第二章 恥ずかしがり屋のサキュバス
「……ああ。爽やかな朝だなぁ」
と。保志は、窓の向こうに広がる、朝の空へと遠い目を向けた。
突き抜けるような青空には、燦々と輝く太陽が二つ浮かんでいる。
原色な色合いの怪鳥が、ぎゃあぎゃあと鳴き喚きながら飛んでいる。
まったく、嫌になるほど爽やかな、魔界の朝だ。
「はぁ……。やっぱり、夢じゃないのか」
嘆息する。魔界へ召還されたのが、夢であってくれたらと思ったのに。
保志があてがわれたのは、魔王城の一室である。
石壁に囲まれた、二十畳ほどの部屋だった。保志の住んでいたアパートの、キッチンと風呂とトイレと居室とを合わせたよりも、広い。
天井にはシャンデリア。床には足の埋まりそうな絨毯。ベッドは大きくてふかふかで、自室の安物と比べたらむしろ落ち着いて眠れないくらいだ。
「お目覚めになられましたか、保志様?」
と、扉の外からそんな声がかかった。透き通るような、綺麗な女の声だ。
「は、はい」
「わたくし、保志様のお世話をおおせつかりましたメイドでございます」
朝食をお持ちいたしましたとその綺麗な声の持ち主は言った。
──メイドさん。
ゲームなんかでしか聞いたことのない単語である。アキバにいるそれとは違う、ホンモノのメイドさんなのだろうか。いや本物がどういうものか、よくは知らないが。
入っていいと返答すると、扉が開く。現れる人影に少しだけドキドキして。
その姿を目にした瞬間、心臓がドクンッと高鳴った。
どこかクラシカルなメイド服。ちゃんと、メイドカチューシャまで装備していた。
「………………………………………………………………………………………………ひぃ」
触手である。うねうねとした触手をスカートの下に蠢かせて彼女は近づいてくる。
単眼である。大きな一つ目が、保志を映している。
「……? 何か?」
「イエ、ナンデモアリマセン」
しばし呆然とする保志に、単眼触手メイドは小首を傾げてみせる。
彼女は手にしているお盆をテーブルの上に置いた。
銀のドーム形の蓋、いわゆるクロッシュが被せられたお盆である。
「朝食でございます」
それではご用がありましたらお呼びください、と一礼して、メイドは退室していく。
「……魔界なんだなぁ」
クロッシュを持ち上げる。即座に落とす。
「うう。やっぱりか」
呻きながらもう一度開いた。小さな小さな眼球を、米粒のように寄せ集めた何か。血管の巡るオニクはまだヒクヒク動いている。スープなのだろうか、真緑の液体はそれだけなら抹茶みたいだが、糸状の、蟲のようなものをなぜ泳がせている。
そんなものが皿の上に載っかっていた。
──昨夜の料理も、こんな感じだったのだ。
人間の世界では味わえない、魔界の料理をなんとか食べた。
とりあえず、身体に異常はないようで、何よりだが──。
「くっ……!」
今日は本格的に童園の始まる初日。体力が、必要だ。
保志は震えるスプーンに、眼球米を掬い上げた。
食事を終えて、城を出る。
荷物を抱え、急ぎ足で童園に向かう。一日の始まりに、登園してくる子どもたちに挨拶をしてあげることが、先生としての最初の仕事だった。
──と。
「おはよう、ミイナ」
「あ、お、おおお、おはよう、ございますっ、せんせい」
童園の、閉じた正門の前で立ちつくしていたミイナは、保志の姿を目にするとぺこりと頭を下げた。すると実りすぎの豊乳が、目前の空気を煽るかのようにふるんと揺れる。
紐みたいな衣服から、柔らかな肉がこぼれ落ちそうだ。
「今開けるから、ちょっと待ってて」
と、保志は荷物を地面に置くと、魔王に教わっていた解呪の言を呟く。
ごん、と重苦しい音とともに、黒光りする鉄柵が左右に分かたれていく。
「どうしたの、こんなに早く?」
訊く。ミイナは恥ずかしそうに俯いて、
「あ、あああ、あの、その。な、なんだか、早く、目が覚めちゃって……」
それで、気がついたらここまで来ていた──とミイナは言った。
ああ、なるほど。
「楽しみだったんだね。童園に来るのが」
そう言うとミイナは頷いて、はにかむように微笑んだ。
素直な子である。まったく、誰かさんとはえらい違いだ。
「そういえば、ミイナって、種族っ……ていうの? は、なんなのかな?」
髪の毛は翡翠のような緑色で、背中に小さな蝙蝠の羽が生えている。その他には、これといって目を引く特徴のない少女だ。いやまぁ、下品なくらいに露出度たっぷりのコスチュームは、あまりに個性的な特徴ではあるが。寒くないのだろうか。
と、訊かれたミイナは恥ずかしそうに俯いた。
「どうかした?」
「い、いいいいえいえ、あのっ! その、わ、わたしの種族は、ですね……」
と、なんだかまごまごとした様子で両手をすりあわせる。ひどく、言いにくそうだ。
言葉にするのをためらう種族なんて、あるのだろうか?
「その……──────バス、で、す……」小さな声だった。
「え? 何って?」
「あうぅうう……さ、サキュバス、で、すぅ……」
──サキュバス。
「あ、ああ」
漫画や小説なんかで、わりとよく目にする種族であった。主に二次元ドリームな方向で。 夜毎男の閨に現れ、精気を吸い尽くすという、淫魔とも呼ばれる種族だろうか。
「そ、そうなの。ふうん」
なんと返事をしたものかわからなくて、言葉を濁す。
こんな恥ずかしがり屋さんが淫魔とは。
「だからそんなにおっぱい大きいんだなぁ、あははっ……はっ!」
迂闊なことを言ってしまった。子ども相手に。
「はうぅ……」
胸を隠すようにして、顔を赤らめるミイナはほんのり涙目になっていた。
「ご、ごめんごめんっ! いや、その、変な意味じゃなくてな?」
おっぱいが大きいって、変な意味でなければどんな意味があるというのか。
馬鹿か僕は。
「……ごめん。僕って……先生失格だよね……」
「い、いえその、いいんです。わ、わたしの身体は、そ、そのためにあるんですからっ」
肩を落とした保志に、ミイナが慌てたように言う。
「そのためって……」
「あの、え、エエエ、エッチをするためっていうか、あのそのっ、お、男の人に、むにゅむにゅされるために大きいんだって、か、母様が言ってましたっ!」
落ち込む保志を励ます、ミイナの顔が火がついたように赤らんだ。
「はぅうううっ! わ、わたわたわたし、なにをっ……は、恥ずかしぃっ~~」
と、真っ赤な顔を両手で覆って、しゃがみ込んでしまう。
「み、ミイナ? 僕が悪かったんだから。気にしないで、ほら、立って」
「はいい……。うう。わ、わたし、これが悩みなんです……」
「悩み?」
「わ、わたし……あ、あんまりお喋りとか、と、得意じゃないんですけど、こういう、エッチなことになると、もう、何がなんだかわからなくなるんですぅ……」
はあ、と、ミイナはため息をつく。
「さ、サキュバスというのは、男の人をリードするようでないとだめなんです。わ、わたしみたいだと、加減できなくて、相手の精気を吸い尽くして死なせてしまうかもしれないって、お母様に言われちゃいました……。はぅ」
