め尽くした。
頬袋を膨らませるクーフェイの口粘膜へ、ぐじゅると亀頭が押しつけられる。
「う、ああっ……クーフェイっ!」
熱くてドロドロの口壺が男根に、ひりつく快楽を押しつけた。
腰を、押し込んだ。小さな頭蓋の上顎を擦り、喉チンコまで埋め尽くし、幼すぎるロリ口を大人のペニスが蹂躙する。
「んげぶぅっ!」ぎゅうと瞳を閉じる、少女の肩が苦しげに揺れた。
ずぶっ! ずぶるっ! ぐちゅぶっ!
腰が勝手に動いてしまう。保志の金玉が、小さな顎にぱんぱん当たっている。
「あえっ! おぼっ! ん、んぐぶっ、じゅる、じゅるるるるっ!」
ずぶずぶぐちゅぐちゅとチンポを出し入れされる獣娘の口腔はまるでオナホールだ。
だがその自慰器具は負けじと口腔を攻める男槍を可憐な舌で責め立てた。
喜び勇んで餌を求めるケモノのように。
「あぐぶっ……ひぐっ! んぅぅううっ! じゅるちゅっ、はぶっ!」
ブルマに包まれた小尻が苦しそうにうねって、細脚はひくひく震えている。
「ネロっ! レロレロッ! ん、ぐぶっ! しぇんしぇ、みるく、はやくっ!」
上目遣いにおねだりをする、幼いケモノに貪られ──保志はぐうと息を吐いた。
「いく、よっ……みるくを、だすよっ」
込み上げる射精への予感に、尻の孔が窄まった。
小さな頭を押さえつけ、欲望のままペニスをロリータ少女のお口に出し入れして。
じゅばっ! ぐちゅぐちゅ! にぐちゅばっ!
「んぶっ……ちゅ。ちゅるるるんっ、くちゅぐちゅっ!」
「うっ、くあぁあっ! 出る、出る、出るっ! ~~~~~~っああ!」
腹の底から沸き上がる快楽を──園幼のお口へと、したたかに放っていた。
どびゅるっ! どびゅるるるっ! びゅーっ!
「わぷっ!? んぐっ、はぶぶっ! おぶっ、んぐぅうううっ!」
クーフェイの、そのちっちゃな口に、大量の子種汁が溢れていく。
「うぉ、お、お、お……」
股ぐらにある、この小さな頭は精液タンクだ。その中に、力の限り流し込んだ。
「んおうっ……は、んっ……くふううんっ!」
少女の鼻の穴が大きく開く。ブルマ尻がくねくねとうねって、尻尾がゆらゆら揺れている。身体の芯から熱を持ったように、幼躯が温度を上げていく。
「う……は、はぁあっ……でたぁ……」
ぬちゅるっ、と、その口壺から男根を抜く。
頬袋を膨らませたクーフェイは、涙面で保志を見上げていた。
「口を、開けてごらん」
促す。少女はコクンと頷いて──かぱり、と唇を開いた。
真っ赤な口腔に、白濁が絡みついていた。舌に、歯に、歯茎に、頬袋に、粘ついた、どろどろのザーメンが張りついている。
赤と白のコントラストが彩る、口壺の情景は、たまらなく背徳的だ。
今、この涎の海で、自分の産んだ小さな小さなオタマジャクシが泳いでいるのだ。
「じゃあ。よーく味わって、飲み込むんだ」
花びらのような唇が閉じて、その中で、ぐちゅぐちゅという音が聞こえてきた。保志の言葉にクーフェイは素直に従って、子種汁を味わっている。
口の中で、涎とザーメンを撹拌しているのだ。
そうして、ごくりと、喉を鳴らした。
「んっ……。喉に、絡むぞ。きゅ、ごきゅっ……は、ふぁあ……」
ひとしきり嚥下して、唇を半開きにクーフェイは息を吐く。口の端から精液混じりの涎を垂らして、彼女はその場にへたり込んでしまった。
「すっごく……濃くて、美味しかったぞ。あは、はっ……」
笑う獣人少女の口腔には、わずかな子種も残ってはいなかった。
「へんな、味……。頭が、くらくらするぞ」
眉根が垂れ落ち、潤む瞳がペニスを物欲しげに見つめている。
