icon女性アバターが選ばれる三つの理由

ソーシャルVR全体として、女性アバターを選ぶ物理男性ユーザーが7割近くを占めていました。なぜ男性は女性になりたいのでしょうか? まず考えられるのが、可愛くありたいという、ある種のファッション的な理由です。

①「可愛くなりたい」

物理男性が女性型アバターを使う理由1位は「単にアバターの外見が好みであるため」(61%)でした。アニメなどでも可愛い女性キャラクターが圧倒的に人気であることから、可愛い外見を楽しみたいというのは納得しやすい理由ではないでしょうか。物理現実では男性が女性キャラのコスプレをするのは難易度が高いですが、メタバースではその制限はありません。また、女性の方が男性よりもファッションの幅がひろく衣装なども揃っているため、女性になってファッションを楽しみたいという意見もよく聞かれます。つまり、メタバースにおける女性アバターには「ファション」という側面がありそうです(アバターのファッションについては6章でも詳しく取り上げます)。

次に、物理男性が女性型アバターを使う理由2位は「より自分を表現しやすい、またはコミュニケーションしやすいから」(27%)でした。こちらはさらに「より自分を表現しやすい」と「コミュニケーションしやすい」の二つに分解して詳しく考えてみましょう。

②「感情表現をしたい」

「より自分を表現しやすい」について具体的に考えると、女性になると感情表現がしやすいこと、感情表現をしても威圧感が与えづらいことが考えられます。特に日本においては「男は黙って×××」とよく言うように、物理現実において男性は寡黙で感情を表に出さないことが「男性らしい」とされることが多く、あからさまに感情を表現することはあまり受け入れられない場合が多いと言われます。それに対する反動として女性になった感情を表に出したいという声はよく聞かれます。つまり、メタバースにおける女性アバターには「感情表現ツール」という側面がありそうです。

③「相手と距離を縮めたい」

「コミュニケーションしやすい」について具体的に考えると、女性アバター同士だとコミュニケーション時の物理的な距離が縮まりやすく、結果的に心理的な距離感も縮まりやすいことが考えられます。つまり、メタバースにおける女性アバターには「相手との距離を縮めるツール」という側面がありそうです。