
前章で解説した通り、メタバースにおけるアバターはその人の大事なアイデンティティであるものの、一方で、物理現実の肉体と違い、その人のセンスで自由に選べるものです。心理的距離を縮める意味では大きな力を発揮しているものの、アバターだけでは恋の「決め手」とまではなりづらいのではないでしょうか。
恋に「落ちる」というように、恋愛感情とは本人にはどうにもなりづらいものです。物理現実では、相性の悪い相手を好きになってしまい、悲しい思いをするような事例もままみられます。メタバースでは、相手と距離を縮めやすい一方で、相手の物理性別や見た目に惑わされず、相手の内面と正しく向き合えるとすると、ある意味では恋愛にとってもっとも理想的な環境であると言えるのではないでしょうか。