第8章 妖精の森


 ミュケの初体験から数日が経ちました。

 オリネさんがひとりで切り盛りする「森の出口亭」は、数日前の閑散とした姿はもうどこにもなく、昼食をとりにくるお客さんや宿泊する旅人などでずいぶんと賑わっていました。オリネさんもこの結果に驚いているようで、さすがはインプ族といったところでしょうか。

「お、オリネちゃん今日もいいお尻してるねぇ!」

「このクズ! 私のオリネに触らないでよねっ」

 忙しそうに動き回るオリネさんが昼間から酔っぱらった客に尻を撫でられて悲鳴を上げ、できたての料理が盛られた皿を両手に持ったクレナルさんがその酔っぱらいを蹴り飛ばして制裁を加えるのはもはやおなじみの光景になってしまいました。

 ずいぶんと苛烈な仕打ちですが、そもそも力のないインプ族に蹴られたところでたいした痛みはなく、むしろオリネさんのお尻は撫でられるしクレナルさんには蹴ってもらえると喜ぶ猛者でいっぱいでした。

 突然お客さんが戻ってきたために圧倒的に人手が足りず、原因でもあるクレナルさんが手伝うようになってからというもの、さらにお客さんが増えたようです。

 小さい体で必死に給仕をするクレナルさんに心をくすぐられる男たちまで連日通い詰めてくるようになり、てんてこ舞いの毎日についにミュケまで厨房の手伝いに手を挙げました。

 そして、ぼくもいまでは立派な給仕です。

 野蛮で性欲魔人のオークが真面目に仕事をしている姿が珍しいのか、噂を聞きつけたお客さんがさらに増えていき、むしろ手伝わないほうがよかったのではといまでは後悔しています。食堂のほうを閉める時間になるともう3人ともぐったりしていて、元気なのはぼくだけという有り様でした。

 クレナルさんの話では、この忙しさは元に戻ったという証で、たいへん評判のいい宿屋として広く知られているからであるとのことでした。

「はい、みなさん今日もありがとうございました。お給料ですよ」

 オリネさんは律儀にもぼくたち全員に給料を渡してくれます。下世話な話ですが、額がいちばん少ないのがぼくで、反対にいちばん多いのがミュケです。

 ミュケの料理はたいへん絶品で、食べ終えたお客さんはみな絶賛して帰っていきます。なので当然といえば当然なのですが、ぼくには甲斐性というものは存在しないのでしょうか。

「あれ、私の分がまた増えてる……?」

「まぁ当然よ。ミュケの料理で集客力が倍増しているようなものだしね」

 泣いてません。



 オリネさんの宿で給仕するのは楽しくて給料も貰えるので、このままヌヌの町で暮らしてもよさそうなのですが、そもそものぼくの目的は世界を巡って見聞を広め、非の打ち所がない紳士になることなのです。

 そのため、いつかはこの町を出ることになるとミュケにも言って、よければこのままヌヌの町で暮らしたらどうですかと聞いてみたのですが、ものすごく泣かれてしまいました。

 否が応でもついていく、といった姿勢のミュケにはぼくも折れるしかありませんでした。いえ、むしろついてきてくれることは嬉しいです。なんだかんだいっても、ひとりは寂しいものですからね。

 出立も考え始めながら、ぼくは宿の仕事をお休みしました。いいかげん体が鈍ってしまった気がしたので、今日は鍛錬の日にしたのです。

 一度ヌヌの町を出て、森へ。ヌヌの森は大森林とも呼ばれるほど大きく、ゆえに住み着いている種族も多くて縄張りがあちこちにあり、迂闊うかつに入ってしまうと攻撃されてしまうのですが、野生の獣の宝庫でもあります。

 とくに熊や狼など、獲物が多く暮らしているためか、攻撃的な獣たちを多く見かけます。それとは別に、この森には多数の魔獣も生息しているので、それらが鍛錬の相手です。危ない獣を倒しても咎められることはありませんからね。



 傍らの木陰から大きな影が飛び出してきたと同時に、ぼくは転がるようにその場から飛びのきました。

 深い体毛に覆われた腕が頭上を通り過ぎていって、人間の胴ほどもある木をぎ倒しました。

 その豪腕の持ち主は、森岩熊シンガングマと呼ばれる魔獣です。両腕と腹の体毛が硬化し、まるで岩をまとったような外見をしているためそのような呼び方をされています。

 森岩熊となると、少し手がかかりそうですね。この魔獣の特徴は、木々を倒す豪腕となまくらでは貫けない体毛です。しかし、同時に弱点も存在していて、森岩熊は俊敏な動きができないのです。硬くなった体毛のせいとも、巨大な体躯のせいともいわれています。

 ぼくの頭程度であれば簡単に叩き潰せるであろう巨大な腕が再び振り下ろされ、固く踏みしめられたはずの地面に穴が開きました。

 が、それは悪手です。体毛が硬化していない足回りと背面がから空きになっています。まずは槍を振るって両膝から下を切り落とし、熊の巨体が倒れ込んだと同時に心臓めがけてひと突きです。

