あとがき

 

 初めての方は初めまして、WEB版からの方はこんにちは。作者のテランです。

 何のひねりも芸もない挨拶ですが、まずは本作を手に取っていただき、誠にありがとうございます。

 さて、突然ですが、皆さんにとってゲームや物語のモンスターとは、どのような存在でしょうか?

 私は小さい頃からゲームというものが大好きでして、初めてプレイしたポケットな某作から始まり、ドラゴンなあれやファイナルなそれなど、いろいろなゲームをプレイしてきました。

 そんないろんなゲームに当たり前のように登場するのが、様々なモンスターたちです。

 時には主人公のく手を阻み、時には心強い仲間となる彼らなしでは、大半のゲームは味気のないものになってしまうのではないでしょうか。

 そんなモンスターたちを、経験値やお金稼ぎなどのためにちぎっては投げ、ちぎっては投げとじゆうりんの限りをくしていた私ですが、ある時から、モンスターとはいったい何なのだろうという考えを抱くようになりました。

 そんなのただの敵キャラだよ! と言ってしまえば簡単ですが、それでは面白くはありませんよね。

 野望達成のために、物語の始まり以前からコツコツと頑張っていたり、時には、家族や仲間のために死地へと飛び込んでいたりするのかもしれません。

 幾多の主人公たちがつづる、華々しい冒険たんの裏側には、その敵であるモンスターたちによる物語が存在します。

 前置きが長くなりましたが、この作品はダンジョンマスターとその仲間たち、いわば大多数のゲームや物語の主人公ではなく、その敵側のお話です。

 時に助け合い、時には悩み迷いながらも、生きるために戦う彼らの物語を、読者の皆さんと一緒に追っていくことができればと思い、この作品を書き始めました。

 ダンジョンに住む主人公やその仲間たち、そしてそこにやってくる、さまざまな事情や目的を抱えた挑戦者たちの姿や生き様が、読者の皆様に伝われば幸いです。

 そんな始まりだった本作ですが、ほんの記念のつもりでネット小説大賞に参加させていただいたところ、あれよあれよという間に選考を駆け抜け、双葉社様より書籍化させていただくことになりました。

 そのレーベルはなんとモンスター文庫!

 モンスター側のお話である、この作品にぴったりな名前で運命すら感じてしまいますね。

 この作品をWEBで書き始め、そしてこうして書籍化に至るまでには、いろいろなあれこれもありまして、一時は途中で折れそうになったこともありました。

 そんな私を励ましてくださった読者の方々や、編集部の皆様のおかげで、何とかこうして1巻に続けて、2巻も出すことができました!

 どちらか欠けていれば、きっと本作はこうして皆様の手に渡ることもなかったでしょう。

 この場を借りて、もう一度皆様に心よりの感謝を申し上げます。