サキュバスとはただ精を吸うだけの存在ではない。戦場の、指揮官や重要人物のところへと姿を現しては、その者と交わり、籠絡して、戦の趨勢を操るのだと、本で読んだこともある。なるほど、そういう淫魔と比べれば、ミイナはまだ子どもだ。
「……その服。君のお母さんが?」
「は、はいです。常に人の目を気にしろ、人に見られて女の子は綺麗になるんだって」
見られるのにも限度がありませんかミイナのお母さん。
子どものうちからこんな露出狂みたいな格好をさせてよいものだろうか。
「わたし……サキュバス、向いてないのでしょうか」
「……まあ、ゆっくり成長していけばいいさ」
と、励ますように言うと、彼女は恥ずかしそうに頷いた。
下半身が蛇の女の子が、蛇行しながら登園してくる。ラミアだ。
「おはよう、グロリアちゃん。今日もいい鱗のテカリぐあいだね」
「ありがとーせんせー。巻きついてあげようか?」
「そ、それは遠慮しておくよ。あ。ゲイン君もおはよう」
次第に、登園してくる生徒たちの数も増えていく。その一人一人に挨拶していると、ふとミイナが、感心したように言った。
「せんせい、もう、みんなの名前覚えてるの?」
「え? ああ、うん。みんな特徴的だから、覚えやすかったよ」
コンガラゲラッチョ君とかエルメルサルトルちゃんとか特徴的に過ぎる名前もあったが、
むしろ覚えやすかった。意味不明な漢字に無理矢理な読ませ方をする、今時の、人の子どもの名前に比べれたらなにほどのものではない。いやマジで。
「わ、わたしみたいなのの名前も、覚えてくれてたし……せんせい、すごいんだね」
なんだかキラキラした目で見上げてくる。
「出迎えごくろうですわ、保志」
と、リリアの登場である。金髪をたなびかせ、鷹揚に片手を上げて門を潜ろうとする、その手をはっしと掴んで引き留めた。
「朝はおはようだ、リリア」
「な、なんですの。この、魔王の娘たるわたくしにっ」
「お、は、よ、う」
ずいい、と迫ると、リリアはなにやらぶつくさ呟いて、
「お、おはようですわ……」
頬をぷうと膨らませながらもそう言った。
「あ、ああああ、あのっ、お、おはよう、リリア、さん」
「つん」と、ミイナの挨拶に顔を背けるリリア。そんな彼女の頭部にチョップ。
「あんっ! な、何するんですのっ! 無礼なっ!」
「リリア。返事は?」にこっと──手刀を構えたまま言い聞かせる。
「うぐ。お、おはよう、ですわ……」
もの凄く言いにくそうに、ミイナを睨みつけて、リリア。瞬間、全身から発せられる怒気は、獣のオーラを形作ってリリアの背後に顕現した。
「こ、こわいですぅ……」ミイナが保志の背中でかたかた震えている。
「挨拶しましたわよっ! これでいいですわねっ!」
ずんずんと、はしたない大股開きで遠ざかっていくリリアを見送り、呟く。
「なあ、ミイナ? あいつに友達って、できると思う?」
「……あはは」
ミイナは曖昧な笑みを返すだけだった。
「ところで、せんせい。ずっと気になっていたんですけど……。それ、なんですか?」
と、ミイナが保志の足下においてある荷物を指さす。
「ん? これかい。これはね」
と、保志は屈んでその荷物──一抱えはある段ボールを開く。
中には画用紙の束と、クレヨンの箱が三十と数個、入っている。
「お絵かきの道具だよ」
童園に保志が呼ばれた理由。
学校の教師ではなく、保育士としての自分が呼ばれたのはつまり、子どもたちの情操教育を期待されているからだろう。
まずは、レクリエーションである。みんなで何かをすることで、相手の人となりを知り、心を通わせていく。そうして、子どもたちを仲良くさせてゆくのだ。
「道具は行き渡った? じゃあみんな。ここに集まっている中で、好きな人の絵を描いてみようか」
というわけで、絵を描かせてみることにした。
保志の用意した画用紙とクレヨンは、人間界のものだ。魔王に頼んだら、用意してくれた。ある程度に小さいものなら、魔術によって人間界から持ち込むことができるらしい。
魔界の子どもたちは、初めて見るのだろうその絵を描く道具を、物珍しげに眺めている。
「二人組でもいいし、一人を数人が描いてもいい。とりあえず、組んでみようか」
保志が言うと、魔族の子どもたちはそれぞれに集まっていく。
積極的に動く子。誰かに声をかけられるのを待っている子。グループを作る子どもたち。たとえばそのグループに平気で入っていける子かどうか、こういう時の動きを見ておいて、一人一人の性格を把握していくのだ。
ミイナが、一人、ぽつんと立ちつくしている。声をかけあぐねているようで、恐る恐ると隣の子どもへ伸ばす指が、力なく落ちる。
「はう、ううう……」
涙目であった。
もちろん、いよいよとなったら助け船を出すけれど。
(──がんばれ)と、保志は胸中でエールを送る。
「あ、あうう……あの、あのあのっ……」
恥ずかしそうに指先を絡ませて、ミイナはまた別の子へ声をかけようとしている。けれど気づかれもせずに、その子は別の子どもと組んでしまった。
俯かせた顔を、けれどミイナは正面へ向けるとぐっと拳を握りしめ、また別の子へ向かっていく。真っ赤な顔をして、それでも勇気を振り絞り、少女はその子に話しかける。
がんばれ。人と関わるということは、まず話しかけることから始まるんだ。
「ああああのっ! わ、わわ、わたしとっ……絵を描きっこしませんかっ!」
「はぁ? どうしてわたくしがあなたみたいな下等と組まなければなりませんの?」
「ひぃっ!」
猛禽が如きリリアの目にジロリと睨まれて、ミイナは飛び跳ねた。
──まあ、相手は選んだ方がいいかもしれないが。
「下位の者にこのわたくしの高貴な姿の一部でも再現できて? それは無謀というものですわ、だからといって描くのなら、半端は許しませんわ。下手を打てば魔界でも極上の、魔王の拷問器具を味わうことになりますわよ」
「あ、あああ、あうああうっ」
高飛車な物言いにミイナが押し潰されていく。まったく、高慢な舌である。
どんどん涙目になっていくミイナから、ふとリリアは顔をそらす。
「ま、まあでも? あなたがどうしても、なにがなんでも、このわたくしを描きたいというのなら、寛大な心をもって許可を与えないこともないこともないこともありませんわ」
保志は知っている。リリアもまた一人ぼっち、描く相手がいなかったことを。
「いっ、いえいえいえっ! ごめんなさいごめんなさいわたしなんかじゃリリアさん描けませんっ! ふぇええ~~~んっごめんなさいぃいいっ」
「あ、ちょ、ちょっとっ」
と、逃げ出そうとするミイナの前に保志は立ち塞がった。
「あう、せ、せんせい……?」
「やあ、ミイナ。描く相手がいないのかな?」
訊くと、ミイナは頷く。向こうでリリアが、ばつの悪そうな顔をしている。
「うーん。じゃあそうだなぁ……」
保志は周りを見回すフリをして、リリアに手招きをする。
「リリア。一人なら、ミイナと、組まないか?」
ミイナが「ええっ!」小さな悲鳴を上げた。
その子とですの? とリリアはわざとらしく肩をすくめ、
「ま、まあ、保志がどうしても、組んでほしいとそう言うのなら……」
まったく、素直じゃないやつだ。