「せんせー。せんせいの、おちんぽのみるく、もっとほしいぞ……」
震える手が、保志のズボンを掴んでいた。熱い吐息が、男根を包み込む。
──少女が保志を見上げる。その目に映る保志の瞳は、ああ、確かに金色だ。
「いいよ。じゃあ今度は、下のお口に飲ませてあげよう」
「下……の? それ、いいのか?」
「うん。お口で飲むよりも、もっといいかもね」
「ほんとうっ!? うんうんっ、飲ませてほしいぞっ!」
クーフェイに後ろを向かせた。手を地面につくように言うと、少女は素直にそれに従う。
紺色の布地がぬらりと輝く、ちっちゃなお尻がこちらを向く。
そのブルマを下着ごと、太ももの半ばまでズリ下げた。
あらわになるのは陰毛の一本もないツルツルま○こ。
幼く硬そうな尻肉の狭間で、クレパスはぴっちりと閉じきっている。
尻の後ろに膝をつくと、尻肉を握りしめた。「ひゃっ!?」と悲鳴を上げて、小さな身体が震え上がる。だがそれを無視して保志は、握った尻房を左右に割り広げた。
ムニィと、硬めのゴム鞠が歪んで開く。
色素の薄い、可愛らしい尻の穴が左右に引っ張られ変形する。
ぱかぁ……と、あどけないワレメが、花を、開いた。
「せ、せんせ? なんでそんなところ、ひらくの?」
首をこちらにねじ曲げて、訊くクーフェイの顔は赤い。
(うーわ。小さいな、こりゃぁ……)
ミイナのそれと比べたら、獣少女の生殖器官は未熟に過ぎた。
ミイナのヴァギナが真っ赤なゼリーなら、クーフェイのヴァギナは未熟な蕾。薄い皮膜がごとき小陰唇は、歪みなく上から下へすうと通っている。その内側の膣穴は、針も通さないのではないかと思うくらいに小さかった。
ペニスとのサイズ差が、あまりに違いすぎる。
「これは無理だな。ゴメン、クーフェイ。やめよう」
「えーっ!」
と。クーフェイは抗議の声を上げる。ばっ、と身体をこちらへ向けて寄ってきた。
「やだやだっ! もっと美味しいの、ほしいぞっ! だいじょうぶだからっ」
と。昔、保志のいた施設で飼っていた、餌を欲しがる時の犬みたいにお腹に顔を擦りつけてせがんでくる。
だからつい──言ってしまったのだ。
「そんな、犬みたいにねだらないで……あっ」
クーフェイが嫌がっていたコトバ。犬と、言ってしまった。
だが、その瞬間である。「あ……」と呟くクーフェイの桃尻がふるりと震え、その下に咲く蕾からじゅわぁと蜜が溢れ出したのだ。
「せ、せんせ……いま、なんて言ったんだ、ぞ」
クーフェイが、睨みつけてくる。けれどその顔は、どこか陶然としている。
「ボクを……犬って言ったのか?」
「い、いやその、ゴメンっ! 先生が、悪かったっ!」
謝る。クーフェイは、なんだかぼんやりした顔をして。
「……もう一回」
「え?」
「もう一回、言ってみるんだぞ、せんせ」
と、そんなことを言った。
「え? え? え? い……犬、って?」
ふるるっ、と。クーフェイの身体が揺れた。尻が震え、背中が震え、肩を震わす。
「な……なんだぞ、コレ。どうして、ボク……?」
「…………そうして四つん這いでいるとクーフェイは、まるで犬のようだね」
ぱたぱたぱたっ! と尻尾が激しく左右に動いた。
──嬉しげに。
「こんなに、アソコを濡らして。発情期の犬そのものだ」
獣耳がぴくぴく揺れて、じゅわっと、玉子尻に汗が吹き出す。
「いやな、コトバなのにっ……! それなのに。せんせ……ボクになにをしたんだ」
保志を睨む瞳は、熱っぽく潤んでいた。
──犬と呼ばれて。悦んでいる?
