
当然ですが、物理現実のスキンシップと違い、物理的な触覚があるわけではありません。3章で説明したように現在一般的なVRゴーグルが再現するのはあくまで視覚と聴覚のみです。触覚を物理的に再現する触覚スーツなども発売されていますが、現在のソーシャルVRではまだ対応しているものは少なく、高価なこともありまだ一般的ではありません。
ただし、7章で詳しく解説しますが、アバターの身体が他の人に触られたときに「実際に触られたような感じがした」と数多くのVRユーザーが報告しています。これは「ファントムセンス(VR感覚)」と呼ばれるもので、アバターの身体を脳が実際の身体と誤認識することによってさまざまな感覚を疑似的に感じる現象です。メタバースでのスキンシップの際、この「ファントムセンス」によって擬似的に触覚を感じている方も数多くいます。逆に、ファントムセンスを開発する行為としてスキンシップが行われる場合もあります。