 これで森岩熊は沈黙し、二度と動くことはありませんでした。


 再び森の中を進もうとすると、どこからからうなり声が聞こえてきました。狼のような声ですが、どうにも弱々しく、敵意はあるものの怯えのほうが多いように感じました。

 辺りを探って声の主を探すと、茂みの奥に泥だらけの小さな狼が潜んでいました。

 まだ子供でしょうか。茂みをかき分けたぼくを懸命に睨みつけ、もがくネズミを前足で押さえつけていました。

 もしかすると、森岩熊との戦いを見たこの子は、ぼくが獲物を横取りすると思ったのでしょうか。

 確かにぼくが探していたのは猛獣ですが、さすがにまだ子供の狼を求めていたわけではありません。なにより、この子狼は必死で、決して餌を渡すまいと命さえ懸けているように見えました。

 ただ餌を横取りされたくないだけではないのかもしれません。

 もう一度辺りを注視すると、大木のうろになにかが横たわっていました。

 それは大人の狼でしたが、病気か怪我か、ぐったりとして起き上がる気配もありませんでした。

 もしかしたら、この子狼の親なのかもしれません。

 ぼくの勝手な想像ですが、この親狼のために、子狼はぼくに敵意を向けているのかもしれません。

 まだまだ子供の狼が、こんなに泥まみれになってネズミを捕まえたのですから、あながち間違いではないと思います。

 どうやって横取りするつもりがないことを証明しようか悩んでいると、子狼の足からネズミが逃げ出してしまいました。すばやい身のこなしは、ぼくを睨んでいた子狼では反応できず、まんまと逃げられてしまったのです。

 見ていられないほど落ち込んでしまった子狼は、ぼくを威嚇することもやめてとぼとぼと背中を向けて親狼の元へ帰っていきます。

 ……なんだか、悪いことをしてしまいました。

 このあたりは幸いにも、穴倉で暮らしていたときにも通ったことがあります。

 ネズミの捕まえ方も心得ていますし、山菜やきのこの群生地も把握しています。

 少し、寄り道をしましょうか。



 あらためて、ぼくは森をさまよいます。

 獲物を求めて徘徊する、という表現はオークにとってあらゆる意味で間違っていませんが、ぼくは仲間たちとは違って、性欲を発散するために穴倉から出るオークではありません。

 しばらく獣を探して歩いていると、空気の質が変わったことに気がつきました。おかしいですね。この辺りには他種族の縄張りなんてなかったはずなのですが……。

「あ! みてみてふたりとも! 豚さんだぁ!」

「あ、こらっ! 侵入者なんだから迂闊に近づかないの!」

「えー? でもこの豚さん、優しそうだよぉ?」

「優しそうってあのね……。いい? あのオークは嫌われ者の悪いやつなのよ? 無理やり女の人をて、て……?」

「てごめー?」

「そう、手篭てごめにしちゃう悪いやつなんだから近づいちゃいけないのよ!」

「でもでも、悪いひとならわたしたちのおうちから追い出さないと」

「そうよ。でもわざわざ近づく必要なんてないの! 私たちには魔法があるんだから!」

「わぁ、やっぱりユユはあたまいいなぁ」

「あったりまえでしょ! レレとは違うの!」

 声が大きいですね。茂みに隠れているのが丸わかりなのですが、どうすればいいんでしょう。なにやら意気込んでいる様子ですし。いえ、それよりも、やはり新しい種族がこの辺りを縄張りにしたようですね。舌足らずな声からして、フェアリー族でしょうか。

 彼女たちは、ぼくたちオークとは正反対に女性しか生まれず、体も小さい羽の生えた種族です。

 ですが、ぼくたちのようにほかの女性を母体とする必要はなく、女性同士で子供を成せるそうです。外見こそ小柄ですが、それはエルフも同じことです。小柄なクレナルさんの半分ほどの身長の女性たちが互いを妊娠させ合うなんてかなり背徳的ですね。

 ほかの特徴としては、少々頭が弱いところでしょうか。細かいことは気にしない性格で、難しいことはあまり考えられないようです。

 いまも大声で相談しているところを見るかぎり、あながち間違ってもいないようです。この隙に離れてしまいましょうか。

「あーっ! ユユっ、豚さんどこかにいっちゃうよ!」

「むっ、逃がしちゃだめよ! 捕まえなさい!」

「はーいっ」

 見つかってしまいましたね。余計な刺激を与えてしまう前に森から出てしまいましょうか。ん、なにやら足元がうぞうぞと蠢いていますね。ツタや木の根くらいしかないのですが……。あ、足首がつかまれましたね。魔法でしょうか。

「やたっ、みてみてユユ! ちゃんと捕まえたよ!」

「ええ、すごいわレレ! このまま豚の丸焼きにしてしまおうかしら」

 ずいぶんと物騒なことを……。足首を吊り上げられただけなので、ぼくは槍を振るって巻きついた蔦を切って着地しました。話に夢中で気づいてないようですね。

「ってあーっ! レレっだめじゃない! あの豚下りてるわ!」

「わわっ、ほんとうだ! あの豚さん重そうだから切れちゃったのかな? さっきよりも強くすればへいきだよねっ!」

 確かにオークはみな太っていますが、すべてが脂肪というわけではないのです。むしろ、筋肉が分厚くて太っているように見えるだけで……って違いますね。フェアリー族の気の抜けた会話を聞いていると、こっちまでぽやぽやしてしまいそうです。急いで逃げましょう。

