「ソーシャルVR」とは何か「ソーシャルVR」とは、オンラインの三次元仮想空間でアバターの姿でコミュニケーションを行うことができるサービスのうち、VRゴーグルで没入体験が可能なものを指します。一般ユーザー向けの普及用VRゴーグルが発売されたVR元年=2016年以降、さまざまなサービスが登場しました。すでに多くのユーザーに利用され活発なコミュニケーションが行われています。
ソーシャルVRユーザーの9割以上(後述)が利用している一番人気の「VRChat」の最大同時アクセス数が2022年の元旦時点で約9万人を記録したので、VRを使ってソーシャルVRを利用しているユーザーは現在全世界で数十万人規模だと推定されます。VRChatの発表(2019)によれば日本人の割合は3.6%なので、そのうち日本人ユーザーの数は数千~数万人規模だと推定されます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響もあり、近年ユーザー数は劇的に増加しています。
後述する四大ソーシャルVRをはじめとして、それらサービスうちのいくつかは既にソーシャルVRの枠を超えて、優れた「経済性」や「アクセス性」を備えたものも多く、1章で挙げた「メタバースの定義」七要件を全て最小限満たす「必要最小限のメタバース(Minimum Viable Metaverse)」と呼んで差し支えないと考えています。
本章では、現在のソーシャルVRの世界について、実際にどのサービスがどんな目的で紹介されているのか調査結果を紹介し、特に利用の多かった四大サービスについてサービス内容や利用シーン、抱える課題などを具体的に解説し、実際のユーザーのプロファイル(人物像)も詳しく見ていきます。さらに、未来のソーシャルVRである、Metaが開発中の新サービス「Horizon Worlds」についても解説します。