少しだけ、嬉しそうな顔をしているくせに。
「ほら、ミイナ。いいってさ。じゃあ、描いてみよう」
ぽん、とミイナの背を押すと、彼女は画用紙で顔の半分を隠しながら、おずおずとリリアへ近づいていく。
恥ずかしがり屋のミイナには刺激が強すぎる相手かもしれないが、そんなリリアと仲良くなれれば、他の子どもとは簡単に仲良くなれるのではないか。
リリアにも友達ができるし、一石二鳥というものである。
「じゃ、じゃあ、よろしくお願いします、リリアさん」
と、ミイナは床に画用紙を置いて座り込む。
「ええ。よろしくてよ」
リリアは自分専用の椅子に腰掛けて、足を組み頬杖をつきニヒルに笑った。
とりあえずその椅子をひっくり返す。「わきゃんっ!?」と面白い悲鳴を上げてすっ転ぶ、リリアの肩を押さえて床の上に座らせた。
「な、なな、何をしますのニンゲンっ!」
「ポーズを取るんじゃなくて、リリアも描くの。ほら」
画用紙とクレヨンを押しつける。
「こ、このわたくしに落書きなんてしろと言いますの? そんなのっ」
「王者ってのは、万芸に秀でているものだよな。もちろん、絵も」
「ほらミイナとやらわたくしに描かれることを光栄に思いなさい」
……だんだんとリリアの扱い方がわかってきた気がする。
室内に、画用紙の上を滑るクレヨンの音が重なりあい、響いている。
絵を描くということ、そのものが珍しいのだろう、子どもたちはとりあえず、描くことに熱中していた。スライムの子や、ゴーレムの子も、触手の子も、なんとかクレヨンを握っていた。画用紙に、描き出される子どもたちの姿絵。
それは本物の、魔物の図鑑だ。
リリアも集中していた。集中しすぎていた。眦をキッと吊り上げて、まるで親の敵を見るように、ミイナの顔を睨みつけている。自分が描くのにも懸命だし、相手に表現されている、自分というものにも迫力を持たせたいその結果であろう。
「あう……あぅうう、あうう」
まるで親の敵が如く睨まれている、ミイナの身体はガタガタと震えていた。
ニンゲンの自分ではわからないが、下位の魔族が上位に対して、感じてしまう恐怖心でもあるのだろうか。
いやまあ単純にリリアの顔が怖いのかもしれないが。
「へえ。ミイナ、絵が上手いな」
そんなミイナをリラックスさせようと声をかける。
「え、そ、そうですか?」
「絵を描いたことがあるの?」
「その、ちょ、ちょっとだけ……」
ちょっとだけ、とは思えないくらいに、ミイナの絵は上手かった。リリアの特徴を写実的に捉えて、その上でデフォルメもしている。
「凄いな、ミイナ。びっくりしちゃったよ」
「そ、そうかな? え、えへっ、えへへっ」
「いやほんとに。たいしたもんだ」
ミイナは褒められて嬉しそうだ。絵を描くことが、好きなのかもしれない。
「……初めてです」
「ん? 何が」
訊くと、ミイナははにかんで、言った。
「絵を、褒めてくれたの。せんせいが初めてです」
「そうなのか。お母さんに、見せたことは?」
ふるふると首を振る。見せてみればいいのに、と言うと、
「絵なんて上手でも、しょうがないんです。ちゃんとしたサキュバスになるのに、無駄、だから」
と、ミイナは少しだけ悲しそうな顔をする。
「……そんなことはないよ」
「え?」
「少なくとも僕は、ミイナのその絵を見て、ミイナのことが気になっちゃったからね」
「あう」
ミイナは目を見開いて、その頬がほんのり赤らんだ。
「あ……ありがとう、ございます、せんせい……」
「ちょっと保志っ! わたくしの絵はどうですのっ!」
と、横合いから、リリアが凄い勢いで、自分の描いた絵を突き出してきた。
……なんか、うねうねとしたものが、ぐにょぐにょとしていた。
緑と肌色の軟体動物が、天に向かって直立しているとでも言おうか。
なんとも形容しようのない、曰く言いがたい一枚絵だった。
「………………ああうん、イインジャナイカナ」
「なんで棒読みですのっ! ミイナとやらっ、見なさいっ! わたくしも上手でしょうっ!」
「え、ええっっと。……と、とっても、個性的な、絵ですね」
あまりにも抽象的表現を突き詰めた絵だ。これにはミイナも思わず苦笑い。
「……ていうか、これ、わたしなんです?」
「そうですわっ! あなた以外の何に見えましてっ!?」
ミイナがガーンと効果音を響かせてうなだれた。まあ、ショックだろうなぁ。
「あーもーっ、ボク、つっかれたぞーっ!」
と。そんな悲鳴を上げてクーフェイが床の上に寝っ転がった。彼女の画用紙には、水色のクレヨンでぐるぐると、円が書き殴られているだけだ。
「こらこら、クーフェイ。ちゃんと──描いてるっ!?」
モデルは水玉のスライム君であった。
「せんせっ、外であそぼーよっ。その方がたのしいぞー」
ブルマから伸びる健康的な脚をばたつかせて、少女が喚く。
「それはまた今度ね。今日はお絵かき。ほらほらっ、て、わっ!」
クーフェイに、言い聞かせようと近づいていくと、彼女は不意に飛び上がった。
部屋の中をばたばたと駆け始める。
「こらっ、クーフェイっ! 大人しくっ」
「あははっ。せんせ、捕まえてみてよっ。そしたら描くぞっ」
「こ、このっ! 待ちなさいっ!」
「こっちこっちっ! あははっ、せんせおそいぞっ!」
教室の中を縦横に駆け回る、獣娘は元気を持て余した子犬のようだ。
運動不足ぎみな保志では、彼女を捕まえることなどできはしない。
「ああもうっ、うるさいですわねっ! 落ち着いて描けませんわっ!」
怒気もあらわにリリアが立ち上がる。
「あ、あうぅ、リリアさん、おちついてっ……」
ミイナがおろおろしていた。
「このヘーシュム・リリア・デーウが命じますわ! 静まりなさい、クーぶげっ!」
クーフェイを指さし、何かを格好良く言おうとして、丸めた雑巾をぶつけられ仰け反った。部屋の掃除用に、片隅に積んでいたものだ。
ちなみに昨日、保志が掃除をしたため使用済みである。まだ乾いてないだろう。
「……ふ。ふふ。ふふふふふふふふふ……」
可愛らしい顔にしっとり雑巾を貼りつけて、リリアが笑う。
「うふふぅふふふうう。うふっ。うふふふふっ」
──なんか、ヤバイ。
保志はミイナへ近づくと、その腕を掴んで引き寄せた。「あ……」と小さな声。意外に温かな体温が手のひらに伝わってきた。
ミイナを、二人から引き離す。
「よくもわたくしにこのような……この、野良犬が」
「────────あ?」
と。リリアの言葉を聞いたクーフェイが、動きを止めた。
(──うぁ)
その瞬間。何か、圧倒的なものが、保志の身体を打った。
チリチリと──肌に伝わる一触即発。まるでそこに、爆弾でも置かれているかのような。
「今、なんて言った、お前?」
リリアを睨めつける、クーフェイの口調が変わっていた。
無邪気に笑っていた唇が、今は恐ろしげに吊り上がり、鋭い牙を剥いている。
「く、クーフェイっ……?」
何よりもその眼光である。
保志の──ニンゲンの心を寒からしめる、獣じみた瞳に膝が震える。
あんなに、可愛らしかった女の子が。
こんなにも豹変するものか。
(これが──魔族……?)
