4カ国発音を攻略する!
Vol. 1
イギリス
英語編
TOEIC に登場するアメリカ以外の3カ国(イギリス、オーストラリアまたはニュージーランド、カナダ)の発音とアクセントは、聞き慣れないと違和感を覚えるかもしれない。しかし、特徴的な発音の違いを知り、頻出する語を中心に、各国のナレーターが話す言葉に耳を慣らしておけば、心配は無用である。
本書のコラムでは、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語の特徴的な発音を順番に取り上げ、口に出しながら学んでいく。積極的に発音練習に取り組もう。
まずはイギリス英語から挑戦してみよう。
語尾の /r/ は発音されないことが多い
米語(アメリカ英語)の /r/ が、イギリス英語では消失する。

*ただし、すぐ後ろの単語が母音で始まるときは、次の単語の母音と結びついて、語尾の r がはっきり発音される。リエゾン(単語単体では聞こえない音が、その後に母音が来ると明確に聞こえる)を形成する。
ex. far away、a pair of
/f/、/m/、/n/、/s/、/θ/ の前の母音が異なる
特に「子音+ a +子音」の形の場合に、違いは顕著だ。
米語: /f/、/m/、/n/、/s/、/θ/ の前の母音は /æ/(アとエの中間の音)
イギリス英語: /ɑː/(口を大きく開けて長めに伸ばしたアー音)

単母音 /ɑː/ の長さが異なる
米語の /ɑː/ が、イギリス英語では /ɔ/ となる(/ɑː/ は /ɑ/ とも表記される)。

2重母音の音が異なる
米語の /ou/ が、イギリス英語では /əu/ の発音になる。

米語の /iː/ が /ai/ になる

米語 /duː/ が /dʒuː/ になる

子音 /j/ の音の変化
米語では /j/ 音が消失するが、イギリス英語では発音する。th、t、d、n の後ろに u、ew が位置する場合、つまり /j/ の直前に /t/ 音や /d/ 音がある場合は、子音が融合する。

母音の間の子音 /t/、/d/ を明瞭に発音
米語では、母音で挟まれた /t/ や /d/ の音が日本語の「ラ行」子音に似た発音になるが、イギリス英語では明瞭に発音される。

wh で始まる語の音が異なる
米語では /w/ の音の前にかすかに /h/ 音が入る。イギリス英語は /w/ 音から始まり /h/ 音は入らない。

そのほかの特徴的な語

それでは以下の会話を音声で聞いた後、太文字の部分を意識しながら音読しよう。
訳:こちら
DL1-11
M: It’s a pity that Mr. Kent is resigning next month. It seems either Mr. Gonzales or Ms. Wallace is going to take over his duties. To be frank, I don’t care who becomes boss.
W: Well, it does matter to me because I just can’t get along with Mr. Gonzales. He is a capable manager, but I often find it difficult to work with him. He has too much confidence in himself.
M: John has exactly the same opinion as you. Anyway, I have to complete my project report quickly. The due date is Wednesday. Can you help me to review the contents?
M: Certainly. When will you be available? You should probably ask Jane to join us. She would be of great help, too.