「振動の二次の変化率は、もとの波の符号を反転したものに比例する」ジョルジョがいった。「だが、指数関数的増加のカーブは、波そのものに比例する二次の変化率を持つ──符号の反転はない」

「そのとおりです」ヤルダはいった。「それで?」

「もし、ある方向にむかって急速に振動する波を、きみが作りだすとする」とジョルジョ。「きみがその方向で選んだ周波数がとても大きくて、その二乗単独で、四つの次元の周波数の二乗の和の目標としている数よりも大きくなってしまうのを、なにが止めるんだ?」

「ですがそのときは、総計を超えてしまうのですから」ヤルダは断言した。「方程式を満たすことはできません」

「できない? ほかの項のひとつが負の数だったらどうだね?」

「あ」ヤルダにも議論の進む先がわかった。「もし振動のひとつの周波数が大きすぎても、方程式を満たすことはできる ──別の方向の振動を指数関数的増加と置き換えることによって」その場合、符号を反転した二次の変化率は、もとの波の負の 倍数となり、四つの項の和が目標に戻れるようになる。

 ジョルジョがいった。「ゆえに問題は、こうだ。もしきみの提示した方程式に光が従うなら、それはいかにして安定でありうるのか? 波に含まれる細かい皺という皺が、指数関数的割合で爆発しないのは、なぜなのか?」