今、保志の目の前にいるのは、まるで別の生き物だった。
「この、ボクを、犬っつったか、あ──?」
「ええ。言いましたとも。それがどうしまして、犬?」
クーフェイの敵意は獣じみて、人の心を圧倒する。
けれどリリアは涼やかである。金髪をかき上げ、うっすらと微笑んでいる。
見た目が子どもでも。可愛らしくても。やはりこの子らは魔物なのだと、実感せずにいられない。たやすく人を殺生せしめる人外の徒。
(止めなくちゃ──)
そう、思う。けれど脚は鉛のように、重く、動かない。
「許さない。ボクを犬っていうヤツは──喰らってやる」
「できるものならやってみなさいな、駄犬ッ!」
クーフェイが地を蹴る。リリアの手のひらに、不可思議な魔法陣が浮かび上がる。
激突──寸前。
「けっ、けんかはだめですぅううぅうっ!」
なんとミイナが二人の間に割って入った。
「はぁっ!?」「ばっ、どくんだぞっ!」
リリアとクーフェイの顔が、驚愕に歪む。
けれど攻め手は止まらない。今にも二人の攻撃にミイナは打ちのめされようとしていた。
だがそこに、さらに保志が突っ込んでいた。
ミイナの危機を見た瞬間、彼の身体はすべての呪縛を振りきったのだ。
小さな身体を跳ね飛ばす。
──何を喰らったのかよくわからない。衝撃だの熱波だのに全身を蹂躙されて。
「あ──れ──────っ」
保志の身体は吹っ飛んでいた。
目を覚ます。
見慣れた天井だ。保志の通っていた保育園の、天井材である。
元の世界に戻ったのかと、束の間錯覚して、理解する。
ここは魔界妖童園の保健室だ。小さめのベッドに、保志は横たえられていた。
「せ……せんせいっ!」
ミイナが、傍らに立っていた。
大きな瞳に溜まった涙が、今にも決壊しそうである。
「よ、よかった……も、もうこのまま、目を覚まさないんじゃないかって……」
「大丈夫大丈夫。ほら、もう起き上がれるし」
と、保志は上半身を起こしてみせる。
まあ、魔王の指輪がなければ、死んでいたかもしれないけれど。
「わ、わたしなんかをかばったせいでっ……ほんとうに、ごめんなさいっ!」
ミイナは深々と頭を下げた。魔界にもお辞儀があるんだな、などと思ってしまった。
ぽん、とミイナの頭に手を置く。一瞬、小さな身体がびくりとした。
頭を、撫でてあげる。
「せ、せんせい……」
「ずっと思ってたんだけど」
翡翠のような緑の髪は、指通りがよくて、触っているのが気持ちいい。
「わたしなんか、なんて言うな。みんな大事な、僕の友達なんだから」
「……はいっ」
頷くミイナの頬は、ほんのり赤い。
緑髪から手が離せない。少女の身体も一緒に揺れて、するとたぷたぷ波打つ胸の谷間にどうしても、目が惹きつけられてしまう。
(相変わらず……大きい、な)
なんという豊満なバストだろうか。身体全体のサイズが小さいだけに、そのアンバランスな大きさがなおさら際だっている。艶めかしく、匂い立つような母性の塊だ。
(ああもう、僕は何を考えている)
教え子に、なんて目を向けているのだ。
「優しいんですね、せんせいっ……」
ミイナが、ベッドの端に両手をついて、前屈みに顔を寄せる。少女の、両腕の狭間で、質量たっぷりの肉塊が釣り鐘のように垂れ下がる。
「わ、わたしっ……せんせいに、頼みたいことがあるんです」
桃色唇が囁く。その声に、鼓膜を撫でられたみたいにぞくりとした。
「た……たのみ?」
「……はい。わたし、サキュバスなのに……とっても、恥ずかしがりなんです」
なめらかな肌色の喉が、こくりと唾を飲む。
「だから、それを治したいから。せんせい……わたしと、エッチしてくださいっ!」
そうして彼女は、そんなことを言い放ったのだ。
「は……はぁあっ!?」
保志の声が裏返る。あまりにあまりなお願いだ。
「そんなこと──」
できるわけがないだろう。そう、言おうとした。だが。
──いいじゃないか。向こうから、お願いしてきたんだから。
そんな、声が。頭の中に響く。
──しちゃおうぜ、この子とエッチ。
(……な、なんだ、こんなっ……何を、考えているんだ、僕はっ……!)
ミイナの、肌。ほとんど丸見えの、乳房。なだらかなお腹と、お臍。生々しく、匂い立つような雌の色香を、その小柄な身体は醸し出している。
──なあ。こんなエロい身体をしてるんだから。
(ばかっ、ばかばかっ! なんだ、これは。この、声はっ……!)
相手は、自分を慕ってくれている生徒なのだ。それなのに。
股間にみるみると、血が集まっていく。なんだ、これは。どうして──。
どうして僕は、こんなにも欲情していて。
どうしてミイナの瞳は、あんな、妖しい黄金に輝いている。
「──っ、ぐ、うっ!」
少女の小さな両肩を、掴んで引き離そうとする。
熱い。両の手に触れる、ミイナの体温に鼓動が高鳴る。
「……ダメだ、な、ミイナ。君はまだ子どもだろう」
「わ、わたし、せんせいよりずうっと年上です。だいじょうぶですっ」
なんて言うけれど、そんな問題ではない。
「お願いです、せんせい……せんせいでないと、だめなんです……」
見上げる少女の瞳は熱っぽく潤んでいた。
透き通るような緑の髪から、甘い香りが広がっていく。幼い少女の金眼は、保志の欲望そのものを蕩かすように眺めていて、それが、語りかけてくる。
欲情しているのだろう、この小さな身体に。
保志の胸よりも身長の低い矮躯、それでいて雌そのもののような肉付きがそそるだろう。
(……こ、この、子っ…! この、眼っ……っ!)
頭に囁くその声は、金の眼が発していた。
囚われていく──。
サキュバスという、男を淫らの獄に引きずり込む、魔族に。
たぶんこれが、ミイナの──サキュバスの力なのだろう。男を魅了する、その眼と。身体つきと、仕草と、薫る匂いと、そのすべてが保志を惹きつけ籠絡しようとしている。
淫魔の少女がベッドの上へよじ登る。保志の腰上に、跨ってきた。
鼻孔に伝わる幼童の体臭は、ミルクみたいだ。
「はっ……はあっ、せ、せんせっ……見て、くださいっ……わたし、がんばりますからっ」
少女の、震える指が、胸元へ近づいていく。紐みたいな、服の役など果たしていない破廉恥なコスチュームの、胸のところを左右に開いた。
──ぷるんっ! ぷるるんっ!
