現在のメタバースにはさまざまなクリエイターが集まっています。ほとんどの方はプロというわけではなく、昼間は私と同じく物理世界で別の顔で仕事をしている方々です。つまり「分人クリエイター」ということになります。メタバースでは移動の時間も手間もなく、瞬時に特定の場所にその人たちを召喚して、短期間低コストでクオリティの高いクリエイティブ活動ができます。私たちは、その人たちの物理現実での顔も本名も知りません。完全に分人として、メタバース住人同士として関わっています。それでも必要に応じて金銭のやり取りも行いますし、当たり前のように信頼が生まれていきます。

今後メタバース内の経済が発展していくと、このように自分の中のさまざまなクリエイターとしての側面に「分人」としての独立した名前と姿かたちを与えて、そのスキルをサービスとしてメタバース内で提供してお金をとるビジネスが一般化するでしょう。いずれはそれを専業として生活する人も増えていくはずです。

メタバースが可能にする「分人経済」は人々のクリエイター化を促し、人々が経済の主役となる「クリエイターエコノミー」をさらに加速させていくのです。