メタバース接客業:仮想空間での触れ合いが価値になるメタバース内の一般人が在宅で「接客業」をすることが当たり前になるでしょう。従来の二次元インターネットのWebサイトと違い、メタバースではその空間の中で「生きている人」と親密に関われることが大きな価値を持ちます。物理現実の接客業と違い、場所に縛られず自宅から世界中の人を相手にできるため、質の高い接客サービスができる人は一種のクリエイターとみなされ、大きな需要が集中するでしょう。
企業による常設型のワールドやイベントが増えると、商品やサービスの説明をするための接客担当者を雇うような需要が増えるでしょう。現実世界のキャバクラのように、コミュニケーションそのものを目的として収益化するお店も増えるでしょう。また、Metaの「Horizon Worlds」ように、需要拡大を目指すメタバースのプラットフォームが、初めてソーシャルVRを体験する人向けのインストラクターや遊び相手としてメタバース原住民を雇うようなケースも大いに考えられます。物理現実同様、メタバースにおける接客アルバイトだけで生活することも当たり前になるでしょう。
また、接客とはちょっと違いますが、英会話や特殊なスキルなどを持った人が、個人で対人レッスンをするようなビジネスも登場するでしょう。
このように、今後メタバースの経済機能が発達して徐々に人口が増えると、さまざまな職業が登場し、メタバースの世界で働くことが当たり前になります。今回挙げた三つの職業分野はあくまで初期の現象に過ぎません。メタバースが引き起こす経済の革命「分人経済」「超空間経済」が発展すると、いずれメタバースの経済は物理現実を凌駕する規模になり、究極的には物理現実におけるあらゆる職業がメタバースで置き換えられ、ほとんど全ての人がメタバースで働くようになっていくでしょう。