とたん飛び出してくる、弾力に富みすぎの肉ボール。
波打つそれはド迫力で、保志の情欲を超特急で駆り立てた。
真っ白な肌は艶々で、うっすらと汗ばみ照り輝いている。なめらかな皮膚の下には細い血管が垣間見えて、それが先端の肉粒に集結していく。
白い肌との取りあわせが艶やかな、桜色の肉の蕾は、少女の興奮を表すかのごとく小さく膨らんでいた。
(うわ……すごい。大きすぎる、ミイナの、おっぱいっ……)
「ふぁあ、せんせい、おっぱい見てる……。は、はずかしい、よっ……」
炙るような保志の目線に、ミイナが耐えきれぬと顔を背ける。
幼い少女のそれならば、いくらでも見たことがある。けれどミイナの乳肉は、あまりに豊満で、芳醇で、淫らに過ぎた。
──この胸を弄びたい。エッチに弄くりたい。
金眼に映る保志の目は、情欲に濁っていた。
まともじゃない。護り、見守るべき幼童へ向ける視線ではない。
ああけれど、ミイナの金眼がそれを肯定する。
頬を薔薇色に染めた愛らしい少女へ穢れた欲望をぶちまけていいと、そう語っている。
抗えぬ魔の淫圧。燃ゆる魂の淫獄に、保志の理性は呑み込まれていった。
「ミイナ……自分でその胸、触ってみて?」
金眼に口が操られているようだ。
保志の言葉に従って、白魚のようなミイナの繊指が己の肉山に沈み込む。
「あっ……せ、せんせっ……」
甘い声が、園児の唇から漏れ出でた。
「ほら。見ていてあげるから、もっといっぱい……触ってみて」
「はうう……はずかしい、ですぅ。で、でもぉ……んっ、ふぁ、ああんっ!」
保志に見られながら、ミイナは自分の乳房を粘土でもこねるかのように揉み上げる。
人体に、これほど柔らかい部分があるのかと、保志が驚くくらいにそれは自在に形を変えていく。ぐにゅう、ぐにゅうと、つきたてのお餅のように。
「んきゅっ、ふにゃっ……、お、おっぱいぃ、んっ、あふうっ」
飴玉を転がすような声が、股間に直接、響いてくるようだ。
ミイナのもっちり柔らかそうな太ももが胸弄りに合わせて切なげに悶えていた。
「せんせい……どう、ですか。え、ええ、エッチな気分に、なります……?」
「ああ。もう、見ているだけじゃあ我慢できないよ」
と。保志はその手をミイナの乳房に伸ばした。
──触れ。触って揉んで、好きなように弄べ。
お餅みたいに柔らかくて、メロンのように大きな乳房。淫塊の魅力に牽引されて、両手をそこへ埋めていく。むにゅぅう、と、指の狭間に溢れる乳肉が、熱い。
「すごい……やわらかくて、あつい。ドクドクいってるよ、ミイナっ……」
「あん……せんせいぃ……」
花開く寸前の蕾のような、ミイナの身体がひくんと震えた。
艶を増す唇から降り注ぐ、甘い吐息にクラクラする。
(ああっ……僕っ、園児の、胸をっ……触ってるっ……)
自分が世話を焼いている、園の幼童のを、だ。込み上げる背徳感に、喉が枯れる。
「綺麗だな、ミイナのおっぱい」
「やぁんっ、はずかしぃっ……」
頬を染め、保志から顔を背けるその仕草が可愛らしい。そんな彼女の恥じらいを、産み出すのが保父である自分だという、その事実にたまらなく興奮してしまう。
(こんなのっ……だめ、なのにっ……)
「ふぁあああ……。せんせいのおてて、たくましいですぅ……」
なんというきめ細やかな肌だろうか、オムツを替える時に見た、赤ちゃんのお尻みたいにスベスベな、ぷにろり少女のおっぱいだった。
あんまりにもとろとろで、指の狭間から溶け落ちてしまいそうだ。
掴みどころがないくらいに柔らかくて、それでいてずしりと重い。
(……よく、転ぶわけだ)
むにゅ、ふにゅ、むにゅる。揉むというよりも、肉の海で指を泳がせているような感触。
「んっ……くふんっ。あンッ……せんせ、せんせいっ……」
ミイナの喉から漏れる、甘く切ない声色に、そこに含まれている淫らな微粒子の一つ一つに、脳が汚染されていく。
掴んだまま引っ張る。押す。ぐるぐると回してみる。うにゅうぅううっ、うにゅるうううと、縦横無尽に形を変える少女の乳房が面白い。
「んっ、ふぁあ! やあっ、せんせいっ、そんなにおっぱいいじめないでっ……」
ふるふると首を振る、ミイナは涙目だ。
保志はその、乳肉の先端で尖っていく突起にむしゃぶりついた。
「はふっ!? きゃぅうううんっ!」
とたん、びくんっ! とミイナが、その豊満なヒップを跳ね上げる。
「にゃ、にゃにこれっ……先っぽ、舐められただけでっ、はううっ……」
ぷりっとした突起を舐められて、あどけない面貌に恍惚の彩がさす。粒の硬めな少女の乳首は舌に心地よく、保志の舌は味わうように桃色粒を舐め回した。
「あふぅんっ……ん、はひっ! おっぱい、びりびりしますぅ……」
汗ばむミイナの身体は熱く、白磁の肌に淡い桃色を混ぜていく。卑猥な紐服が腹筋に食い込んで、少女を猥褻に飾り立てる。
保志の舌が桃色の突起をねぶるたびに、その未成熟とも大人とも取れない身体がヒクついて、柔らかな肉球をぶるぶると波打たせる。
教え子である子どもが顔の上で、巨乳をしゃぶられ身悶えている。
それはあまりに扇情的な光景だった。
「あ、あ……うわ……」
切ないモノが股間に溢れて、たまらず右手をそちらへ伸ばす。ズボンの中で、痛いくらいに張りつめているそれを、布地の上から撫でさする。落ち着け、落ち着けと。
(こっ……これ以上はっ……うああ、で、でもっ……)
ちゅっ……ちゅぱっ。にゅちゅるっ!
「せ、んせいっの……ふぁあべろ、ちくびちゅぱちゅぱってっ……へ、へんになるぅ、あたまのなかに、へんにゃのがあふれてくるぅ……っ」
ミイナの乳首が美味しくて。可愛らしい喘ぎ声に、理性がなくなってしまいそうだ。
「せ、んせいっもっ……気持ちよく、なりたいんです、ね……あはっ」
保志が股間に伸ばした右手を見やり、ミイナが薄く笑う。あどけなかったその顔に、その金眼に、妖しい色香が膨れ上がって、ますます保志の理性を蕩かせる。
ミイナの指が保志の股間に伸びていく。小さな指がジッパを下ろしパンツを下げて、邪な欲望が詰まった男根を、おずおずと取り出した。
びぃん、と屹立するそれに、ミイナが目を見開く。
「ふぁあ……こ、これが、おちんちんっ……すごいですっ……」
女の子の目に晒すのなんて、初めてだった。それが教え子だなどと。
(止めないとっ……やめさせないとっ。こ、このままじゃっ……)
「ふふ……せんせい。わたしのおっぱいで、気持ちよくしますね?」
ミイナがうんしょと、乳房を両手で抱える。これから、その魅惑の肉球で何をしてくれるのか──それが予想できてしまって、込み上げる期待感に制止の声は呑み込まれる。
そして彼女の柔肉が──脈打つ肉塊を包み込んだ。
「はひっ……。せんせいのおちんちん、熱いっ……」
びくりとミイナが肩を震わせる。
ペニスは、彼女の胸の中に、完全に埋まってしまった。
(うわっ……うわわっ。なんだ、これっ……柔らかくて、あったかくってっ……!)
欲望に張りつめた凶器を、その柔肌は優しく包み込んでくれた。
ふわふわでとろとろの、温かなクリームにでも包まれているような心地よさ。それでいて、芯の方には弾力があって、保志のそれをしっかりと押さえ込んでいるのだ。
「くああっ……! きっ……きもちいいっ」
たまらない快感に腰が震え、淫らな脂肪球までたぷんと揺れる。
いまだ成長の足りないミイナの矮躯に、あまりに卑猥な巨大メロンだ。その柔らかすぎる肉の中に、自分のペニスが隠れているのだと、想像するだけで脳がざわめく。
「は、はああっ……ど、どうだい、ミイナ。おとこの、おちんちんは?」
「はい……すごく、硬くて……それに、熱いですぅ。胸がヤケドしそうですぅ……」
男のペニスを呑み込んで、少女は長い睫をうっとりと震わせる。そうして自らの内部に内包した男根を、乳肉でうにゅうにゅと揉み上げていく。
「びくびくしてますぅ……せんせいの、おちんちん。ドキドキしちゃう」
高まる少女の鼓動が、ペニスを伝って保志へと届く。海綿体を撫でさすられて背骨に痺れが駆け抜けた。亀頭の部分にもっちりと、張りつく白餅がカリを裏返し、すり上げる。
「うくぉぉおおっ……!」
快感の呻きを漏らしながら、腰を捩る。股間に集まっていく熱が、睾丸を炙っている。押し寄せる情動が、肉根の先端からとぷとぷと溢れ出して乳房を粘つかせていく。
「ん……へんなにおい。なんだか、おかしなきぶんになってきますぅ」
小鼻をクンクンと鳴らす、ミイナの瞳は熱っぽく潤んでいた。
朱い頬と額とに、うっすらと球の汗を浮かべて、少女は甘い吐息を漏らす。
強く、より強く、ミイナは内部の凶器を押し潰そうとばかりに乳肉を揉み込む。ぬるりぬるりと粘つく我慢汁がローションとなって、保志にたまらない快感を与えてくれる。
「せんせいっ……気持ちいいですか、せんせいっ……」
垂涎のリトルヒップをうねらせて、ミイナは必死で男根にご奉仕をしてくれる。
ぎゅううと左右から押さえつけられ圧迫されて、我慢汁をぴゅぴゅる絞り出された。
むにゅりっ! にゅむぅうんっ、ぐちゅんっ!
