今後新しく広がっていくメタバースの概念・ビジョンを、一般人にもわかるように、熱く、丁寧に、しかし物理現実世界で生身の物理肉体の姿で説明するザッカーバーグ。一方で、メタバース世界でアニメキャラクターのようなアバターの姿でリビングルームに集まり、そんなザッカーバーグの姿をテレビで見守る私たちメタバースの住人。まるでアニメの登場人物が、現実世界の出来事を覗き込んでいるようなこの光景、メタバースに行ったことのないかたにはさぞシュールなものに見えるでしょう。もしかしたらピンとこないかもしれません。でも、これが私たちメタバースで生きる住人たちの日常なのです。メタバース内の「仮想現実」もあくまで「現実」なのです。

Facebookの歴史は、今でこそ当たり前になった「Web 2.0」「ソーシャルネットワーク」と称されるインターネットの革命そのものでした。それを牽引したザッカーバーグが、15年以上かけて築き上げてきたブランドを変えてまで目指す、「次のインターネット」メタバースとは果たして何なのでしょうか。本書では、メタバースに生きる一人の原住民である私が、自分自身の実際の体験・数多くの原住民たちへのインタビュー、そして全世界のユーザーを対象に実施した調査データをもとに、その真の姿を解説していきたいと思います。