あとがき



 読者の皆様ごきげんよう。作者の刑部おさかべです!

 第一巻の発売以降とても温かいご声援を頂いていた本作『せいしゆんはいしやぼっちろう~』でしたが、そのおかげもありまして、こうして第二巻を世に出すことができました! 本当にありがとうございます!

 年末年始まで粘ってどうにか書き上げた第二巻ですが、ご存知の通り夏休みのお話でございました。冬と春の間くらいの発売になりますが、これを読んで夏を想っていただければ幸いです。

 さて、今回はあとがきの尺を少々多めに頂けましたので、書く側としての個人的姿勢の話をば。ちと背伸び気味に、意識高めな話で恐縮ですが……。

『小説家になろう』で活動し始めた頃より今に至るまで、時おり頂く質問が一つございます。つまり、本作のヒロイン・たちばなかれんにモデルはいるのか、と。

 結論から申しますと、まあ、あんな子は現実世界にはいませんよね(笑)。

 作者個人はリア充だったってことはないですし、ましてあんなに甘い経験はありません。なので全部が全部、想像です。噓っぱちです。読めば明らかなことですが、リアルってわけでもないです。

 ですが同時に、それで大丈夫なのかなと思う理由もあったりします。

 ええと、ですね……私個人の人生は、良い人にも恵まれ、楽しい思い出も程々にはあります。ただ、そういった素敵な出会いですとか、今まで起こった全てのことに出来うる限りのリスペクトを払った上で、それでも言わなければならないことがあります。

 どうせ現実なんて、つまらないです。

 例外は……どうなのでしょう、探せばあるのでしょうか?

 それほど長く生きている訳ではないので本当のことは知りませんが、少なくとも、そっくりそのまま文字や絵や映像に起こして物語にできるほど面白い人だとか出来事だとかというのは、現実には一切存在し得ないのではないかなと。

 なので私の仕事は、文章を通じて、何らかの形で、ちょっとでも良いから現実を超えたモノを提供することです。そしてこう考えると、必ずしも実体験に引き出しを求める必要はなくなります。むしろ現実の完全コピーでは困るとさえ考えています。

 書き始めて知ったことですが、想像の世界って思ったよりブッ飛んでいて広いです。

 書く側としてその味を知れば、このどうしようもなく無味乾燥な現実を乗り越えられる気がするのです。読む側にいる方々にも、この味を共有して頂けることを願っております。どうせ読むなら、現実にいるリア充の方々以上に楽しんで頂きたいものですね!

 本作やそのキャラクターがそこまで達しているかは、そこは読者様の審判に任せるほかないのですが……もしよろしければ、また感想を聞かせてください!

 それでは話はこの辺にして、謝辞の方を。

 まずは担当編集のS様。今回は本当にご迷惑をおかけ致しました! しかも原稿を作るにあたって様々な面で助けて頂き、もう何と申し上げればよいか……。

 あやみ先生には、前回に引き続き素晴らしいイラストを描いて頂きました! おかげ様で、キャラの可愛さが全面に押し出された、力のある本になったと思います。

 そしてWeb版から、前巻から、あるいは第二巻で初めてという方も含めて、全ての読者の皆様方。お付き合い頂いて、本当にありがとうございました!

 願わくは、またお会いしましょう。


刑部おさかべだいすけ