「経済性」も非常に洗練されています。Neos VRでは仮想通貨による個人間決済が実装されており、物理現実でお金を手渡しする感覚で作ってもらったモノやサービスに対して対価を払うことができます。また、商用利用のためのガイドラインが整備されており、個人の場合はほとんどの場合ライセンス契約なしで商業イベントイベントを行い、自由に経済活動を行うことが可能になっています。
「アバターの表現力」が非常に優れていることも特徴です。Neos VRは各種トラッキング技術へのサポートが非常に充実しています。例えば、VRChatでは表情はコントローラーで操作すると説明しましたが、Neos VRでは「アイトラ(眼球認識)」「顔トラ(表情認識)」などに対応しており、最新の対応機器を使えばアバターの顔の表情を自分の肉体の表情と完全に連動させることが可能です。また、身体の全身の動きをアバターと連動させる「フルトラ(全身認識)」も他のソーシャルVRと比べても極めて高いレベルで対応しています(これらトラッキング技術については3章で詳しく解説します)。
さらに、アバター同士のインタラクションに対応しています。VRChatでは相手のアバターに触れても基本的にすり抜けてしまうのですが、Neos VRでは触れた相手のアバターの髪や尻尾が揺れて反応し、お互いに触れ合うことができるのです。
こうした「トラッキングの充実」や「アバターインタラクション」により、没入性も格段に上がります。アバターがまるで自分の本当の身体になったかのように感じられるのです(アバターの身体感覚については7章で詳しく解説します)。
また、Neos VRでは重力のオン・オフをユーザーが自由に切り替えられます。まるで宇宙遊泳のようにキャラクターが仮想空間をふわふわ浮いているさまはとても不思議ですが、創作活動はもちろんのこと、会話をする際にも一箇所により多くの人が集まれてとても便利です。物理現実を再現するのではなく、物理現実を超えた空間を作ろうという思想がここにも強く現れています。