「あっ、まちなさーい! 逃げたら丸焼きにできないじゃない!」

「ユユ、ユユっ、どうしようっ、あの豚さん捕まえないとわたしたちが怒られちゃうよぉ」

「む、そうだったわ。もうこうなったらアレしかないわ! レレ、あとは任せたわよっ」

 むむむ、と力む声が背後から聞こえてきて、ぼくは警戒を高めました。フェアリー族は体こそ小さいですが、エルフのように魔法が使えるのです。もっとも恩恵を受ける場所はこういった森の中。つまり、ここがいちばん危ないのです。

 ざわり、と森が震えた気がしてからはあっという間でした。左右から音を立てて伸びてきた木の枝が、ぼくの全身に絡みついてきたのです。両足は地面から浮いていて、体は雁字搦がんじがらめ。かろうじて肘から先が自由に動かせますが、これでは槍を振るうことができません。

 気性の穏やかなフェアリー族が乱暴なことをするとは思えませんが、身動きが取れないのはなかなかに怖いですね。

「はぁ、もうだめ。レレ、あとは任せたわ」

「うん、まかせて!」

 ユユと呼ばれたフェアリー族の娘がぐったりと座り込むのが見えました。どうやらこの魔法で力尽きたようですね。ふわふわと羽をはばたかせて飛んでくる、レレと呼ばれたフェアリー族がぼくの顔の前にやってきました。

「わ、ちかくでみても豚さんだぁ……」

「こんにちは」

「ひゃっ、しゃべった! 豚さんもしゃべれるの?」

「もちろんですよ。仲間はしゃべれたとしても片言ですけど」

 興味深そうにぼくの顔をじろじろと眺めるレレさんが、つい、とぼくの豚鼻を突きました。

「わ、さわっちゃった。でもやわらかーい」

 ぼくの鼻が気に入ったようで、ぷにぷにと触り始めました。

「ねぇねぇ豚さん、どうしてわたしたちのおうちにきたのー?」

「来たというより、ここに貴方たちの家ができてることを知らなかったんですよ。ぼくもこの森で生まれてますから、縄張りは知っていますよ」

「そーなの? んー、じゃあ豚さんはわるい豚さんじゃないの?」

「少なくとも、ぼくは貴方がたのおうちを荒らそうとは考えていませんよ」

「そっかぁ。じゃあ豚さん解放してあげるー!」

「ばかっ、なに勝手に決めてるの!? 捕まえたのはわたしなんだから、わたしの許可くらい取りなさいよ!」

「ええ!? だってあとはまかせたーってユユ言ったじゃんっ」

「あ、あれはそのっ……言葉のあやってやつよ!」

 元気な娘たちですね。見ていて和んでしまいます。とはいえ、ずっと拘束されているわけにもいかないので、早いところ解放してほしいのですが、先ほどからぼくの話を聞いてくれません。どうしましょうか。

「あの、危害を加えるつもりはないので、帰らせてもらえませんか?」

「だめよ! 豚は丸焼きにするんだから!」

 食べても美味しくないですよ。

「もぉ、豚さんだってこういってるんだから、かいほーしても平気だよっ」

「駄目よ! この豚、きっと解放したわたしたちを襲うのよっ! だからだめ!」

「えー? 豚さん、わたしたちをおそうのー?」

「めっそうもない」

「うそうそうそっ、駄目されちゃだめよレレ」

「んー、じゃあためしてみようよっ! 豚さんがわたしたちによくじょーしたら解放しない! よくじょーしなかったら解放する! どう?」

「ばかばかっ、よ、よよよ欲情するに決まってるでしょこのばか! 襲われちゃったらどうするの!?

「だいじょーぶだよ。ユユの魔法すごいんだからー」

「むぐっ」

 なにやら不穏な話をしていると思えば、レレさんがぼくの顔に飛びかかってきました。いえ、顔というよりは鼻でしょうか。小さい身長で、ぼくの鼻にぐりぐりと体を押しつけてきました。

「レレ、だめよぉ!」

「えへへー、いい匂いする? わたしも女の子だから、おしゃれしたいの」

 確かに、むにむにと鼻に触れるレレさんのお腹からはずいぶんと甘い匂いがします。おしゃれ、ということは、なにか香水でもつけたのでしょうか。

 しかしこの香り、普通の香水などとは違うような……。その証拠に、ぼくの股間がむずむずしてきました。これは香水ではなく、むしろ媚薬かなにかですね。

「んー、ん? 豚さん、ズボンが膨らんでるよ? あ、もしかしてこれがぼっき!? わたし、本で見たことあるよっ! おとこのひとは気持ちよくなるとぼっきするんだよねっ、豚さん、気持ちいいんだぁ……」

 ひどく蠱惑こわく的な流し目を送られてぞわりと背筋が震えてしまいます。大人の妖精の証である尖った耳は、小柄ながらもこのふたりが成人していることを示しています。

「……じゃあ、豚さんいじめちゃおうかな?」



 ぱたぱたと羽を動かしてぼくの顔から離れたレレは、拘束された膝に降り立って興味深そうにぼくのテントをつついてきました。

 小さな体以上に小さい指が先端を撫でてきて、思わず腰が引けてしまいました。ぼくの反応を見ていたのか、淫靡いんびな笑顔を浮かべると、小さな手のひらでズボン越しに亀頭をつかんできました。

