なのになんだかそれは、彼女が私にしたどのキスよりも。

 私が彼女にしたどのキスよりも――よほど私の心臓を高鳴らせた。

 果たして、この胸の高鳴りを、ひとは『何』と呼ぶのだろう。

 その回答は、今の私にはまだ、わからなかった。