おまけ その1
最旬人物「ヒンシュク大賞」を決定するぜっての
『週刊ポスト』連載「ビートたけしの21世紀毒談」の人気企画がスピンアウト! スキャンダル続出で、政財界、芸能界、スポーツ界などあらゆるジャンルからお騒がせ人物が登場した2016年。その中でも最も「悪目立ち」した人物に贈られるのが、ビートたけしプレゼンツ『ヒンシュク大賞』である。さて「世界のキタノ」が栄冠を授けるのは誰だ?
──たけし審査委員長、今回は豪華ですよ~。〝現代のベートーベン〟佐村河内守さんと元兵庫県議の号泣男・野々村竜太郎さんという「10年に1人の逸材」がW受賞した2014年を上回る質と量です!
たけし(以下、「 」内すべてたけし)「何が『質と量』だ、バカヤロー。言っとくけど、オイラは『ポスト』から勝手に審査委員長に祭り上げられてるだけなんだからな。その辺ちゃんと言っとかないと、そのうち『お前が言うな!』ってブーメランが跳ね返ってきそうだよ」
──ご心配なく! 『フライデー』殴り込み、バイク事故、そして数々の女性問題とこれまで芸能界トップクラスのヒンシュクを買いまくってきたビートたけしさん以上に、この賞の審査委員長の適任者はおりません!
さァ、早速選考に参りましょう。最初のノミネートは、『笑点』司会交代劇の最中に錦糸町で女性とラブホにしけこんでいたのがバレてしまった三遊亭円楽師匠!
「『よ! 日本一のモテ男!』って拍手してやりたいところだけど、入ったラブホがご休憩4500円ってのは頂けないね。重鎮なんだし、そこはミエを張ってもらわねェと。それにしても落語界は今でもこの話で持ちきりらしいぜ。昔、古今亭志ん朝さんが自宅の場所から『矢来町の師匠』と呼ばれてたけど、最近は円楽も『錦糸町の師匠』で通るらしい(笑)」
──よしなさい!
「でも惜しかったよな~。もうちょっと後なら週刊誌にスッパ抜かれても『ポケモン探してました』って言い訳すりゃなんとかなったのに。現場のラブホ近くにある錦糸公園は、珍しいポケモンがいっぱい取れるんで有名になったらしいじゃないの。オイラもヤバいときは『ポケモンGOで、つい』って言おうと思ってるんだっての」
──そんなの通用するわけないでしょ!
まさに全員ヒンシュク
──円楽さん以外にも、今回は不倫でヒドい目に遭った候補者がたくさんいます。芸能界の話題をさらったベッキーさん、「孕ませW不倫」のファンキー加藤さん、昔の同級生とヤッちゃった「とにかく明るい安村」さん、そして長年の愛人に関係を暴露された桂文枝さん……。
「まァ、このテの話に関しちゃオイラも北島康介ばりに『何も言えねぇ』なんだよな。不倫ってのは、別に当事者以外に迷惑をかけるわけじゃねェんだから、そんなに目くじら立てる必要ないよ。特にベッキーはかわいそうだよ。たった一度の色恋の過ちで若いオネエチャンがここまで世間から袋叩きにされるいわれはねェよ。叩くなら男を叩けってんだ」
──さすが、不倫では他人にも自分にも寛容ですね。
「うるせェぞ、コノヤロー!」
──ということで、13年の大賞受賞者・矢口真里さんも再びノミネート。たけし審査委員長と共演した『日清カップヌードル』のCMが、視聴者から『不倫していた矢口をネタにするな』ってクレームが入り放送中止になってしまいました。
「あぁ、あの矢口に『二兎を追う者は一兎をも得ず』って言わせたヤツか(笑)。バカバカしいよな。それならオイラだってとっくの昔にテレビに出られなくなってるよ」
──テレビは女性視聴者が多いからか、女性タレントの不倫に対する風当たりは本当に強いですね。
「だけど笑っちゃうのは、当事者の芸名・バンド名が『ファンキー加藤』だったり『ゲスの極み乙女。』だったりしたことだよな。〝名は体を表す〟とはまさにこのことじゃないかってさ」
──さて不倫関係では、政界からもノミネート。「育児休暇を取る」と宣言しておきながら、妻・金子恵美議員の出産直前に元グラビアアイドルと浮気していた宮崎謙介・元衆議院議員です。
「一般人の男が育休を取るのは家庭や会社の事情によってもちろんアリだけど、血税からウン千万のカネをもらっている政治家の場合どうなんだろう。結局、男にヒマを与えるとロクなことがないって見本になっちゃった。オネエチャンと遊ぶのは勝手だけど、育休宣言でアウトだよ。まァ、男はヒマになると、どうしてもオネエチャンに走っちゃう生き物なんだよな。男の育休ってのは、もしかしたら考え物なのかもしれないよな」
──さァ、政界には優勝候補最右翼がいます。舛添要一・前東京都知事です!