「そっかぁ……ここさわさわすると気持ちよくなるんだねぇ」

 言いながら、弱々しく撫で回すレレさんはたしかフェアリー族のはずですが、好奇心の強さが性的な方向へ向いてしまったのでしょうか。こんなに色っぽいフェアリー族は見たことがありません。

 おそるおそるだった手つきが徐々に大胆に動くようになり、余裕があったはずがいつの間にか限界まで張り詰めてしまいました。

「わわっ、すごいすごい! こんなにおっきくなるだねっ! これをおまたに入れてえっちするんだよね? 入るかなぁ」

 きゃっきゃっと無邪気に喜びながらも、しかしその小さな手で握るには余りある大きさの肉棒とのギャップに、勝手に腰が持ち上がってしまいました。この背徳感がたまらない、などというほど落ちぶれてはいませんが、興奮してしまうのは事実です。

 いまはまだズボンの上からこすっているだけに我慢することができるのですが、直接触れられてしまったらどうしようもないでしょう。もうひとりのフェアリー族のユユさん、そんなに指を開けていては目を塞いでいる意味がありませんよ。いえそうではなく、反対していたのでしたら止めてください。

「よぉし、ズボン脱がせちゃうね!」

 腰に蔦は絡みついていないので、あっさりとズボンを脱がされてしまいました。隆々と上を向く性器に、レレさんが目をつむって大喜びしました。あの、ユユさん? 目を塞ぐのをやめるのでしたら止めてくれないでしょうか。

「わ、うわあ! すごいねっ、わたし初めてみたよ! ねえ豚さん、おとこのひとってみんな、おち×ちんは大きいの?」

「えっと、そうですね。大きさはかなりデリケートな問題なので、言わないであげるのがよき女性なのではないでしょうか」

「そうなんだ! じゃあ豚さんのは大きいんだね!」

 オーク族は基本的に、世間一般で言うところの巨根なので、当てにならないと思います。

 外気に晒された亀頭を包むように、レレさんの小さな手のひらが動きました。体が小さいからか、興奮していて体温が上がっているのか、温かい手のひらで包まれるのは存外に気持ちいいですね。

「おち×ちんすごいねっ。やわらかいのにかたくって、ふしぎ~」

 すべすべで柔らかい指が亀頭をこね回してきます。ときおり力を込めてぐにぐにともてあそび、性感を与えるというよりは好奇心を満たすためにいじくり回しているようです。

 しばらく亀頭を弄ぶと、レレさんの興味は下へ移りました。小さな手を目一杯広げて竿を握った彼女は、ゆっくりと上下にしごき始めました。ゆるゆるとした動きはひどくもどかしいです。レレさんの指が亀頭の段差をこすると、思わず腰がひくついてしまいました。それを目ざとく見たレレさんが、重点的にそこを刺激してきます。

「んふー、ここ? ここだよね? 豚さん、ここが気持ちいいんだあ……もう、いいかな。おまたがむずむずするし、おち×ちんいれちゃうよ?」

 妖艶な笑みを浮かべると、レレさんはドレスのような服を脱ぎ去ってしまいました。自らの割れ目を何度かこすったあと、愛液に濡れた指をぼくの口に突っ込んできました。驚いた拍子に思わずその指を舐めてしまうと、レレさんはひどく嬉しそうに笑いました。

 お返しとばかりに、ぼくの亀頭を撫でて、鈴口に浅く指を差し込んで先走りをすくうと、彼女はぱたぱたと飛んでいきました。行き先は顔を真っ赤にしたユユさんです。もはや手で目を隠すこともせず、ぼくたちの姿をじっと見つめていたユユさんは、抱きついてきたレレさんに驚きながらも抱きとめると、突然レレさんの指を口に突っ込まれてしまいました。その指はぼくの先走りをすくった指ですね。

「ちょ……なにしてっ、むぐぅ」

「ほら、舐めて舐めてー。美味しいよー?」

 仲良さそうにみえてその実、険悪な関係なのでしょうか。どう好意的にみても、男の先走りを舐めさせるなんて嫌がらせにしか見えません。

 口に指を突っ込みながら、ちゃっかりユユさんの鼻を摘まんでいるレレさんのせいで、ユユさんがたまらず口を開けてしまいました。ああ、開けた拍子に舌になすりつけてますね。これはひどい。

「どお? 美味しい?」

「…………うん」

 驚きました。ぼくの先走りをすくった指であることはユユさんがばっちりと目撃していたので、舌になすりつけられる直前までものすごい嫌がりようでした。にも関わらず、いまは恍惚とした表情で口をもごもごさせています。

 ぼくの体液は媚薬かなにかなのでしょうか。

「わたしも舐めてみよーっ」

 言うが早いか、レレさんはぼくの亀頭に吸いついて、舌先を鈴口に差し込みました。

「っくぅ」

「えへへー」

 上目遣いに見ながら、鈴口に差し込んだ舌先で内部をえぐるようにすくうレレさんの動きに、思わずうめいてしまいました。先走りがどっと溢れたのを感じたのか、舌先を何度か回してさらに刺激すると、先走りをたっぷり乗せて顔を上げました。

