あとがき


 こんにちは、とりこういちです。『しろさん』の2巻、しくいただけましたでしょうか。

 今回は白奈が良い場面で活躍し、美味しいところをいただいていくというまさにタイトル通りの内容になったのではないかと自分では思っております。色んな物を食べたり調べたりしつつ楽しんで書いたものなので、少しでもそれが伝わりましたらうれしいです。

 さて、今回も前巻同様に二つの話で構成されているので、各エピソードの制作裏話でも。


・『魔術師事件』

 ステーキに関する話です。1巻では肉料理が出なかったので、最も肉らしい料理を素材に選んだのですが、そこに魔術師が絡んでくるのかと言いますと……

 プロット作成前の段階ではアラン・パッサールさんという料理人が念頭にありまして、この方は野菜料理のスペシャリストとして有名なのですが、卓越した肉の調理技術も持っています。昔は『肉の魔術師』と呼ばれていたそうです。だから肉と魔術師という言葉がぱっと結びつき、それでは魔術とは何か? 現実社会においてそれは……と考えていった結果、このような話となりました。登場する様々なうんちくも含めて楽しんでいただければ幸いです。


・『時間跳躍者事件』

 カレーに関する話です。カレーに時間跳躍が絡んでくるのかと言いますと……

 それはシンプルにカレーの種類が様々だからで、種類が多い=何度も食べる=何度も繰り返す=タイムリープ……と、自分の中でつながりました。

 今回色々と食べて改めて思ったのですが、カレーはどれもしいですね。まずいカレーというのはあまり食べた事がない気がします。そして一番美味しいカレーを挙げろと言われたら、個人的にはやはり子供の頃に食べたカレーでしょうか。当時のカレーの好きっぷりは異常だったと思います。家のカレーも給食のカレーもやたらと美味しかった。あの頃の舌がカレーを最も美味しく味わえる感度を持っていたのかもしれません。


 以下より謝辞になります。

 いつも的確な助言をくれる担当様、ありがとうございます。色々と気を遣っていただき、今回も気持ち良く書けました。おもしろい物を書く事で恩返しをしていきたいと思っております。

 美麗なイラストを描いてくれた様、感謝しております。カラーもモノクロもクオリティが高く、見とれてしまいます。心からお礼を申し上げます。

 そして心優しい読者の皆様、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 1巻の内容はおかげ様で温かい反応をいただけたようで、韓国のソウル文化社様から翻訳出版のオファーもいただけました。世の中、がらい事も間々ありますが、この本を読んで少しでもほっこりしてもらえたら、書き手としてこの上なく幸せです。

 それではまたお会いしましょう。


とりこういち