あとがき


 この度は拙著「僕らは『読み』を間違える」2巻を手に取っていただきありがとうございます。1巻の発売早々に Twitter 等でエゴサしてみると、絶賛の言葉を多くいただき、中には早くも次の『このライトノベルがすごい!』に投票したいなどの声をいただき、恐縮極まりない思いでいると同時に、2巻となる本書が果たしてどこまで受け入れられるのかということに大きな不安とプレッシャーを抱えております。

 正直、こんなに早く2巻が出せるとは思っていませんでした。第27回スニーカー大賞で受賞が決まったのが1月、それに対して1巻が出版されたのが12月なので一年近くの期間がありました。その間に勝手に2巻を書き始め、編集さんに送りつけてしまっていたのですが、まだどの程度売れるのかもわかっていない状態で早々に発刊を決意してくれたようです。

 正直な話、これで全然売れなかったら担当編集さんに迷惑が掛かってしまいます。もしかしたら首が飛ぶかもしれない。まあ、さすがにそれは冗談として。読者の皆さん、本書が面白いと感じたときは自分だけの秘密にしないでほかの人に教えてあげてください。よろしくお願いいたします。


 さて、話は変わりますが書店がどんどん少なくなっています。若いころから暇さえあれば(なくても)書店に立ち寄り、何時間でも居座れるほどに好きだったのですが、最近めっきり数が少なくなり、しかも営業時間も短くなって仕事終わりに立ち寄ることさえできなくなってしまいました。

 本作中に出てくる書店、これは実際にある書店をモデルに書いていたのですが、本作を執筆しているある日、閉店しますという案内を見て、閉店前に最後にもう一度行っておこうと足を向けました。本当はこの店頭に1巻が並ぶ日を夢見てはいたのですが、少し間に合わなかったようです。ちなみに例のサンドイッチ屋、これも実在したお店をモデルにしていましたがそれも数年前に閉店してしまったようです。

 時代というのは放っておいてもどんどんと流れゆくもので、ネット通販や電子書籍が普及すればするほどに町中の書店が少なくなっていくことは致し方ないことでもあり、それをさみしく思う反面、受け入れなければならないのもまた事実です。

 本書登場人物もまた、中学という過去の生活環境から高校という新しい環境へと移行する中で過去を引きずり、苦悩して、新しい生活へとなじんでいきます。

 近年実世界でも色々なことが目まぐるしく変化していく中で、皆さんも多くの受け入れがたいという思いを抱きつつ生活していることでしょうが、そんな時もどうか自分の殻に閉じこもらずに羽を広げ羽ばたいてみてください。やらなければ何も始まりません。


 なんだか堅苦しい言葉になってるかな? 仕切り直します。


 本書制作時に担当編集さんから、イラストのぽりごん。さんとの打ち合わせのため舞台衣装についての相談を受けました。イメージを伝えるためにネットでさんざん探し回りましたが、なかなかこれというものが見つからず、まあこれでいいかという写真を何点か送りました。しばらくしてぽりごん。さんから衣装のラフが上がったのですが、それを見た瞬間に、なんで頭の中のイメージが分かったんだ! と叫んでしまいました。どうやら超能力が使えるようです。

 また、担当編集のKさんのアドバイスを経ての改稿作業ですが、あまりにも指摘が的確過ぎてもう頭が上がりません。好きです。授賞式で実際にお会いしたときに Twitter のアイコンそのままの人すぎて一目見た瞬間に分かりました。

 そして受賞作、「僕らは『読み』を間違える」を買ってくださった皆様、特にネット上に応援メッセージや感想を上げてくださった皆様にも本当に感謝しております。その声で執筆する勇気を与えられましたし、多くの読者様が手に取ってくれるきっかけとなりました。おかげで、本書があるわけです。

 是非、このまま3巻を書かせていただけるようご助力お願いいたします。


 最後に、またしても本作発売後にカクヨムにおいて外伝エピソードを公開しようと思います。できれば作中に登場する舞台の脚本なんかも公開したいと準備しておりますので、よろしくお願いします。


づき ひじり