バーチャルセックスが変える性のありかたバーチャルセックスをコミュニケーションとして捉えた際のメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
②については、前節で紹介したようにメタバースでは物理性別と関係なくカップルが生まれており、そうしたカップルのコミュニケーション手段になりえます。また、心身の性が一致しないトランスジェンダーの方にとっての新たなコミュニケーション手段になる可能性も考えられます。
③については、これまで物理女性は特にリスクを負う側になりやすかったですが、誰もがコミュニケーションの一環として行為を楽しみやすくなる可能性が考えられます。また、これら三大リスクが非常に大きいため、これまで性行為は現代社会では「嫌らしいこと」「はしたないこと」とされ隠される傾向がありましたが、もしかすると今後はよりオープンな自己表現手段の一つとなっていくかもしれません。
一方で、デメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
②については、物理現実と違って触覚が存在しないため、特に慣れていない人は感じられる臨場感が足りない可能性があり、視覚や音によって感情移入する能力や、先述した「ファントムセンス」の適性などが求められる場合があります。将来的には万人が楽しめるように、専用の触覚デバイスなどが普及するかもしれません。
また、仮にこうした現状の課題が解消され、将来的に従来の行為に対し支配的になった場合、当然の帰結として、人類は子孫を残さなくなり滅んでしまうのではないか? という懸念が挙がると思います。人類滅亡を防ぐため、バーチャルセックスに対して法的に何らかの制限をかけるような議論も遠い将来的には十分に考えられるのではないでしょうか。