注意点は、VRゴーグルを被っているので物理現実側は直接見えているわけではないため、3章で説明した「ルームビュー」があるとはいえ、酔っ払うとお酒をこぼしやすいことです。特にグラスやジョッキで飲むと大変危険です。よく誰かが大惨事になり、悲鳴が聞こえて来るのはVR飲みでは日常茶飯事です。お酒の見た目を楽しむわけではないので私はグラスは使わず、手にコントローラーの代わりに缶ビールを持って楽しむことが多いです。おつまみは、食器を使わずにブラインドタッチで食べられて、なおかつ手が汚れづらい「柿ピー」などが好まれます。

お店の予約、移動や事前調整の手間がなく、飲みたいと思ったその瞬間に始められるのがVR飲みのメリットです。欠点はお酒やおつまみを他の人と共有できないことと、なくなったら物理現実に戻ってコンビニに買いに行く必要があることです。

たまたま飲みたいときにフレンドが誰もオンラインでなかったときは、一人でぶらっと「飲み屋街」に行くこともあります。私が好きな場所の一つがVRChatの「ポピー横丁」というワールドです。ここは昭和感のある日本の懐かしい飲み屋街をまるごと再現したワールドで、誰でも入れるパブリックのワールドとして、毎晩朝まで賑わっています。小さな居酒屋がいくつも並んでいて、それぞれに会話の輪ができています(お酒は各自用意するので、店員さんがいるわけではありません)。路上で飲んでいる人や、ダンスや弾き語りなどのパフォーマンスをしている人もいます。VR業界の大物や、私のようなVTuberも普通に混じって飲んでいたりします。お酒を飲まずにソフトドリンクで楽しんでいる方も当然たくさんいます。思い切って声をかければ、きっとどこかの輪に入れてもらえるはずです。私も、ここで知り合って仲良くなった友人は数え切れません。