icon男も女もkawaiiボイスになりたい

さて、わざわざ加工音声を使い、「物理現実と違う声で喋る理由」はそもそもなんなのでしょうか。「発声技術・ボイスチェンジャー・音声読み上げソフトを使っていると答えた方は、その利用目的を教えてください」を聞いたところ、今回の全調査を通して私にとって最も衝撃的な結果が出ました。それは、物理女性の場合も39%もの方が「男声を女声に変換するため」を理由として選んでいたことです。この方々は元々女性のはずですが、おそらく、本人としては「声が男性的」などのコンプレックスがあるのではないでしょうか。つまり、単に女性的な声を出したいのではなく「可愛らしい美少女ボイス」つまり「kawaiiボイス」を出したいのだと考えられます。

加工音声ユーザーのうち、何らかの方法で「女声」を出している人の割合を見ると、物理男性では75%、物理女性では、先ほどの「男声を女声に変換するため(39%)」と「性別は変えないで(女性のまま)いつもと違った声をだしたい(44%)」を合計して、83%でした。つまりアバターと同様、男女問わず、声に関しても女性でありたい人がほとんどでした。逆に、女性が男性の声を出しているケースは11%と、あまり多くはありませんでした。

地域別でみると、どの地域でもやはり「男声を女声に変換するため」が半数以上でしたが、北米では「非人間の声を出すため」が5%と一定数いました。たしかに私の実感としても、海外ではボイスチャンジャーで声の性別を変えることには日本より抵抗がある一方で、アメリカのユーザーはボイスチェジャーでロボットのような声やモンスターのような声を出している人を見かけることはあります。これは思い描く「なりたい自分」に関する文化の違いと言えるかもしれません。