「あ、ああっ。きもち、いいよっ……」
「わ、わたしのおっぱいは、男の人を気持ちよくするためだけにある、いやらしいおっぱいなんですぅ……。だから、いっぱい、いっぱい気持ちよくなってくださいねっ」
ミイナが左右の乳肉を交互に前後させる。渦を巻く肉壺にペニスが舐め回された。
「あぐうっ! き、気持ちよすぎるっ……! うああ、僕、僕もうっ……!」
射精感が、膨れ上がっていく。下腹を乳首にスリスリ刺激され、精液が漏れかけた。
(うっくっ……! で、でるっ……! 子どもに、生徒にっ……出してしまうっ!)
いとけない幼子が一生懸命に肉棒奉仕する様は、それだけで興奮ものだ。しかも、その相手が自分の教え子だという、背徳がもたらす快楽はたまらないものがあった。
「……せんせいの、おちんちん、きもちいぃいって泣いてますぅ。わたしのおっぱいで、こんなにカタクしてくれてます……んっ、ふあぁっ……」
ねにゅるんっと歪む乳肌。熱を増して男根を焦がすミイナの体温。
我慢汁でトロトロのそこは、柔肉の坩堝だ。
見ただけで淫らに狂いそうな豊満肉果実に、今、童貞ペニスが包み込まれている。
むにゅりっ! にゅむぅ~~~むにゅうぅっ!
「ああっ、も、もうっぼくっ……!」
保志の呻きに、ミイナは嬉しそうに眉尻を垂れ落とす。
「でる、んですよね? せ、せーえきっ、ていうの」
わたしなんかのおっぱいで、出せるなんて嬉しいとミイナは言った。
「お、おっきいだけで、役に立たないと思ってた駄目おっぱいですけどっ……」
左右から、ぎゅうと乳房を押しつける。乳首と乳首が頭を押しつけあって、男根に伝わる圧が、増した。
「せんせいが、気持ちよくなってくれるならっ……わたしの、ここ、せんせいのおちんちん専用のせーえきトイレでいいですっ。もっと……気持ちよくなってくださいっ」
豊肉の狭間に男根を包んだまま、ぐにぐちとロリータ巨乳をこねくり回す。
「んぐぅううっ! み、ミイナっ……っ、チンコ、溶けるっ……っ!」
緑色の髪と蝙蝠の羽を揺らして行われる園児の肉棒奉仕。
大人顔負けの生尻をぐいと突き上げて、少女は男根に体重を押しつける。
「いいんですよっ、せんせい。このわたしの、えっちなおっぱいにっ……! せんせいのせーえき、びゅうって出してくださいっ!」
敏感すぎる亀頭粘膜を乙女の柔肉に押し潰され、睾丸をむちゅりと圧迫されて、込み上げる精液の奔流に、保志はもう耐えられなかった。
「あ、あああっ……で、でるっ……でる、ミイナっ!」
掠れるような呻き声とともに、灼熱をぶちまけていた。
びゅ……びゅるるるっ! どびゅっ、どびゅびゅっ!
温かなものに包まれて、圧迫されたまま、保志は乳房の淫谷に欲望を流し込んだ。
「きゃあっ……! あ、あついっ、あついのが、いっぱいでてますぅっ」
乳袋の中に放たれた精液を、一滴たりとも逃がすまいと、ミイナは乳肉を押さえつける。それがまた肉筒の中身を絞り出すような淫らな蠢きなのだから、たまらない。
「ううっ……くふあっ……! はっ、はああぁあっ……!」
絶息しそうなくらいに息が荒らぐ。凄まじい射精快楽であった。
最後の一滴まで絞り出し、保志の身体が脱力すると、ミイナはうっすらとした笑みを浮かべて密着する二つの肉餅を引き剥がす。
「あはぁ……っ。せんせいの、こんなにねっちょりしてて、くさいですぅ……」
乳房の谷間に幾筋も、白濁がアーチを描いていた。濃密なオスの匂いに惹きつけられたみたいに、ミイナは乳房を持ち上げるとその濃密な子種橋を見せつけた。
「せんせいの、せんせいのザーメン……。ねばねばで、こってりしてて……。はぁ。おっぱいが重たいですぅ……!」
ぬちゃあと、桃色に染まる肉果実に、黄ばんだクリームがデコレーションされている。
「はっ、はあっ……は、はっ……」
必死で肺腑に酸素を取り込む。頭の中に目の前の、卑猥な光景が焼きついていく。
保志のペニスはその光景に、もう硬さを取り戻していた。一人でした時には、一発も出せば満足するのに、射精後に押し寄せるはずの精神の落ち着きがまるでない。
まだ出したい、まだ出したいと、保志の肉蛇が鎌首をもたげていく。
──足りないだろうと、ミイナの金眼が囁いている。
幼い身体の幼い洞を、味わっていないだろう、と。
「ふふ。せんせえ。もうそんなに、おっきくなってる……」
うっとりとした目で微笑むミイナの顔は、娼婦のように淫らであった。

「ミイナっ……」
園児の名を呼ぶと、彼女は膝立ちで近づいてきた。
保志の足の上に跨ってくる。
ハの字に開いた股関節。そこの布地はジュクジュクに濡れて、柔肉に張りついていた。
「なんだ、もうこんなに濡れてるんだ……エッチな子だな、ミイナ」
「あうぅ。言わないでくださいぃ」
頬に手を当てイヤイヤと、耳の先まで真っ赤にしてミイナが言う。
「本当は、こんなエロい格好を見られるのが嬉しいんじゃないかい?」
「そ、そんなこと、ないですぅっ……!」
掠れる声音の幼子の、股間がまたジュクリと濡れ染みを広げた。
「ふぅん? こんなに濡れているのにね」
「あぅ……」
ミイナが羞恥に細腰をくねらせる。そのたびに、下品なコスチュームが汗ばむ肌に擦れてきゅっきゅと音を鳴らした。
「そうやって、エッチな格好を見せつけて密かに喜んでたんだね。イケナイ子だ」
「ああっ、わたし、わたしはっ」
だってわたしはサキュバスだから──と言って。
少女は左手を股間に伸ばした。股ぐらの布地を、尻の方へぐっと引っ張る。
「せんせい……わたしの、サキュバスの、アソコ……見て」
そうして、見えてしまった股間部に、保志の脳が沸きたった。
(う……わ)ごくりと──生唾を飲み込んだ。
ミイナは腰を突き出すようにして、保志にその、乙女の秘肉を見せつけた。
つるつるの、肉の割れ目だ。ぴっちり閉じきった肉裂の狭間から、わずかな花びらがはみ出している。未成熟でありながら、成長の予感を見せる、乙女のヴァギナである。
もっと見たい。中まで。奥の方まで。
「もっと。もっと奥まで。サキュバスの、ミイナの中を、僕に見せて」
「はうぅううう……」
保志の言葉に、ミイナは涙目で右手を股間に持ってゆく。
人差し指と中指の二本で、ふっくらとした大陰唇を押さえつけ。
──く、ぱぁと、開いた。
そこはピンク色のゼリーで形成された乙女の花園であった。
小陰唇が少しだけ大きめで、波打つように歪んでいるのが、すごくエッチだ。
少女自身の指に割り開かれたその谷間に、小さな穴が二つ開いている。その穴は恥ずかしげにひくひくと、ヒクつき涙を流していた。
「いやらしい子だ。こんなに涎を垂らして」
