iconアバター種族の多様性

アバターの外見的特徴のうち「性別」に続いて注目したいのは、アバターの「種類」です。ソーシャルVRでは、自由なアバターの姿になることができます。美少女、天使、巨大ロボット、犬、現実の姿そのままのリアルアバター、本当にさまざまなアバターが使われています。一体どんな種類のアバターが選ばれているかを調べることで、メタバースにおける私たちの在り方を理解することに役立つのではないかと考えました。そこで、こういったアバターの種類を「アバター種族」として改めて定義し、それぞれの使われている割合を条件ごとに調べてみることにしました。

ところが、メタバースにおけるアバターは本当に多種多様で、それを漏れなく重複無く分類するというのは前代未聞の試みでした。SNSでユーザーに使っているアバターをヒアリングしたり、実際にソーシャルVRでさまざまなコミュニティを巡り、どんなアバターの人がいるか実地調査して分類方法を検討した結果、手足があって実際の人間に近いかたちをしている広い意味での「人間型」と、そうではない「非人間型」の二つの大項目に分けた上で、前者を3種、後者を4種の小項目にさらに分類、計7種の「種族」を定義することにしました。

〈人間型〉

  1. ① 「人間」:現実の人に近い人間型。(例)アニメ風の美少女、現実そっくりのリアルアバターなど。
  2. ② 「亜人間」:動物の耳や尻尾や羽が生えているなどファンタジー要素のある人間型。(例)猫耳美少女、狐のお姉さん、翼が生えている天使など。
  3. ③ 「人型ロボット・サイボーグ」:身体の一部もしくは全体に機械要素のある人間型。(例)サイボーグ少女、戦闘ロボットなど。

〈非人間型〉

  1. ④ 「動物」:実在する動物、人型でないもの。(例)パンダ、ネズミ、フクロウなど。
  2. ⑤ 「植物」:実在する植物、人型でないもの。(例)ネギ、樹木、ダイコンなど。
  3. ⑥ 「モンスター」:実在しない生物、人型でないもの。(例)触手エイリアン、ドラゴン、スケルトンなど。
  4. ⑦ 「その他」:上記いずれにも該当しないもの。(例)オシロスコープ、車、非人型ロボットなど。

なお実際には、例えば人気の高い「猫耳」の生えた美少女アバターなどについては、その猫耳が実際に生えている肉体とみなせば「亜人間」、単なるアクセサリーとみなせば「人間」になるでしょうし、中には判断の難しいケースもあると思います。しかし、あくまで本人がそのアバターの身体をどう捉えているかという自己認識によって分類することにしました。したがって、全く同じアバターを使っていても、使う人によって種族が変わるということは理論的にはありえます。