 ごくり、と白い喉が動いて、先走りを飲み込んでしまいました。

「ふあ……美味しいよこれ……」

 やはりというかなんというか、レレさんも恍惚とした表情を浮かべて、ぼくの亀頭を撫で回し始めました。手が小さいせいか、刺激が弱く、もうずっと生殺し状態です。

 しばらくぼんやりと亀頭をこねくり回していたレレさんが我に返ったらしく、またしても艶やかな笑みを浮かべると、指も入りそうにない小さな割れ目を、ぼくの目の前で開きました。

「どお? こうふんしちゃうー? あ、ぴくっ、てした。もういれてもいい?」

「レレさんは初めてですか?」

「そうだよ?」

「では、少しほぐしたほうがいいですね。濡れも少ないようですし、もうちょっと近づいてもらえませんか?」

 初体験で無理に入れてしまえば裂けてしまうかもしれません。それに、レレさんはとにかく小さいのですから、念には念を入れたほうがよいでしょう。どちらにせよ、逃げられないのですし、満足してもらって解放されるのがいちばんよい選択だと思います。

「これでいいの? んあっ、な、なにしてるの? そこ、ぺろぺろするところじゃないよぅ」

「最後までするつもりなら、ほぐす必要があるんですよ。それとも、解放してくれますか?」

「だめだめっ、最後までするの! あ、ふっ……気持ちいい」

 ぼくの側頭部を軽く抱きしめたレレさんの割れ目を丹念にねぶると、早くも腰が震え始めました。おそらく、知識はあっても性感にはうといのでしょう。割れ目が少し開いてきたのを見計らって、内部へ舌を滑り込ませます。

 ありました。ぼくの指が1本入るかも怪しい膣口です。この狭さではいくらほぐしても先端すら入らないでしょう。これは場所を変えるべきですね。割れ目を下から舐め上げると、レレさんの高い声が響きました。

「レレさんのここ、小さすぎて入れられそうにないですよ」

「はっ、ふっ……え……そうなの?」

「はい、だからこっちをほぐしましょうか」

 赤らんだ顔だけを向けて不思議そうな表情を浮かべるレレさんの割れ目から舌を離し、その下にある尻穴に尖らせた舌先をねじ込みました。

「ひゃっ、お、おしり!? おしりでもできるの? んんっ……あふっ」

 驚きの声を上げるレレさんを無視して、尖らせた舌先で腸壁をこそぎ落とすように舐めていきます。しばらくは尻穴の浅いところをほぐしていきましょう。

「へ、へんなかんじだよぉ……はうっ……ふあ」

 快感よりも戸惑いのほうが大きいようでしたが、すぼまりの近くを集中的にいじっていると、徐々に性感が現われてきたようです。不浄の穴から送り込まれる快感から逃げようと腰をよじりましたが、幸いにも首回りは拘束されていません。逃げる尻たぶを追いかけて、ひと息に舌の届く奥まで伸ばしました。

「ぁ、やっ! だめ! そこ、すごく気持ちいいからだめっ」

 ちょうど伸ばした先が気持ちいい場所だったようで、レレさんは一気に絶頂してしまいました。少しばかりほぐれてきた腸壁がぼくの舌を強く締めつけてきます。体が小さいと締めつけも強烈ですね。

「ふ……あはぁ……豚さん、きもちいいよぉ」

「ちょ、ちょっとこの豚! レレになにしたのよ! この子は馬鹿だけど、そんなお下品な顔する子じゃないのよ!?

 ようやく恍惚から戻ってきたのか、ユユさんが険しい表情で叫びました。ぼくからではレレさんの表情が見えないのでなんともいえないのですが、言葉から察するに、絶頂で蕩けてしまったのでしょう。

 こんなに小柄な女の子が快感にたゆたっているのはかなりの背徳感で、拘束から抜け出したらめちゃくちゃにしたい願望がむくむくと鎌首をもたげてきました。

 しかしそれは紳士として恥ずべき行為です。そもそも、拘束されて動けないからこんなことになっていますし。

「ちょっと、聞いてるの!?

「もっと……豚さん、もっとおしりぃ……」

「レ、レレ!?

「ほらぁ、豚さん、もっとぺろぺろしてよぉ」

 ユユさんの声も聞こえていないようで、ぐいぐいと小さなお尻を押しつけてきました。

 求められたのならば是非はありません。えぐるように奥の腸壁を舐め回すと、途端にレレさんの腰ががくがくと震え、背中が弓なりに反り返りました。半透明の羽がぴくぴくと痙攣するのは初めて見ます。

「あ……だめ、それだめなの……あ、ああ……んはあぁぁあぁあっ!」

 奥から溢れてくる腸液を攪拌しながら舌先を腸壁にめり込ませ、一気に舌を引き抜くと、またしてもレレさんの体が激しく震えます。もう柔らかくなったみたいですね。これなら入れても痛くなさそうです。