「いやぁっ。言わないで、恥ずかしいですぅ、せんせいっ……」
羞恥に歪む顔が愛らしい。秘部に男の眼差しを浴びることなんて初めてだろう、ぷるぷると胸を震わせながら、ミイナは保志の視線にゆるゆると首を振っていた。
──ぬちゅぷ。
「ひぁあぁあっ!?」
ミイナの腰を掴んで引き寄せると、少女の口から小さな悲鳴が漏れた。
その股間の谷間を、獰猛な肉棒が下から擦り上げたためである。
「あ、あああ……せ、んせい……」
「どうするミイナ? 一人前のサキュバスに、なる?」
生暖かくぬるりとした、甘い匂いの処女花へ亀頭を押しつけながら、保志は訊く。
意地の悪い聞き方だと自分でも思うけれど、少女の金眼に見つめられていると、表層的な理性など剥ぎ取られて、欲望そのものが剥き出しにさせられてしまうのだ。
「わ、わたし……」
悩ましげに眉尻を垂らす、ミイナの声は上擦っていた。
怖いのかもしれない。全身が、小さく震えている。
あんな小さな肉孔に凶棒を突っ込もうというのだから、それも当然だろう。
「自分で言ってみてほしいな。ミイナ」
引っ込み思案なサキュバスの、その口から聞きたい。
「は、はい……。な、なりたい、です。わたし、ちゃ、ちゃんとしたサキュバスになりたいんです。だ、だからっ……せんせいのおちんちんで、わ、わたしの子どもま○こっ……ずぶずぶして、大人にしてくださいっ……!」
「はい。よく言えました」と、保志は、挨拶のできた子どもを褒めるように微笑んで。
ミイナの腰を引きずり下ろし、同時に腰を突き上げた。
ずぶぅうううっ!
「んひぃいいぃいいいっ!」
ペニスは淫魔の最奥までを一気に貫いた。
幼すぎる子宮口にぐちゅりと口づけをして止まる。幼いがゆえ短い膣道は、保志のペニスを根本までは呑み込んだけれど、それで限界だった。
「あ……は、せんせいので……わたしのなか、いっぱいに埋まっちゃいました……」
無理矢理に開かれた小陰唇の狭間から、たらりと赤いものが流れた──。
(うっ……わ。あついっ……! それに、きっ……ついっ!)
初めての、女の中身は鮮烈だった。
海綿体をキュウキュウ締めつけてくる少女の膣管。
亀頭に、肉竿に、絡みつきねぶり上げてくる襞肉。やけどしそうなくらいに熱い蜜水に満たされた、園児の幼い肉穴によって、保志は童貞を失った。
「せんせいのっ……おっきいですぅっ。ミイナの、ミイナのあそこ、いっぱいにひろがっちゃってますぅっ! あ、ふぁあ、あ、ああっ……!」
保志のペニスにロリ膣を、目いっぱいに広げられて、ミイナは熱い吐息を漏らした。
仰け反り震えるミイナの顔は、処女喪失の痛みもあるだろうけれどどこか気持ちよさそうに頬を蕩かしている。しっとり汗ばむ全身は桃色に染まって、白濁まみれのおっぱいや、お尻、太ももなんかも朱色に近いほど紅潮している。
「せ、んせいっ……うれしい。これで、わたし……いちにんまえ、ですか」
健気にも微笑む少女の可愛らしいヒップが破瓜の衝撃に震えていた。
「くっ……っ! さ、ど、どうかな? サキュバスって、どういう魔物?」
「んあっ……は、はいぃ……男の人の、精を、吸う魔物ですぅ」
じゃあ、吸わないとね。
ミイナのお尻を掴む。ずぶずぶと、埋まっていくほどに肉量たっぷりの豊尻だ。
掴んだ尻を、ゆさゆさと揺さぶった。
「ふあっ!? ああうっ、せ、せんせいっ、うごかしひゃだめぇえっ!」
揺れる尻肉の内部で膣肉が掻き混ぜられる。ぐじゅぶっ! ぐちゅっ! ペニスがマ○コをぐちぐちと押し広げて、ぬめくる蜜液が粘ついた音を放つ。
「せんせいっ、せんせっ! はうう、なか、ぐちゃぐちゃってひろがってるうっ!」
翡翠の粒子を撒き散らす、髪が少女の身体にまとわりつく。
柔肉に食い込んだ保志の指は、生尻の吹き出す汗で濡れそぼっていた。
腰をぐうと持ち上げた。ぶるんっ、とデカ乳が跳ね上がる。
ぐっちゅっ。ぐっちゅっ、ぐっちゅ、ぐちゅるっ!
尻を握って固定したまま、少女の膣肉でペニスをしごく。
「せ、せんせいぃっ……! っ、ひっ、わ、わたひの、アソコ、……きもひぃい、ですかっ……! サキュバスのおま○こに、なって、ますかっ……! っ、あああっ!」
小さな身体を凶悪な男根に貫かれ責め立てられて、ミイナの瞳に涙が溢れる。
「う……うん。ミイナは、立派なサキュバス、だよっ……」
ペニスをきゅうきゅうと絞る、途方もない快楽の暴力に耐えながら保志は呻く。
「あは。嬉しい、ですぅ。んっ……ふぁ、ああんっ」
蝙蝠の羽が、ぱたぱたっと震えた。艶めかしい声音が、その喉から漏れる。
「ミイナも、気持ちよさそうだね……」
「……あぅ、う」と、サキュバスの少女は恥ずかしそうに睫を震わせた。
「わ、わたしっ……はじめて、なのにぃ……どうして、こんなにぃっ、あああっ!」
その声は確かに、甘い官能の色を帯びていた。
キュウキュウと、少女の膣は蠢いて、保志のペニスを愛撫する。
涙の溢れる濡れた瞳は熱く蕩けている。
初めての男をくわえ込んで、感じているのだ。
「くうう……本当にイヤらしい。エッチな子だ、ミイナは」
「ああっ……は、はいっ……わたひは、ミイナはぁ……イヤらしい女の子ですぅ」
「うん。ミイナは、立派なサキュバスだよ」
サキュバスとしての特性なのだろう、初めてでありながら、男を呑み込み快楽に悶えることができるというのは。
「せ、せんせいっ! わたひの、サキュバスマ○コでもっときもひよくなってっ!」
未成熟な腰がうねうねと、イヤらしいダンスを踊って男根を味わい始める。
ロリータな肢体が震え上がって、卑猥な服が柔肌を赤く擦過する。
桃色の唇を開いて漏れ出るのは脳を汚染する情欲の官能波だ。
「ふぁあんっ、あふうんっ! は、初めてなのに、初めてなのにぃっ……! わたひ、しぇんしぇいのおちんちんで、きもひよくなっちゃってますぅうっ!」
初めてのペニスを味わいながら、快感に啜り泣く少女。ロリータな肢体にアンバランスな、ザーメンまみれの巨大果実が、迫力たっぷりに揺れている。
(なんて、エッチな光景だっ……。それに、ミイナのなかっ……すごいっ……)
「せんせい、せんせいっ! ああ、ふぁあっ! せんせいぃっ……」
処女を失ったばかりの襞肉がうねうねと、男根に絡みついてくる。
無数の肉襞がベロベロとチンポを舐め回しているようだ。
なにか別の生き物が少女の下腹部に寄生しているのではないか、そんなことを思ってしまうくらいにミイナの女性器は淫らに蠢いてペニスを愛撫してくれるのだ。
(こ、れっ……が、女の子? いや、違う、これこそサキュバスのっ……!)