「う、うう。わけがわからないぞ。もう。せ、せんせ、はやくミルクをちょうだい」
焚き火の明かりに照らされる、つやつやした幼尻を左右にくねらせクーフェイがせがむ。
未熟な蕾が上下に、うに、うにと蠢いて、閉じた花の扉から滴る愛液が、ブルマをぎゅうっと引き伸ばす太ももの内側を、ぬらりと垂れて落ちていく。
入れたい。あの、ちっちゃすぎる可憐な孔に、ペニスを突っ込みたい。
「ああ……う、うん、いく、よ」
腰を寄せ、尻たぶを掴んで割り開くと、鈴口をスリットへ押し当てる。
びりりっ、と亀頭から背骨に、幼体を犯す背徳の電流が駆け抜けた。
ぐっと、腰を押し込んでいく。鈴口が、ちっちゃな花びらを左右に開く。
「あっ……ぐっ! く、うううっ!」
ぬぐっ、ぬぐぐっと、肉棒が埋まっていく。凄まじい抵抗に、呻き声を上げながら、保志の男根はゆっくりと、少女の肉花を咲かせていくのだ。
「くぅ、せんせっ……お、っきすぎる、ぞっ……うううっ!」
しなやかな太ももにぎゅうっと肉筋が現れる。全身に、力が入っているのだろう。めりめりと膣肉の軋む感触がある。
そうして、亀頭の一番太い部分が、ようやくだがずぶりと入ってしまって。
つやつやのロリータヒップがビクンと震えた。
「かっ、はぁっ……い、痛い、ぞ。う、うううっ」
「だ、大丈夫か、クーフェイ? もう……」
「だ、大丈夫だぞっ! いい、からっ……ぜんぶ、いれるんだぞっ……」
細い喉がひゅくと鳴っている。お尻に、玉の汗がびっしりと浮かんでいる。
痛みを長らえてはいけないと、保志は、亀頭を潰すほどの熱い締めつけに耐えながら、幼い身体に凶悪な肉棒を突き立てていく。
ずぶ……ずぶ。ずぶぶ……。
「ぐぅうっ……き、ついっ……あ、ああっ」
まるで、硬いゴムの塊に無理矢理棒を押し込んでいるようなイメージ。入ってこないで、イヤだイヤだと駄々をこねる幼い膣を、オスの本能で押し潰す。
──何かが、びりっと破けた。
「ふきゃ、きゃうぅうう────んっ!」
クーフェイの背中がぐうっと反り返って、尻尾がぴんと張った。
下腹を震わせる熱い声が迸る。
処女膜を貫かれて、なおも抵抗を試みる膣道を、ぐっぐっと押し込んでいく。
ずぶりずぶりと埋まっていく、保志の肉凶器。それは竿の半分くらいが埋まったところで何かに阻まれて止まった。
何か──それを、ぐっと押してみる。
「あふぅうっ! お、おくぅっ、おすなぁああっ!」
地面に肩を擦りつける、少女の背中は折れんばかりだ。
ペニスを包む膣肉の締めつけが、潰されそうなくらいに強くなる。
一番、奥。子宮なのだろう。男根がすべて入らずとも、そこへ届いてしまうのだ。
(うわぁ、僕、こんなちっちゃい子にっ……)
つるつるマ○コの入り口はぐっぱり広げられ、ちぎれる寸前のゴムのようだ。
何よりも、半分入るのがやっとという現実が、少女の幼さを教えてくる。