「出た! 平成のドケチセンセイ! 実写版ネズミ男!」
──よしなさい! 海外出張でのファーストクラス使用やスイートルーム宿泊への批判から始まり、公用車での湯河原別荘通い、家族での回転寿司利用や美術品購入など政治資金の私的流用疑惑などをサンザン叩かれた末の辞任でした。
「ニッポンの〝モッタイナイ〟が世界でウケてるらしいけど、これで〝セコい〟って概念もワールドワイドになったね。この人、頭脳明晰がウリだったのに、一連の抗弁を見るとバカ丸出しだよな。『ホテル三日月で緊急会議してました。相手は言えない』なんて言い訳、ツッコミどころ作ってるだけじゃないの。自分で勝手に騒ぎを大きくしてた」
──ホテル三日月は「舛添効果」で以前にも増して大人気だそうですよ。
「今後の舛添の政治家生命は厳しいだろうから〝温泉好き〟を活かして早く次の仕事を見つけたほうがいい。舛添監修リゾート『ホテル満月』なんて作ったらウケるぜ。温泉評論家もいいんじゃないの。『う~ん、いい湯だ。公用車で毎週通いたい!』『都の予算を使っても残すべき温泉だ』が決めゼリフなんだっての」
──いい加減にしなさい!
ホストクラブ「白いハンカチ」
──忘れちゃいけないのが「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上さんでしょう。テンプル大学卒業、ハーバードでMBA取得もウソとバレて全ての出演番組を降板。さらにハーフと名乗っておきながら、実は九州・熊本生まれの「純ニッポン人」。高校時代とは顔がまったくの別人で、整形疑惑まで飛び出しました!
「おなじラジオDJつながりってことで、ラジオ番組で共演者を殴っちゃった『名古屋のみのもんた』こと宮地由紀男って人とドツキ漫才コンビを組んで復活すればいいんじゃないの。
宮地『このホラッチョ!』
ショーンK『イテテ、やめてくださいよ』
宮地『良い声で痛がってるんじゃないぞコノヤロー』
なんつってさ。
まァ、宮地はともかくショーンKはたいして悪いことしちゃいないんだから、ぜひ芸人として復帰してほしいね。『オフィス北野』に迎え入れるよう、森(昌行)社長に掛け合ってみるか!」
──さすが芸能界の再生工場! それではこの人はどうですか? クスリで逮捕された球界のスーパースター、清原和博さん!
「う~ん、クスリを克服するのはそんなに簡単じゃないぞ。田代まさし、清水健太郎、小向美奈子の例を見りゃわかるだろ。危なくて仕方ないよ。もうちょっと様子見だな」
──プロ野球界からはもう一人ノミネートしています。タニマチである出版社社長にポルシェをおねだりしてた、北海道日本ハムの斎藤佑樹さん!
「PL学園のエースだった日テレアナの上重聡もパトロンからマンションやベントレーを提供されてたって話があったけど、コイツもかよ。甲子園のスターってのは芸人以上の〝ごっつぁん体質〟なんだな」
──斎藤さんの場合は「ハンカチ王子」の清廉なイメージがあるだけに、ショックは大きかったです……。後輩である大谷翔平クンが、二刀流の大活躍でチームを日本一に導くなか、ほとんど何も活躍できず踏んだり蹴ったりの1年でした。
「もうプロ野球じゃ斎藤も限界だろうから、そのおねだり技術を活かしてホストクラブでもオープンしたほうがいいね。店名は『ホストクラブ 白いハンカチ』で決まりだよ。おでこをハンカチで拭き始めたときが、〝おねだりタイム〟の合図でさ。きっと小金持ちのマダムが飛びつくぜ」
──よしなさい! さて、ページがなくなって参りました。たけし審査委員長、「ヒンシュク大賞」は誰の手に?
「待てよ、ひとり忘れてるぜ? 細川たかしさんだよ。あの人のあの頭を抜きに、最近の芸能界は語れないぜ。これまで、『芸能界のカツラKGB』を自称してきたオイラだけど、もうあの頭を見ていると『ヅラか、そうでないか』という議論は無意味とすら思えてくるよな。それくらい、あの頭は衝撃的だよ」
──ご本人は、北海道の増毛駅の前で「私は大丈夫」とカツラ疑惑を完全否定してましたけどね。
「そもそも、『額』という言葉の意味は何なのか。辞書で調べると、『眉毛と髪の生え際の間』と出てくるんだけど、そうすると、あの人の額ってのは、普通の人の3倍から4倍はあることになっちまうんだよな。もし『額の広すぎる人』をハゲって呼ぶんなら、細川さんは今の眉毛を全部剃って、額の上のほうに眉毛を描いちまえばいい。そうすれば、ハゲじゃなく『まぶたの厚い人』になるんだからさ」
──あのぅ、細川さんの何がヒンシュクなのかわかりませんが……。
「細川さんの頭を見ていると、もうそんなところまで思いを馳せちまうんだよ。正直、あの髪型の神秘に比べりゃ、『ゲス不倫』なんて、どうでもいい些細なことだっての!」
──ああ、もう脱線しまくりです! 改めて、細川さん以外で大賞を決めてください!
「お笑いタレントとしての復帰も願って、『ショーンK』さんに決定! この人のタレントとしての真価が問われるのはこれからだよ。芸人のヒロシや『麒麟』の川島みたいに、いい声で『ホラッチョです』っていうだけでバカウケ間違いなしなんだからさ。カムバック待ってるぜっての。ジャン、ジャン!」