900点到達の最短ルートは
「音読」トレーニング
リスニングやリーディングで英語を速く正確に理解するためには、「耳で聞く音声」、「文字化されている語」、「意味」の3者を速やかに一体化させることが不可欠です。スピーチやトークを何度も聞くだけでは学習として不十分。本書では、実践が容易で、効果をすぐに実感できる音読メソッド・トレーニングを通し、TOEIC 900点到達に必要な英語力を培います。
ネイティブスピーカーにできるだけ近い形で、単語のかたまりごとに意味をとらえながら、発音、強勢(ストレス)、イントネーション、リズムをまねて、スピーディーに音読することで、英語を聞き分けたり、速読する力もアップします。脳研究の専門家である東北大学未来科学技術共同研究センター教授の川島隆太医学博士の研究によれば、目・口・耳を使う音読は多くの感覚を使用するため、ただ聞いたり、黙読したりするよりも記憶効率が高いそうです。
では、最大限に効果的な音読はどのように行えばいいのでしょう。実践する際に重要なポイントを確認しましょう。
1)英語の語順のまま理解する(Progressively)
英語は通常、重要事項、結論が先に来て、その後に理由や例などさらに具体的な情報が付加され、最後に再び結論が述べられる論理構造になっています(「結承結」の構造)。この論理構造に基づいた、progressiveな理解の仕方を目指しましょう。
2)Chunk(語のかたまり)で情報を把握する(Chunking)
chunk(チャンク)と呼ばれる「語のかたまり」「語の単位」ごとに理解するのが大切です。なぜならネイティブスピーカーは「意味」または「音声」のかたまりであるチャンクで聞き、話し、読み、書くので、chunking でネイティブスピーカーの発想に近づくことができます。
3)重要個所を強調して、リズミカルかつスピーディーに感情を込めて読む(Rhythmically with feeling)
英語には音楽のような側面があります。発音、強勢、イントネーションだけでなく、音の強弱・長短・速度のリズムとスピードが大切な要素なのです。どの語を強調するか強弱を意識しながら、リズミカルかつスピーディーに読むことで、自然とネイティブスピーカーの口と耳に近づいていきます。
以上のポイントを踏まえて、TOEIC テスト900点突破を目指し、本書の特訓プログラムをスタートしましょう。
音読の基本用語一覧
slash reading:意味の切れ目の個所にスラッシュ(/)を入れながら読むこと。
slash listening:スクリプトを見て、意味や音声の切れ目の個所にスラッシュを入れながら聞くこと。
repeating:文や語句を聞き終えた後に、聞いたとおりに繰り返すこと。
overlapping:スクリプトを見ながら、聞こえてくる音声と同じ速度で読むこと。
shadowing:聞こえてくる音声をやや遅れて、できる限り正確に繰り返すこと。
dictation:音声を聞いて、内容を書き取ること。
prosody:話し言葉に含まれる各種の音声要素のこと。発音、強勢(ストレス)、抑揚(イントネーション)、リズム、ポーズなど。
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