あまりの背徳感に、くらりとする。こんな、小さな身体に、凶器のようなペニスを突き立てた。その身体が、保志の肉棒に耐えられるのは、魔族であるがゆえだろう。
「せ、せんせの……あついぞぉ、いっぱいだ……んぐ、ううっ!」
苦しそうな声だった。少女の頭に、手を伸ばす。ショートカットをさらりと撫でた。
クーフェイの耳がぴんと立って、四つん這いの身体が小刻みに震えた。
「ふぁ……せんせ。なんかそれ、いいぞ……」
破瓜の痛みに強ばっていた顔が、少しだけ蕩ける。首筋に手をやって、さわさわと撫でてあげた。すると背中から力が抜けて、膣肉の締めつけもほんのわずか、柔らかくなる。
「ナデナデされるの……ふあぁ。気持ちいいぞ……」
撫でるたび、獣娘のふさふさな尻尾が嬉しげに揺れる。
「ふふ。クーフェイ。本当に、犬みたいだね」
「うう、またゆったぞ……せんせはいじわるだぞっ。ん、ふきゃぅう……」
頭を撫で、首筋を撫で、頬を撫でながら、ペニスをゆっくり動かしてみる。
「きゃううっ、きゃうんっ! んきゅ、ふきゅぅうんっ」
細い肩を捩り、地面に擦りつけ、少女は鳴いた。
頭の耳がぺたんと座って、喉から漏れるのは奇妙に甲高い嬌声だ。
まるで、子犬が鳴いているようだと思った。ちっちゃくて、可愛らしい、子犬だ。
「鳴き声まで、犬っぽい。ほら、もっと鳴いてみて」
狭すぎる膣肉をコネコネして子犬な少女を責め立てる。
「んんんっ! そ、そんなことっ、くひっ、きゃうぅうう──んっ」
づぶり、と子宮に押しつけた。とたん、白い喉を晒してクーフェイが甘い声を放つ。
「ほぉら。犬みたいな声だ」
かぁあっと、クーフェイの総身が赤らんだ。
「なんで……なんでなんだぞぉ。ひぅ、きゃうんっ! 嫌なのに、イヤなのにっ……!」
保志へ向けるクーフェイの顔は、熱っぽく、そして嬉しげだった。
「せんせに犬って言われるのは……イヤじゃ、ないんだぞ……」
真っ白な体操服は汗をじゅっぷり吸い込んで、華奢な矮躯に張りついていた。
ぐちりと開ききった結合部から、赤いものが滲み出している。
「痛いのに、いたいのにぃ……な、なんだかぁっ、へんなかんじなんだぞ……」
クーフェイが、肘で地面を突っ張って、ペニスをぐいぐい自分の股間に押しつける。
まるで尻と尻を突きあわせて交尾をする犬のように。
保志がぐっ、と腰を押して、ヴァギナを内に巻き込めば。
「わきゅぅんっ! ん、ぁぁあ……」
細い肩が震えて、その唇からはどこか快楽に酔うような声が漏れた。
「気持ちいいの? クーフェイ?」
「きも……ち? わからない、わからないけどっ……ん、きゅうんっ」
また一つ、子宮を押されて、少女の肘ががくんと崩れた。起伏などまったくない胸板を地面に擦りつけながら、少女は初めての感覚に戸惑っている。
「せんせ……おまたが、おまたがへんなんだぞ……ん、きゃううんっ!」
その声。未成熟な少女に快感が萌芽するその声は、オスの本能を滾らせる。
ぐっ……ぐぐぐっ!