甘い匂いを放つ肌、母性の塊がごとき乳房、淫らを貪る肉の壺──そのすべてをもって男を喜ばせようとする、ミイナの力が今、花開こうとしているのだろう。
(う、ああっ……ま、たっ……出そうだっ)
ミイナの淫らに触発されて、保志の腰も激しく動く。
一度射精していても、溢れ出す性欲はとめどなく、そのすべてを豊満ロリータの幼肉にぶちまけようと、保志は園児の股間を責め立てる。
じゅぶっ! ぐちゅっ! ぐちゃあっ! にちゃっ!
開いたばかりの処女孔をごりごりと削りまくった。
「あっ、ああああっ! お、くぅっ、しぇんしぇいのおちんちん、おくまでごりごりしているよぉっ! しきゅう、しきゅうにひっ、ずぶずぶってぇしてますぅぅっ!」
ぶるっ、ぶるるるんっ! ぶるんぶるんっ、ぶるんっ!
豊肉が乱舞して乳首が桃色の軌跡を描く。
その、大きく実った肉果実を、握りしめる。
「んふぁあっ!」
ザーメンごとじゅぶっと押し潰されて、ミイナが顎を跳ね上げた。
胸も敏感になっているようだ。
揉み上げる、押しつけあう、先っぽを摘んでくりくりと押し転がす。
「あうあぅっ、せんせいっ! い、いま、むねっ、いじっちゃっ……っ!」
白い果肉を弄ばれて、緑水の髪を波打たせ幼童が身を捩る。
「ん? だってっ……ミイナのおっぱい、僕専用なんだろう?」
にやっと笑ってみせる。
「ひぃ、せんせいいじわるですぅっ! ああ、ぎゅうって、ぎゅうってぇっ!」
ちっちゃな腰、腹筋はあばらの影が見えるくらいで、肩は折れそうなくらい細い。
そんな幼い身体にそぐわぬエロ巨乳が、保志にいじめられて赤く染まっていく。
「あぅあぅ、せんせいにおっぱいのかたちをかえられちゃうぅぅっ!」
首をぶんぶん振り回して、下の口と上の肉玉と、二つの快楽に少女は震え上がる。
「っ、くっ! ふふ、可愛い先っぽだ」
先端の肉粒が硬くしこり立っていた。
それをぱくりと口に含んで──くちゅっ! ぬくちゅちゅっ! と舐めしゃぶる。
「ふぁああっ! いま、いみゃおっぱいっ、たべちゃらめですぅぅっ」
「気もちいい? おっぱい食べられながらアソコずぼずぼされるの」
「はひっ……はひぃっ! きもひぃいですっ! し、しぇんしぇいに、わたひの、さきゅばすのからだぜんぶ味わわれちゃってますぅっ! んきゅぅううんっ」
快感に身を捩る、少女の柔肌に食い込む紐服がちぎれそうだ。
「も、もうっ……らめれすぅ。しぇんしぇい、わたひぃ、あ、あふうっ」
その身体が、ぶるぶると小刻みな痙攣を始めた。
生白ヒップを震わせる、ミイナの顔は恍惚と蕩けていく。
「せんせいっ、わたひ、あ、ああっ……ふぁああ~~~~~~っ!」
腰がカクカクと跳ねて、少女の肉壺がぎゅう~~~~~と男根を絞り上げた。
──ああ、吸い取られていく。
「っくっ! で、出るっ、ミイナっ! う、くぁあぁっ!」
その強烈な膣肉の精絞りに、保志は耐えられなかった。膝が震える。腰がわななく。
睾丸の中で放出の時を待ち望んでいた子種汁が、歓喜をもって少女の内部に雪崩れ込む。
どびゅぅううっ! どびゅっ! どびゅぅううぅうぅうう!
「ふにゃああああん! あ、せんせいのあついの、いっぱいっ! サキュバスのおま○こにぃっ! しぇんしぇいのせーえきがどびゅどびゅってはいってくるぅうっ! わたひっ、わたひっ! あああいっちゃうぅううっ~~~~~!」
ロリ膣にどびゅどびゅと灼熱の子種汁を浴びて、淫魔の少女もまた絶頂へ達する。
「あ、ああっ! せんせい、せんせいぃっっ! ふぁあああ──────っ!」
弓なりに反り返る身体、乳房が愛顔へ向かって跳ね上がった。
眉根が蕩け、半開きの唇から涎を撒き散らす。
艶めかしいよがり声とともに恥知らずなコスチュームを絞り上げ、巨乳童女は破瓜のエクスタシーにその身を浸すのだった。
「あ、あ……ふぁあ。せんせい……」
こてんと、ミイナの顎が肩へと落ちてきた。
保志に身体を預ける少女の、狭苦しい肉筒に、大量の精液が溢れ返る。ペニスを呑み込んだままのヴァギナから、ごぼと濁った音を立てて白濁が滲み出す。
「は、あ、はああ……せ、せんせいので……おま○こ、おぼれちゃう……」
吐息は荒く、それでいて甘く耳朶をなぶる。
「ありがとう、ございます……せんせい。わたしこれで自分のことを、自信を持ってサキュバスって言えま、す……?」
──と。絶頂に至ってミイナは、少しだけ頭が冷めたのか。

「あ、あはは……そ、りゃ、よかったね……」
「せ、せんせいっ、だ、だだだだ、だいじょうぶですかっ!?」
眼窩が窪み手足の枯れたミイラみたいな有様の保志にようやく気がついた。
対するミイナはつやつやのもっちり肌である。精液と一緒に、生命力を吸われたようだ。
「……あ。おばあちゃん。あれ? 死んだはずじゃ……どうしたの?」
遠くに、幼い頃に別れた祖母が見えた。
手を振っている。うん。すぐに行くよ、おばあちゃん。
「せんせいぃいいっ! そっちいっちゃらめぇええぇええっ!」
(な……何を見てしまってるんですの、わたくしはっ……?)
どきどきと、心臓がうるさいくらいに高鳴っている。
少しだけ開いた扉の向こうに、大騒ぎをするミイナと今にも昇天しそうな保志がいた。
覗きだ。魔王の娘である自分が、保健室を覗き見ていたのだ。
保志を魔法で吹き飛ばしたことがなんだか気になって、様子を見に来た。
決して心配をしたわけじゃない。ニンゲンのことなんてどうでもいい。
本当に、なんとなくだ──と。自分に言い聞かせて、保健室に来てみれば、繰り広げられていたのはなんとまあ、保父と園児の絡みであった。
どうしてか、止められなかった。去ることも、できなかった。
自分の心がわからない。
──気持ちよさそうな保志の顔。
その顔が、ミイナに向けられている。
その熱を、ミイナに分け与えている。
それが、なんだか──。
(ど、どうして、わたし。こんなにイライラしていますの……?)
もやもやとしたものが、胸の中に溢れてくる。
イライラしているのは、お父様が作ったばかりの童園であんなことをしている保志に、憤りを感じているからだ。そうに違いない。違いない──のに。
どうしてこんなに、切ないのだろうか。
どうして、お腹の奥がきゅんと啼いているのだろうか。
リリアは下唇を噛んで──二人に気づかれないように、立ち去っていく。
自らの中に溢れる感情を、持て余したまま。