「は、ぁ……どうしてやめちゃうの……?」

「もうほぐれたみたいですけど、続けますか?」

「ふあ、はふぅ……いれられるの? うぅ~、もっとぺろぺろしてほしいけど、おち×ちんいれたらどれくらい気持ちいいんだろう……あぅ~いれちゃう! いれちゃうよ!」

 言うが早いか、レレさんはぼくの膝の上に降り立ち、背中を向けて自らの尻穴に先端をあてがいました。

「はぁー、はぁー……このまま、こしをおとせばいいの?」

「そうですよ。あ、でもゆっくり落としたほうがいいですよ。一気に入れてしまうと……」

「あ、うそ……だめっ、力がぬけちゃ……くぅううううぅんっ!」

 亀頭の先端がとろとろのアナルに滑り込むと同時に、レレさんの腰が一気に落ちてきました。幸か不幸か、絶え間なく溢れる腸液で引っかかることなく、サイズ違いの肉棒が根元までずっぽりとはまってしまいました。

「あ、ふ……ぅあ……」

「ああ……レレ」

 舌を放り出して羽はぱたぱたと痙攣し、全身をがくがくと震わせて多量の愛液が吹きこぼれています。

 ぱたぱたと響く水音と、レレさんの蕩けた声が混ざり合います。お漏らしをしてしまったレレさんを唖然と見つめるユユさんの視線に気づいたのか、嫣然えんぜんと笑いました。

「つぎは、ユユだよ?」

 ぞわり、とユユさんの体が震えました。恐怖か期待か、そのどちらかでしょう。それでも逃げないのはきっと、後者だからでしょう。

「ふあ……あ、あ、お、おっ」

 ゆっくりと腰を引き上げるだけでも相当感じているようで、絶えず甘い声を上げています。がくがくと背筋を震わせて尻たぶが落下しそうになるたびにぎゅうぎゅうと肉棒を締めつけてきます。亀頭のエラまで引き抜くあいだに、何度も腸内が痙攣しました。

「あふっ、あ、あは……きもちいい……」

 激しく震える膝に手をあてて、かろうじて姿勢を保っている状態のレレさんが今度は腰を落とし始めました。抽送と呼ぶには遅々としすぎていて、むずむずします。ひと息に激しく腰を振りたくりたいのですが、レレさんにはきついでしょう。

 ぎゅぎゅと尻穴全体が痙攣して、再び根元まで飲み込まれて止まりました。

「は、ああぁぁぁぁぁあ……」

 ため息に似た甘い声を上げると同時に、レレさんの体が震えました。腸壁が激しく蠕動ぜんどうして、たまらずぐいと腰を突き上げてしまいました。限界まで膨張したカリ首が、レレさんの気持ちいい場所を深々とえぐりながら、抜けてしまいそうになるほど勢いよく引き抜かれました。

「あ、だめ……んおっあぁあああぁぁっ!」

 絶叫と呼ぶに相応しい絶頂の声に、ユユさんがびくりと体を震わせました。赤らんだ顔で口は半開き、もじもじと内股をこすり合わせる姿は、まさに大人の女性を感じさせるものでした。

 がくりと項垂れて脱力してしまったのレレさんは、どうやら気絶してしまったようでした。しかし、意識が飛んだのはほんの一瞬だったらしく、とろっとろに蕩けてしまった顔をぼくに向けて、ささやきました。

「ぶたさん、うごいて。わたしもっときもちよくなりたいよぉ……」



 するり、と腕を拘束していた蔦が外れて、相変わらず体は拘束されていますが腕は自由になりました。

 ぼくに顔を向けたまま、肉棒を根元まで受け入れつつ浅く抽送を繰り返すレレさんの腰をつかみました。ぷにぷにのお腹を撫でてみると、ぼくの肉棒の形が浮き出ていて、生唾を飲み込むほどの背徳感で肉棒が跳ねました。

「あんっ、んふふ……たのしみぃ」

 淫靡な笑顔を向けられてしまうともうたまりません。しっかりとレレさんの腰を引き寄せて、ずるりと先端ぎりぎりまで抜きました。

「ふあっ……んふ……」

 ただ引き抜くだけでも相当な快感なのでしょう。小ぶりなお尻が震えて、入り口がきゅっと締まりました。

「うンっ……ぁぁ!」

 勢いよく根元までねじ込むと同時に、レレさんのお腹にぽっこりと肉棒の形が浮かび上がりました。声にならない嬌声を上げたレレさんの腸壁がぴったりと隙間なく肉棒に吸いついてきます。

 意識して亀頭のエラを腸壁に押しつけると、そのまま肉棒をひと息に引きずり出しました。間髪入れずに激しい抽送を叩き込んで、逃げていくレレさんのお腹をぶつかる腰にしっかりと押さえ込むと、ぽっこりと肉棒の形に浮かび上がった下腹部を軽く締めつけて、さらに腰を振ります。

「あぉああっ! んっ……んんぅ、だめ、やっ、あっく、すごいのクるっキちゃうよ! ああっ豚さんダメ、ひっ!」

 腹部を軽く締めつけながらの腸壁掘削の相性は抜群なのでしょう。絶えず締めつける腸内は粘着質な音を立てて、雨のようなしずくが太ももを伝っていきました。

 フェアリー族の小さい体からは想像ができないほどの雄叫びを上げて悦ぶレレさんが、まだ足りないのかぐいぐいとお尻を腰に押しつけてきます。そのご期待に応えてこその紳士です。

