今後ソーシャル的な活用が広がるかバーチャルキャストは元々の出自が配信アプリケーションであるため、配信目的では他社の追随を許さない優れた機能とユーザビリティを持ちます。その反面、ソーシャル性には課題が多いです。
まず16名しか入れないのは「大規模同時接続性」の観点で物足りません。基本的にVRしか対応していないため気軽に入る手段がなく「アクセス性」にも課題があります。
また、他のソーシャルVRには当然のようにあるフレンド機能をはじめとしたソーシャル的なしくみがありませんでした。さらに「スタジオ」はあくまで配信スタジオであるため、立体的な空間やギミックが作れず、他のソーシャルVRのように「旅行」的な楽しみ方がしづらい側面がありました。
こうした状況を改善するため、2021年1月には既存の「スタジオ」と併存するかたちでソーシャル性を強化した新たな仮想空間「ルーム」を新たに追加、8月にはさらに「フレンド機能」を追加し、それまでの配信特化から一般的な「ソーシャルVR」に大きく寄せた開発方針に舵を切りました。
実際に活用が広がるのはこれからですが、バーチャルキャストはもともと「ザ・シードオンライン」による個人間でのコンテンツ経済があり、商用利用も幅広く許可されています。今後配信目的だけでなくカジュアルな「住民」が増えた場合、「経済性」が回り始めメタバースとして発展するチャンスは大いにあると私は考えています。