
「ネロ。今日限りでお前はパーティーから追放だ。わかったらとっとと荷物を纏めて出ていけ」
それは突然の宣告だった。僕は入っていた勇者パーティー【栄光の軌跡】からの追放を言い渡されてしまった。
頭が真っ白になってしまい、一瞬何を言われたかも理解できず僕はキョトンとしていた。
立ち尽くす僕を見ながら勇者がやれやれと
「うわっ! な、何するんだ!」
「ふん。お前がボケっとしているから目を覚ましてやったんだよ。それと何度も言わせるな。お前は追放だ。今すぐ荷物を纏めて俺たちの前から消え失せろ」
ガイに改めて宣言された。彼は勇者の紋章を授かった男で、このパーティーのリーダーだ。
「そんな。この一年ずっと一緒にやってきたのに、どうしてだよ!」
「そんなの決まっているだろう。お前の属性が全く使い物にならない水だからだ」
ガイがはっきりと言い放つ。そう、僕は水属性だ。
この世界には「属性」というものが存在し、それは紋章によって決まる。紋章には武系紋章と魔法紋章があり、一二歳を迎えたときに行われる儀式で、手の甲に浮かび上がることで発覚する。