「んきゃぅううんっ! ふかい、ふかいいっっ!」
押し潰される、少女の胎内は煮えたぎっていた。
蠢く襞が、亀頭を削るようだ。その快感に促され、保志はぐにぐにと子宮を押していく。先端に触れる、弾力あるドーナツリングをツンツンと押せば、
「ふきゃゆっ! しょこ、しょこ、なにかくるぞっ、ああっ……」
小さな頭を仰け反らせて、教え子は快感にむせび震える。
ゆっくりと、少しだけ、膣襞ごと引き抜けば。
「きゅ、きゅうーんっ。あ、ふ、わきゅんぅ……んふぅうっ」
発情期の犬のような声を上げて獣人少女は尻尾を振るのだ。
ぬちゅっ……くちゅ、ぎゅちゅ、ちゅ。
潤滑の増す少女のあわいから、ぬめやかな音が聞こえてくる。
少しだけほぐれて、動きやすくなっても、やはり幼肉の中身はたまらなくきつい。
舌同様にざらりとした肉触りの内壁がペニスをずりずり舐め削り脳みそを痺れさせた。半分しか入っていない男根に、赤いものがまとわりついて、その情景が脳を灼く。
「んきゅっ、せんせっ、せんせっ! いい、いいぞっ、せんせいの、いいぞっ」
「はっ、はっ……こ、れはっ……っおちんちん、て、いうんだよっ……」
「おち、んちんっ……? んっ、きゃうんっ! ん、くぅ、くぅーんっ」
獣娘の唇が甘い喘ぎを紡ぎだす。細い喉に触れる。やけどしそうなくらい、熱い。
背中のへこみに、指を這わせる。少女の身体がびくびくっと震えた。
「くひぃんっ! せ、せんせっ! ぞくぞくくりゅっ、いま、しゃわるとぉっ!」
耳の先まで紅潮させ、喘ぐ吐息は桃色に染まっているかのよう。
ぷるるっ、と、ロリータヒップが何度か、小刻みな痙攣を始めた。絶頂への予兆だ。
保志もまた、限界が近かった。下腹にどろどろの、溶岩みたいな欲望が溜まっている。
スレンダーロリ少女のおま○こにぎゅうぎゅうしごかれて、精液を絞り出されそうだ。
「クー、フェイっ……! もう、出すよっ……下の口に、みるく、をっ……!」
そう、飲ませてあげるのだ。愛しい園生に、たっぷりの白濁ミルクを。
ずぶっ! ずぶずぶっ! ずんずんっ!
半分しか入っていない男根が、ぎゅぽぎゅぽと前後する。引いた時、膣穴がカリに引っかかって、めくれるヴァギナがピンク色の花を咲かせた。
「きゃうう、きゃうんっ! うんっ、ほしい、ほしいぞっ、せんせっ! いっぱい、わたしのなかに、せんせのみるく飲ませてほしいぞっ……んっ、わきゃぅううっ!」
発情しきった獣が甘い声でせがむ。
その声に誘われたように、保志の腰が震え、わなないて──奥の奥まで突っ込んだ肉棒から、多量の精液を吐き出した。
「あ、グゥウ! クー、フェイっ……!」
どぐんっ! どぐどぐっ! どびゅるっ、びゅるうぅうううっ!
溢れ返る子種汁は、ペニスでみっちり塞がれた膣の外に逃げることもできず、その灼熱の奔流は子宮の中に流れ込んでいく。
「あ、せんせいのっ、せんせいのぉっ! あひゅいんみるくっ、おまたがごくごくってのんでるっ! あ、ああっ、きゃうぅううう──────────んっ!」

クーフェイの上体が弓なりに反り返る。手を突っ張って天を向き、涙をこぼして絶頂に吠える。幼尻が痙攣を繰り返し、尻尾がピーンと張りつめた。
膣肉が、ぎゅううと収縮する。
痛いくらいに締めつけて、保志の肉棒から最後の一滴まで絞り出す。
がくんと──クーフェイの、身体が落ちた。ヴァギナから肉棒がずるりと抜ける。
「はあっ、……クーフェイ、大丈夫?」
ぺたんと、尻餅をついて保志は訊く。
「きゃう…………くうっ……、くううん……」
俯せで脱力する小さな身体ははしたなくも大股開きで、幼かった膣花は淫らに咲き乱れていた。ごぷり……と、その中心から、子宮に入りきらない子種が溢れてくる。
その白濁には赤いものが混じっていて、大人への階段を一つ上った少女のヴァギナを、痛々しくも艶めかしく彩るのだった。
クーフェイが、這いずるようにしてこちらを向く。
その股間に、すがりつくように──精液まみれの男根に、舌を這わせた。
ぺろぺろぺろぺろ。ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ。
ザーメンも破瓜の血も、綺麗に舌肉でお掃除しながら、八重歯を煌めかせて笑う。
「せんせい……おちんちんみるく、ごちそうさまでした、だぞっ」