「ひぃあぁぁああぁぁぁぁっ!」

 ぎゅっとレレさんのお腹を強く押さえて、肉を打つ音が響くほど強く腰を押し込んでいきます。ぴったりと吸いつく腸壁を強引にえぐり、めくれ上がるほどの抽送でいよいよぼくも限界が近づいてきました。

「あおっ……だめぇ! だめだよ豚さ、っああぁぁぁぁだめだめだめんぐっ!」

 小指の先よりも小さい陰核をもう片方の手で探り当てると、気遣うことなく包皮を剥いてこりこりと弄びます。

 これが効いたのか、レレさんの腸壁がきつく収縮したまま、痙攣を始めました。連続絶頂から下りてこられなくなったようですね。握られているような締めつけから無理やり逃れるようにずりずりと激しいピストンを続けて、亀頭がひと回り膨らみました。

 びちゃびちゃと、膣穴よりも上のほうから絶えず噴き出しているのは潮でしょうか。大量の愛液を地面に落とす膣口も、ぱくぱくと物欲しそうに蠢いていました。

 これだけ柔らかくなっていれば、指の2本は簡単に飲み込んでしまえるでしょう。なにも入れないのは寂しいでしょうから、陰核を激しくこすりながら膣の入り口付近を指の腹で引っかいてあげました。

「っ出ます!」

「あーっ、あーっ!」

 根元まで深々と入っているはずの肉棒をさらに奥へと押し込もうと、腰が勝手に動いてしまいました。

 さんざん突かれ、えぐられ、こすり上げられた腸壁に鈴口を押しつけて、いちばん深いところで射精しました。

 直接吐精を浴びた腸壁は、それでも貪欲に先端に吸いついてきます。

「ぁ、ぁぁぁぁ……」

 自分でも大量だと思えるほどの射精は長々と続いて、レレさんの小さなお腹がまるではらんだかのようにぽっこりと膨れ上がっていました。

「えへ……おなか、いっぱぁい……」

 息も絶え絶えの中、そんなことを笑顔で言われてしまえば反応してしまうというものです。レレさんの尻穴の中でぴくりと硬度を取り戻した肉棒に目を輝かせたレレさんでしたが、さすがに体力が限界なのか、物欲しそうにしてこそいましたが、ねだることはありませんでした。大きくなってしまった肉棒を引き抜くと、それを見つめたレレさんがふと思いついたように言いました。

「ユユ! 次はユユの番だよっ」

「へ? いや、わたしはその……」

「いいからっ。ユユだって我慢できないんでしょ? すっごく気持ちいいんだから、ね?」

「うぅ、でも……」

 先ほどまでの気の強さはどこへやら。レレさんに手を引かれるままぼくの目の前にやってきたユユさんは、目を逸らしながらもチラチラと肉棒を盗み見ていました。

 ふらつきながらぼくの膝から降りたレレさんは、おぼつかない足取りでユユさんに近づくと、おもむろに抱きつきました。戸惑うユユさんを無視して、レレさんはなんと彼女の服を脱がせ始めてしまいます。

「あああっ! な、なな、なんてことするのよ! あ、ちょ、やめなさいってもう! どうしてわたしが脱がされなきゃならないの!?

「え? スるんじゃないの?」

「な、なにそのこの人馬鹿なのかなぁみたいな顔は! わたしはレレと違うの! 違うったらちーがーうーのーよーっ!」

 ああ、そんなに服を引っぱり合ってしまったら……。案の定破れてしまいました。引っぱり合いをしていた肩口が破れているだけならまだしも、縫いが甘かったのか、前後に分かれてぺろんと肢体があらわとなってしまったのです。

「きゃあ!」

「ほらほら、豚さん見てよ。ユユのはだか見ておっきくしてるよ?」

「え? や、やだぁ! 見ないでよヘンタイ!」

 いえ、ただ先ほどの性交が尾を引いているだけなので、もうすぐしおれてしまうのですが……。当然、そんなことを知るよしもないユユさんにしてみれば、ぼくは起伏のない体にイチモツをおっ立てている変態にしか見えないのでしょう。

 冤罪です。

「う、うぅぅうっ……あっ、なにするのレレ!? やめっ、やだやだ! どこ連れていく気よ!」

「え? どこって……あそこ?」

 そういってレレさんが指差した先はぼくのそそり立つ肉棒でした。その意図に気づいたユユさんは、半ば泣きべそをかきながらいやいやと首を振っていました。どうやら足に力が入らないようで、飛ぼうにも背後から抱えられては羽も動かせないようです。

「ちょ、あ、やだっ。こんな格好嫌だってば! やっ、脚開かせないでよっ、見えちゃ、見えちゃうぅぅ!」

「みてみて、ユユのここ、もうとろとろだよー」

 背後から抱えられて、ぐいと脚を大股開きにさせられたユユさんの秘部を見れば、確かに愛液がしたたるほど濡れていました。脚を開かせたままこちらに飛んできたレレさんは、ぼくの肉棒の先端にユユさんの膣穴をあてがうと、そのまま手を離そうとしました。

「ちょ、いけませんよ。こういうことは合意のうえで……」

「そ、そうよ! この豚の言うとおり、わたしは嫌なの!」

「えー、本当に? 嫌だったらこんなに濡れてないでしょ?」

「そ、それは……あ、あんなえっちなの見せられたら誰でも、その……」

 顔を真っ赤にしてもごもごと口ごもるユユさんを不思議そうに眺めたあと、レレさんは唐突に手を離しました。止める間もありませんでした。

「え? あ、うそ……ぜんぶ、ぜんぶ入って……」

「あれー? ユユってば、痛くないのかな? えっちなんだー」

 ほぐれて口を開けた膣口にめり込んで亀頭が、ずるりと滑り込んでわずかな抵抗の後に根元までぴったりと収まってしまいました。

 結合部を見下ろしてうっとりとした表情を浮かべるユユさんはどうやら痛みを感じていないようでした。それどころか早くも性感を得ているようで、硬さの残る膣内で肉棒を絞ってきました。

 向かい合った状態なので、ぼくの肉棒の形が下腹部に浮かび上がっているのがよくわかります。先端はほぐれていない子宮口にめり込んでいて、子宮ごと押し上げて根元まで肉棒が膣に入っているようでした。

「それじゃあ豚さん、動かすよ! 中に出すまで止めないからねっ」

「それはだめなんじゃ……」

 ぼくの制止をあっさりと無視して、レレさんは抱えたユユさんを上下に揺さぶり始めました。自分の動きを思い出しているのでしょう、レレさんは浅く動いています。

「んん……あ、やだっ動かさないでよぉ」

「んー? 痛いの?」

「い、痛くはないけどっんんっ……あんっ、動かさないでってば!」

 子宮口と鈴口がくっつくいては離れるたびに、ユユさんの中がほぐれていきます。とくに顕著なのは直接突きほぐされている子宮口でしょうか。離れる亀頭を名残惜しむかのごとく吸いついてきます。

「は、あはぁ……レレ、やめて……やめてぇ」

「んふー、気持ちいいでしょ?」

 ぐちゅりぐちゅりと、粘着質な音が結合部から鳴るようになりました。浅くはありますが、何度も抽送を繰り返したおかげでユユさんの膣内は柔らかくぼくを包み込んでいます。

 ユユさんの体を揺さぶりながら、レレさんも興奮したようでとろりと割れ目から愛液がこぼれていきました。

 小さな見た目の女性たちと淫靡な行為にふけっている倒錯的な興奮と、ユユさんの締めつける膣内に、限界が近づいてきました。

「あくっ、ふあんっ! ふ、深いぃ……」

 徐々に激しく、深く変化していくピストンにくったりと脱力してしまったユユさんが、ぼくにもたれかかってきました。レレさんがユユさんの体を上下に揺らす動きに合わせて、腰を突き上げると最奥に強くめり込みました。そのまま奥に押しつけるような抽送を繰り返すと、ユユさんの息が急に速まっていったのです。

「はっ、はっ……ひ、んんっ」

「いいなぁ、ユユきもちよさそう……」

 ぽっこりと肉棒の形が浮かんだお腹を撫でて、深く激しくピストンに変化させました。すっかりと膣の硬さはなくなり、ねっとりと柔らかく絡みつく粘膜は次第に震えを大きくしていきます。

「んあっああやあ! だめっ、イっ……ぁぁぁ……」

「あ、豚さんもびゅーってしちゃえ!」

 レレさんのその言葉に、欲望を解放しました。子宮口に強く押しつけた鈴口から精液がほとばしって、ユユさんの小さな子宮に染み込んでいきました。

「あふ……ひゃあ……」

「あれ、ユユー? あれれ、きぜつしちゃってるぅ」

 初体験であれほど貪欲なレレさんが珍しいのですが、それは言わないでおきましょうか。失神してしまったユユさんから肉棒を引き抜くと、びくりと体を震わせました。絶頂した直後ですから、敏感な部分を軽く触るだけでイッてしまいそうですね。ユユさんを横たえると、すぐさまレレさんが飛び乗ってきました。

「えへへー、つぎはわたしだよ! え、なにあれ? あ、うそ……」

「へ?」

 呆然とした様子でぼくの膝から離れていったレレさんが、体を震わせながら茂みの中に隠れてしまいました。いまだ裸なので痛そうですが、それよりも怯えているようです。ってあれ、ぼくの背後を見て隠れたということは、まずいのではないでしょうか。

「なにやら淫靡な香りがすると思えば、種として優秀なオークがいるではないか。まったく、奴らは優秀なのに私たちが会いにいくとすぐ逃げてしまうからなぁ。ちょうどよく捕まっているようだし、連れていこうか」

「あ、アラクネ族……ですよね?」

「うむ。では行こうか」

 ばきばきと、ぼくを拘束していた枝や蔦をあっさりと引きちぎり、代わりに蜘蛛くもの形をした下半身から糸を吐き出してぐるぐる巻きにされてしまいました。

 これはしばらく帰れないかもしれませんね。